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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳
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アオバセセリ
裏高尾の林道に通うようになってかれこれ5年ぐらいだろうか。
「高尾山の自然図鑑」とにらめっこして、いろいろな蝶がいつどこで見られるか調べ、かなりの種類を踏破してきた。
ウスバシロチョウ(今はウスバアゲハというらしいが)・オナガアゲハ・ミヤマカラスアゲハ(メスのみだが)・サカハチチョウ春型・夏型・スミナガシ雌雄・ミスジチョウ・オオムラサキ・コツバメ・ミヤマセセリ・スギタニルリシジミなどである。

初めて行ったときに出会った方が、「今アオバセセリを見ましたよ。」と言っていたのが印象的で、それ以来ぜひ見たい蝶のひとつだったのだが、この数年一度も出会えなかった。

アオバセセリはウツギの花によく来るという。
今月の7日に行ったときは、ウツギの花はまだ蕾だったし、なにしろ蝶がとても少なかった。
それでウツギの花が咲くころもう一度来ようと思っていたのだが、なかなかチャンスがない。

今日は天気も荒れ模様で日和としては今一だが、これ以上先送りするとチャンスを逃しそうなので、思いきって行ってみた。
高尾駅に着くと土砂降りでどうしようかと迷ったが、すぐに止んだので決行。
今回はバスに乗らずずっと歩いた。
途中見たのはウスバシロチョウとオナガアゲハ。

さて、林道に差し掛かると、また雷の音がして、黒雲が現れ、雨が降ってきたので、ここでもかなり迷った。
でも、すぐに止んだので、また決行する。
そして、あらかじめチェックしておいたウツギの木に到着。
すると、黒っぽい蝶が飛んでいるではないか!
アオバセセリだった。

↓アオバセセリ。2012年5月18日。裏高尾の林道のウツギの花に。

アオバセセリの動きは恐ろしく速い。
花に止まって吸蜜するのも一瞬で、もたもたピント合わせをしていると、すぐいなくなってしまう。
もう1匹飛んできて、ぐるぐる回りの牽制飛びをしたあと、残った1匹がまた飛び回って吸蜜。

しかし、その時またもや雷の音と雨。
ピントが甘くて満足な写真は撮れなかったが、5年越しの夢がかなったのだからよしとして、下山。
下山したら、よい天気になってしまったが。

おまけのウスバシロチョウ。とくに何の特記すべきこともない。


おまけのオナガアゲハ。遠くのタニウツギに。


高尾でまだ見られるはずなのに見ていない蝶は、図鑑によればクモガタヒョウモン・ホソバセセリ。
もちろんアオバセセリもまた見たいし、ヒオドシチョウの翅を開いたところ、ミヤマカラスアゲハの♂も見たい。
# by 2008oharu | 2012-05-18 17:36 | | Comments(4)
幼虫たちの護身術
木々の若葉がぐんぐん伸びてくると、それを食樹としている幼虫たちもどんどん成長してくる。
そして、小鳥たちがその幼虫を渡りの栄養補給にしたり、子育ての餌にしたりするために狩る。
幼虫たちは、少しでもその難を逃れようと、護身術を身に着けているのだが。

その護身術の一端をハマキガの仲間で観察。

●ビロウドハマキの幼虫
↓キンモクセイの葉からぶら下がっているビロウドハマキの幼虫。2012年5月16日。井の頭公園

幼虫が糸でぶら下がって宙に浮いている状態は、今の時期よく見かける。
翅もなく急いで敵から逃げる手段のない幼虫たちは、葉の上から落下することによって、
急に姿を消して捕食を免れようとするらしい。
もちろん、完全に落ちてしまったら、今度は食べ物である葉に戻れなくなってしまうので、
糸を引いてぶら下がり、やがて糸をたどってもとの場所に戻る。

