アカタテハの幼虫

マイ・フィールドでは、アカタテハはわりと珍しい部類の蝶だ。
実をいうと、私個人は2003年に越冬個体、2008年8月に樹液に来ていた個体を見ただけで、あとは別フィールドでしか見ていない。

例えばキタテハやヒメアカタテハ・ルリタテハなどは、毎年必ず見ることができるのに。

食草のイラクサはないわけではなく、けっこうあちこちに生えているので、ときどきチェックしてきたが、幼虫を見たこともなかった。
(高尾などでは成虫も幼虫もよくみかけるが。)

今年も何気なくイラクサが何株か生えているところを目にすると、なんだか見たことのある隠れ家風のつづりがある。

↓綴られたイラクサの葉。2010年5月10日。
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傍に蜘蛛がいるので気になるが、確認のため葉を開いてみた。
↓アカタテハの幼虫。
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このような綴りのある株が数箇所見つかる。

2010年5月18日、近くの別のイラクサの茂みでも見つけた。
↓葉のつづりから出て移動し、別の葉を綴ろうとしている。
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幼虫は、綴りの中で葉を食べ、網目状になると別の葉へ移動するのだろう。
少しずつ下の大きな葉へ移動していくようだ。
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↓完成した新しい綴り。
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しかし、移動するときには危険が伴う。
↓蜘蛛に捕まった幼虫
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別の方の観察では、アシナガバチに団子にされてしまった個体もあるようだ。
綴りの中にいるからといって、もちろんまったく安全なはずはない。

この二つのイラクサの茂みはわりと近いところにあり、離れたところのイラクサには幼虫がいなかったので、両者は同じメスによって産みつけられた可能性が高い。
私は見逃してしまったが、昨年このあたりに少なくとも1頭の成虫のメスがいたということだろう。

幼虫は現時点では10匹はいると思われるが、無事に成虫に育つのはどのくらいだろうか。
少なくとも1匹ぐらいは蛹になるところを見たいものだ。

追記:
また様子を見に行ったちょうどその時、アシナガバチがやってきて、なんと綴られた葉の中に潜り込む。
私が中を見ようと葉を持ち上げたのでアシナガバチは這い出してきて飛び去ったが、幼虫は既にかみ殺されていた。
アシナガバチも賢いが、こんな具合に次々アシナガバチの団子にされていったら、生き残れる幼虫はあるのだろう。

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by 2008oharu | 2010-05-23 15:33 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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