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冬場に昆虫を探していると、クサカゲロウの仲間が目につく。
とりあえず写真に撮ってきたのだが、その種名を確かめるには、もっと細かい識別点を確かめないと無理だとわかって、そのままにしてある。 それでもいったいMFにはクサカゲロウの仲間は何種ぐらいいるのか確かめたくて、パズルのような識別に挑戦してみた。 成虫を見て、すぐにそれとわかるのはアミメクサカゲロウだ。 ↓アミメクサカゲロウ。2011年12月30日。井の頭公園 ![]() 大きさが2cm以上あって、幅広の翅、長い触角が特徴だ。 そして、このクサカゲロウの幼虫は白くて、ゴミ背負い型なので、たぶんこれだろう。 ↓アミメクサカゲロウの幼虫と思われるもの。2010年9月14日。井の頭公園 ![]() 次に、「成虫越冬で冬季には体が黄褐色になる」のが特徴ということで、ヤマトクサカゲロウ。 ↓ヤマトクサカゲロウ(のはず)。2011年3月8日。井の頭公園。 ![]() この幼虫は、ゴミを背負わず、特徴がはっきりしているので、識別しやすい。 ↓ヤマトクサカゲロウの幼虫。2011年3月8日。玉川上水縁。 ![]() このとても小さいクサカゲロウは、「翅が幅広で黒点が点在する」のが特徴ということで、マツムラクサカゲロウではないかと思う。 ↓マツムラクサカゲロウ。2011年1月7日。井の頭公園 ![]() この幼虫はわからない。 幼虫のみ確認できているもの。 ↓スズキクサカゲロウ。2009年7月19日。井の頭公園 ![]() この幼虫もゴミを背負わないのでわかりやすい。 2011年度も見ているが、写真がぼけているので。 ↓ヨツボシクサカゲロウ。2011年5月31日。玉川上水縁。ゴミを背負わない。 ![]() この幼虫の傍にあった優曇華は、このクサカゲロウの卵だろうか。 ↓ヨツボシクサカゲロウの卵? 同日同場所。 ![]() クサカゲロウの卵は、優曇華と呼ばれるが、その産み付け方は種類によって違うらしい。 こちらは、卵柄が寄り合わさっている。 ↓優曇華。2010年7月2日。井の頭公園 ![]() 初めは、わざとこのように産み付けたのではなく、産んだ後何かのせいで寄り合わさってしまったのかと思ったものだ。 このように卵柄を寄りあわせて産み付けるのはフタモンクサカゲロウだと図鑑に載っていたので、初めてわかった。 他の種でこのように産むものがいないのだとしたら、フタモンクサカゲロウだと識別できる。 最後に、ぼけぼけの写真でもかろうじて顔面の特徴が写っているこのクサカゲロウは、たぶんカオマダラクサカゲロウだろう。 ↓カオマダラクサカゲロウ。2012年1月26日。井の頭公園 ![]() 顔に「人」というような形の黒い斑があるのが特徴なのだそうだ。 この幼虫と思われるのは、 ↓幼虫。2011年5月31日。玉川上水縁。 ![]() ピントがボケているので、確実ではない。ゴミ背負い型なので分かりにくい。 というわけで、井の頭公園には少なくとも7種のクサカゲロウが生息しているらしい。 今年はもう少し識別点を考えて見たり写真を撮ったりして確認したいと思う。
実はまだ見ていないフユシャクを見つけたいと、別の公園へ行ってみたのだが、見つけられたのはウスバフユシャクとクロバネフユシャクのみ。
冬尺を見つけるには、トイレの壁がねらい目なので、あちこちのトイレをチェックするという怪しい行動をとっていたときのこと。 ふと見上げると、壁に何か黒い点々がびっしりついている。コンデジで撮ってみると、それはナミテントウの集団だった。 ↓トイレの壁で越冬するナミテントウ。2012年1月17日。野川公園内。 ![]() ![]() ![]() ナミテントウは、まるで集団で固まっていると暖かいとでも感じているかのように、固まっていた。 ナミテントウが集団で越冬していることはもちろん知っていたが、なかなか実際には見られない。 ここのトイレは日当たりのよいところにあるから特別なのか。他のトイレでは見られなかった。
↓産卵するクロバネフユシャク。2012年1月10日。井の頭公園
