イヌホオズキに群がるカメムシ②

イヌホオズキといえば、ホオズキ(ナス科)の仲間だから、まずホオズキカメムシが思い浮かぶ。
しかし、ぱっと見たところでは、ヒメナガカメムシやアオクサカメムシのように目立たない。
そのわけは、ホオズキカメムシは葉や実につかず、茎についているからだ。
ちょっと株の中のほうに目をやると、いるいる!

↓ホオズキカメムシの群れ。2009年9月4日。善福寺公園そばの空き地にて。
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成虫と幼虫(白いのは弱令幼虫)が混ざって群れになっている。

↓同じくホオズキカメムシの群れ。
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こちらは成虫のみのよう。

「カメムシはなぜ群れる?」(藤崎憲治著)という本によれば、ホオズキカメムシの群れはメスの群れで、このメスが群れている株をめぐって、オスがテリトリーをはり、群れているメスたちと独占的に交尾するそうだ。つまり、ハーレムを作っている昆虫なのだ。

メスがなぜ群れるかと言うと、大きな群れを独占できるような強いオスと交尾して、強い子孫を残すためだとか。

では、幼虫が混ざっている群れは、どういう理由なのだろうか。

↓ホオズキカメムシ
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このホオズキカメムシがオスなのかメスなのか識別できないが、太く長い後ろ脚は、オスが縄張り争いをするとき、相手をタックルするために発達したらしい。

ホオズキカメムシはヘリカメムシの仲間だが、ヘリカメムシの仲間には同じくハーレムを作るものが多く、後ろ脚が太いものがおおいそうだ。

↓ブチヒゲカメムシ 2009年9月6日同場所。
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このカメムシは1匹しか見ていないし、果たしてイヌホオズキで吸汁していたのかどうか不明である。
8月23日に同じ空き地にたくさん生えているオオアレチノギクで幼虫を見たので、もしかしたらそちらの方が好みの食草で、たまたまイヌホオズキに留まっていたのかもしれない。

↓オオアレチノギクに留まるブチヒゲカメムシの幼虫。2009年8月23日。同場所。
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↓イトカメムシの幼虫。2009年9月6日。同場所
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このカメムシもたくさん見たわけではないので、イヌホオズキを吸汁しているのかどうか不明。

↓ヒゲナガカメムシ。2009年9月8日同場所
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このカメムシは前にネコジャラシに多くついていた。この空き地にもネコジャラシがたくさん生えているので、そちらからたまたま飛んできたのかもしれない。

↓アワダチソウグンバイ。2009年9月8日。同場所。
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北アメリカ原産のグンバイムシらしい。セイタカアワダチソウにつく虫(いちおうカメムシと同じ仲間だ)だが、ナス科やキク科にもつき、農作物の害虫になっているという。

というわけで、ちょっとした空き地にも、積極的に利用するカメムシたちやたまたま留まっているカメムシなどたくさんの種類が見つかり、そこに蜂やムシヒキアブなどの肉食昆虫も飛来。スズメもやってきてささやかながらも生態系が形作られている。

ちなみにイヌホオズキは有毒とあるが、それは昆虫たちには関係なさそうだ。
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by 2008oharu | 2009-09-09 22:23 | カメムシ | Comments(2)
Commented by itotonbosan at 2013-12-26 09:30 x
ホオズキでホオズキカメムシを
見つけたとき,後ろ足の太さに驚きました。
その足の太さから強そうに見えとても手が出ませんでした。
Commented by おはる at 2013-12-30 18:07 x
やはり脚の太さをご覧になったのですね。カメムシと一口に言っても、いろいろ違う特徴があって、おもしろいですね。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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