1.蝶編
蝶についての一番のニュースは、マイ・フィールドでアサマイチモンジを見たことだ。
この蝶が東京の三鷹区域でなぜ見られたのか。自然に繁殖しているのか、迷って来たのか、誰かが放蝶したのか、はっきりとはわからない。今後の様子見が必要だ。
その他の成虫では、今年は高尾でコツバメ・ミヤマセセリの2種のスプリング・エフェメラルを見ることができた。また、サカハチチョウの夏型も見た。また、ミドリシジミの表翅も初見。
卵・幼虫・蛹では、今季大繁殖していたナガサキアゲハの産卵・幼虫・蛹を確認。ウラナミアカシジミの幼虫、イチモンジセセリの卵と幼虫、モンキチョウの卵の幼虫、ベニシジミの卵、コミスジの卵など、普通種でも今まで見られなかったものが見られた。
2.蛾編
クロメンガタスズメの成虫。これも温暖化によって北上中の蛾らしい。
ビロードハマキというきれいな蛾。
ホタルガの幼虫。セミヤドリガの幼虫。
クロバネフユシャクの交尾。
3.直翅類
キリギリス・ホシササキリが見られた。
また、アシグロスズムシの幼虫も初見。
4.甲虫類
ハイイロチョッキリがマイ・フィールドのブームになって、交尾や穴あけ、たぶん産卵シーンが見られたが、チョッキリするところが見られなかったのが残念。来年に期待。
クリシギゾウムシも確認。
5.カメムシ類
ハサミツノカメムシ
エサキモンキツノカメムシの一生をほぼ観察できたこと、アオクサカメムシの変態も確認できたこと、 アカアシカスミカメ・クビアカサシガメ・トゲカメムシ・メダカナガカメムシ・ヒメツノカメムシ・ナカボシカメムシなどの成虫、ウズラカメムシ・ブチヒゲカメムシ・イトカメムシなどの幼虫も確認。
また、昨年より産卵を観察したクヌギカメムシの孵化からその成長過程も観察できた。
マイ・フィールドで2007年~8年を過ごしたヨコヅナサシガメは、8年~9年も同じところで越冬・羽化、そして9年も同じ木で産卵・羽化して現在も越冬中である。
6.アブラムシ類。
アブラムシの生活史の面白さ。
単為生殖するソラマメヒガナガアブラムシ。
寄生してミイラ(マミー)になったモミジニタイケアブラムシ。
来年はどんな出会いがあるだろうか。