![]() これがクロバネフユシャクかどうかは確証はない。 キドバンさんという方のブログで、クロバネフユシャクの産卵写真を見たことがあり、それはこのような卵塊だった。同じような卵を産む冬尺が他にあるとしたら、ちょっと区別はできないが。 シロオビフユシャクの産卵は以前に見たが、長い1列の卵塊状だった。 腹の先の様子を拡大すると、わかりにくいが卵が見える。 ![]() ただし、卵を覆う毛がどのようにつけられていくのかはよくわからない。 しばらくしてまた様子を見に行くと、すでに産卵を終え、卵塊の上に腹先をなすりつける行動を繰り返している。 さらに毛を付けているのだと思うが、卵塊に粘着物質があって、自然に毛がつくのだろうか。 仕上げを見たかったのだが、再度見に行ったときは、すでにメスはいなかった。 ↓完成した卵塊 ![]() メスはどうなったのだろうか。 あちこちで寸詰まりのようなメスを見かけるが、これが産卵後の姿なのだろうか。 再度産卵することもあるのか。それともあとは寿命が尽きるのを待つのみなのか。 ↓寸詰まりのメス。 ![]() ↓クロバネフユシャクの♂。2012年1月8日。井の頭公園 ![]() この何日かシロオビフユシャクの♂はたくさん見たが、クロオビフユシャクはこの日が初めてだった。 産卵の様子を動画で撮ってみたのが以下。 YOU TUBE動画 その他、今日はお仲間がウスモンフユシャクを見つけた。 ↓ウスモンフユシャク。2012年1月10日。井の頭公園。 ![]() また、昨日は、ナミスジフユナミシャクのメスらしきものを見つけた。 ↓2012年1月9日。井の頭公園。 ![]() 追記: 11日に同じ場所でナミスジフユナミシャクの♂を見たので、上の写真はナミスジフユナミシャクの♀と思ってほぼまちがいないだろう。 ↓ナミスジフユナミシャクのオス。2012年1月11日。井の頭。 ![]() ![]() 今年もよろしくお願いします。 元旦の観察初めは、樹皮の陰で越冬するマエアカスカシノメイガ。 ネットによれば、マエアカスカシノメイガは、南方では通年見られるとある。 つまり、東京も南方になってしまったということか。 ![]() こちらは、ハラビロカマキリとジョロウグモの卵鞘と卵嚢。 仲良く(?)春を待つ。 よく見ると、ジョロウグモの卵嚢の方が、あとに作られたようだ。 まさか、母蜘蛛が、生まれてきた子らにカマキリの幼虫を食べさせようと思って作ったわけではあるまいが。 たぶん、カマキリの方が先に孵化すると思う。 要チェック。 そのほか、ウスバフユシャクの♂、シロオビフユシャクの♂、チャバネフユエダシャクの♀、何だがはっきりわからない冬尺の♀などや、クサカゲロウの仲間が多く見られた。
今年は、MFの観察仲間となんとなく昆虫のリストをつくってみようということになり、1年間記録してみた。
特にきまりをつくって観察したわけではなく、ランダムに目についたものだけなのだが、それでも500種ぐらいにはなりそうだ。(まだまとめ終わっていない。) このリストが、環境問題を考える上での何かの参考になれば幸いだが、それより何よりも、これらの昆虫たちと同じ環境を共有しながら生きている自分(人間)ということを、とても強く感じた日々だった。 さて、ブログに載せなかったいくつかの昆虫についての補遺。 ●新たな外来種 ↓マツヘリカメムシ。2011年10月31日。井の頭。 ![]() 今年はあまりカメムシに目が向かなかったのだが、お仲間が見つけた。気が付くと何度も目にする。 今まで気が付かなかっただけなのか、最近増えてきたのかわからない。 名前の通り松につくカメムシらしい。植物について移入してきたのだろうか。 ↓イエコオロギ。2011年9月25日。井の頭。 ![]() これも、お仲間が聞きなれない鳴き声のコオロギがいると発見。 調べたら、爬虫類などのペットの餌として売られている外来種のコオロギだった。 日本のコオロギは年1化だが、イエコオロギは何回も繁殖するので都合がいいらしい。 だれかが、いらなくなって捨てたものなのかもしれない。 暖かくないと繁殖できないらしいので、自然には増えないのかもしれないが、 こういう環境を考えない行為はやめてほしいものだ。 ●冬虫夏草 ↓ツクツクボウシタケ。2011年9月24日。井の頭公園 ![]() これも、MFのキノコ探究家が発見したもの。 そのほか、ボーベリア菌に侵された昆虫が、セミやカマキリ、ハチやカメムシなどたくさん発見された。 (画像省略) その他 ↓ユキムシ。2011年11月27日。井の頭公園 ![]() ユキムシはもっと早くから見られたが、この日はことのほか多かった。 正式にはトドノネオオワタムシというらしい。 トドマツで育ち、やがてヤチダモ・アオダモへ移動するという生活史。 ↓フタオビミドリトラカミキリ。2011年7月22日。玉川上水縁。 ![]() きれいなカミキリムシだったが、紹介するのを忘れていた。 ↓シロオビフユシャクの♂。2011年12月30日。井の頭。 ![]() 今年最後の観察種。2月にメスの産卵を見、4月に幼虫を見て、最後にオスが見られた。 来年はどんな出会いがあるだろうか。
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