ツヤアオカメムシかチャバネアオカメムシか、それが問題だ

ミズキの実はカメムシ類に大人気で、先に観察結果を紹介したエサキモンキツノカメムシやハサミツノカメムシ以外にも、いろいろなカメムシが吸汁に来ていた。

↓ミズキに集まる他のカメムシたち。
d0146854_2375814.jpg

左上:アカスジキンカメムシ、右上:クサギカメムシ
左下:チャバネアオカメムシ、右下:ツヤアオカメムシ

そして、カメムシの卵もいっぱい産み付けられている。
その形は前に家の庭に産みつけられたチャバネアオカメムシの卵と同じようだ。

(ちなみにこれらのカメムシは基本的には14の倍数ずつ卵をかためて産むらしい。もちろん、実際に数えてみると13個や15個の場合もあった。家のガラス戸に産み付けられた卵は13個だった。)

↓次々と孵化する卵。2009年7月19日&22日。善福寺
d0146854_2313982.jpg
d0146854_23132117.jpg

この孵化した1令幼虫は、ネットで調べるとチャバネアオカメムシの幼虫に似ている。
これらを観察すれば、家で孵化を見られなかったチゃバネアオカメムシの成長過程がわかるだろうと思った。

↓脱皮する幼虫。2009年7月12日。善福寺
d0146854_23181599.jpg

脱皮したては赤いが、だんだん黒くなる。

↓2令幼虫。2009年7月19日。善福寺
d0146854_23195210.jpg

以上の写真は時間的に前後して、あちこちでいろいろな段階が同時進行的に見られた結果である。

このころから、この幼虫が果たしてチャバネアオカメムシであるのかどうか疑問が湧いてきた。
それは、同時にあちこちで見られる中令・終令幼虫が、どうもチャバネアオカメムシではないように思えるからだ。

↓中令。2009年7月17日。22日。善福寺
d0146854_23251645.jpg

d0146854_23262111.jpg
d0146854_23264720.jpg

↓そして終令。2007年7月24日。善福寺。
d0146854_23292622.jpg

終令だけは、ネットにもあちこちで掲載されているツヤアオカメムシのものなのだ。この背中の赤いスジのような模様は、ツヤアオカメムシの特徴である。
ということは、中令にもこの赤い色が見られるのだから、ツヤアオカメムシらしい。逆にたどっていくと、どうも孵化した1令幼虫からツヤアオカメムシだった可能性が強い。
ネットでどんなに検索しても、卵や孵化幼虫からツヤアオカメムシを識別する方法は出ていないので、確証はないが。ほんとうに知りたければ、卵から飼育するしかないのだろう。

ミズキではチャバネアオカメムシが交尾しているのを2回ほど見たので、もしかしたら卵は両方混ざっていると言う可能性も捨てきれない。でも、中令・終令の識別できる幼虫はみんなツヤアオカメムシだったのも確かだ。

チャバネアオカメムシ・ツヤアオカメムシ・クサギカメムシは、農家の果物を食害する害虫としてよく研究されているようなのだが、案外詳しい成長過程はネットには出ていなかった。
[PR]

by 2008oharu | 2009-08-03 23:46 | カメムシ | Comments(2)
Commented by チャバネアオご参考にどうぞ at 2009-08-04 12:52 x
私がよく参考にする農業系サイトにチャバネアオの成長ステージの詳細がありますので、ご参考になればと思いURLを貼りました、既にご存知ならすいません。(ツヤアオは残念ながら存じません)
Commented by おはる at 2009-08-04 21:23 x
ありがとうございます。
このサイトは検索でヒットしませんでしたので、とても参考になります。
やはり、1令あたりでは区別できませんが、中令以降は、私が観察したものとは違っていますね。

お名前がサイトのURLになってしまってわかりませんが、今後ともよろしく。
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30