このビロウドハマキに幼虫はとても低い木の葉からぶら下がっていたので、戻る様子を観察した。
黒い頭の左手辺りに、手繰り寄せて丸めた糸の塊が見える。

↓葉にたどりつき、脚をかけて這い上がる。

↓糸の塊は足元に置かれている。

手繰り寄せた糸を食べてしまうのではないかという話も聞いたことがあるが、違うようだ。

ビロウドハマキはハマキガだから、きっと葉を巻いて身を隠すという護身術も身に着けているはずなのだが、
あとで探してみたが、見当たらない。
上手に隠れたのか、護身術も効かずに小鳥の餌になってしまったのか。
(あたりはムクドリだらけだった。)

●ミダレカクモンハマキの幼虫
華やかな花で私たちを楽しませてくれた桜の木。今は伸びてきた葉があっというまに虫食い状態。
桜の葉を食べる虫は五万といるらしい。

その中で、葉を折り曲げて糸で綴り、その中に身を隠すハマキガの幼虫がいる。
名前は自信がないが、いちおうミダレカクモンハマキに一番似ているので、そう呼ぶことにする。

↓ミダレカクモンハマキの幼虫。2012年5月16日。井の頭公園のソメイヨシノにて。

この幼虫の姿を見ようと中を覗いたり、そっと葉を開いてみたりすると、幼虫はたちまち落ちてしまう。
これも落下による護身術だろう。

↓糸を引いてぶら下がるミダレカクモンハマキの幼虫。

よく見ると、糸は前脚(胸脚)でつかんでいるのがわかった。
やはり脚で手繰り寄せていくのだ。

↓これはその蛹らしい。

私が開いてしまったので、中身が露わになってしまったが、もとは葉を綴って隠れていた。

このように、ハマキガの幼虫は、葉の中に身を隠すことと、落下で敵の目の前から姿を消すという、少なくとも二つの護身術を身に着けていることが分かる。

飛ぶのがあまり得意でない甲虫類(例えばゾウムシ)なども、すぐに落下して姿を消すことが多い。
# by 2008oharu | 2012-05-17 21:32 | | Comments(2)
チョッキリたち
●コナライクビチョッキリ

↓2012年5月13日。井の頭公園のコナラにて。

↓コナライクビチョッキリの揺籃。

3mm程度のゾウムシ。
以前にも近くのコナラに揺籃をつくっていた。ちょっと粗末なねじれ方だ。
作業するところを見たかったのだが、結局うろうろしているだけだった。

●ミヤマイクビチョッキリ

↓ミヤマイクビチョッキリの揺籃

揺籃はいくつか見つかっているのだが、まだチョッキリ自身は見つけられない。
高いところで活動しているからか。
これも3~4mm。
子の揺籃はラッパ型。

●ヒメケブカチョッキリ

↓ヒメケブカチョッキリの交尾。2012年5月13日。自宅のバラにて。

4mm強。
バラにとってはうれしくない存在だが。

バラには他にクロケシツブチョッキリという2~3mmのチョッキリもつくようだが、あまり小さくて見つけられそうもない。

バラの穂先が萎れていたら、どちらかの仕業である可能性が強い。
# by 2008oharu | 2012-05-15 22:06 | 甲虫 | Comments(0)
ゾウムシたちも動き出す
●マダラアシゾウムシ

↓2012年5月6日。井の頭公園

このゾウムシは初見。
お仲間が昨年見つけたほぼ同じ場所で今年も発見。
ゾウムシの中では大きい方で、15mm程度。
なんといってもこぶこぶだらけの体がおもしろい。
ほんとうは4月28日に初めてみたのだが、その時はたくさんの方が撮影していたので、
あまり丁寧に撮れなかった。
どなたかが撮っているとき、気配でゾウムシは地面に落下し、擬死状態になった。
これもゾウムシの特徴だ。

●エゴツルクビオトシブミ

↓2012年4月28日。井の頭公園のエゴノキにて。

エゴツルクビオトシブミは、毎年4月後半に出てくる。
エゴノキの葉もかなり展開してきていたので、そろそろ現れるはずだと一生懸命探すと、
揺籃がやはり見つかった。一つ見つかると次々に見つかる。
ファウストハマキチョッキリの観察で、1匹の母虫が何個も揺籃をつくることがわかったので、
たぶん、一つ見つかればかなりの数があるはずなのだ。

●グミチョッキリ

↓2012年5月6日。井の頭公園のグミの木にて。

グミチョッキリもここ2年間、同じグミの木で観察している。
グミの実はまだやっと膨らみかけたばかりだが、よく見るとチョッキリはたくさんいた。
実が若いうちから産卵するのか、それとももう少し実が大きくなってからなのか、これから観察してみないとわからない。

●カシルリチョッキリ
↓2012年4月25日。切り落とされたコナラの新梢。井の頭公園。

公園内のコナラの周りに写真のような新梢がいくつも落ちている。
よく見ると枝に小さな穴が開いている。
そのことから、これはカシルリチョッキリが切り落としたものだろうと推測。
しかし、このチョッキリは体長が2~3mmなので、とても見つけるのは難しい。
高い木の上で2~3mmのチョッキリが作業をしているのだと想像すると、なかなか楽しいのだが。

今年はゾウムシに関してはどんな発見ができるだろうか。
違った環境に遠征して、さらに多くのオトシブミやチョッキリを見てみたいと思う。
# by 2008oharu | 2012-05-06 22:35 | 甲虫 | Comments(2)
オオミズアオと最近の蛾たち
2012年4月25日、オオミズアオの羽化を見る。
昨年は4月17日だったから、羽化の時期としてはおおむね正常なのだろう。

キノコを探していたお仲間が、葉の下から出てきたところに遭遇し、私に連絡をくれた。

↓地面に出てきたオオミズアオ。井の頭公園。2012年4月25日12時7分。

翅はまだ縮れ、腹がイモムシのように目立つ。触覚は櫛状のオスで、立派に伸びている。
翅を伸ばす場所を探しているらしく、かなりの早さで動き回っている。
辺りは下草の笹が刈り取られているので、よい場所がないのではないかと、
余計なお世話で、枝にしがみつかせ、その枝を地面に固定してみた。

↓枝にぶら下がるやいやや、すぐに翅を伸ばし始める。12時28分。

↓しばらくしてからまた様子を見る。遠くから見ると、翅は木の葉のように見えた。13時20分。

さらに観察する予定だったが、天気の様子が変わったので、帰ってしまった。
あとで、別のお仲間が撮った写真を見ると、14時過ぎには翅を開いていたようだ。

オオミズアオは昨年多数の幼虫を観察した。
特に台風のあと、木から振り落とされたらしい幼虫が大小合わせて10匹ぐらい擬木柵の上をうろついていた。
井の頭公園の玉川上水縁の雑木林は、オオミズアオのよい生息地になっているのだろう。

その他の井の頭公園内で見た蛾。

↓オオアオシャチホコ。2012年3月30日。

この後もたくさん見ている。昨年も多く見られた。井の頭のこの区域に多い蛾だ。

↓シロテンエダシャク。2012年4月7日。

これも、4月6日から21日にかけて何匹か出現。

↓クロスジキリガ。2012年4月7日。

初見の蛾。

↓オオトビスジエダシャク。2012年4月15日。

この日一気に3匹見た。
この蛾は幼虫もよく目につく。成虫も昨年も観察。これも井の頭に多い蛾かもしれない。

↓ハガタクチバ。2012年4月15日。

翅があまりにぼろぼろで擦り切れているので、初めはわからなかった。
越冬した個体だからか。昨年2回見ている。

↓エグリツマエダシャク。2012年4月25日。

お仲間が見つけて持ってきてくれた個体。
以前に善福寺で見ているが、井の頭では初めて。

# by 2008oharu | 2012-04-26 15:30 | | Comments(6)
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