親子関係が判明した蛾たち

6月はとにかくたくさんの蛾が見られた。
春にあれだけたくさんの幼虫が見られたのだから当然なのだが。
その中で、親子関係が判明したものはほんの一部。

●シラホシコヤガ
d0146854_21115746.jpg

↑シラホシコヤガの成虫。2011年6月22日。井の頭。

この蛾の観察は蛹に始まる。
d0146854_21132880.jpg

↑シラホシコヤガの蛹。2009年5月19日。玉川上水三鷹市区域。クヌギの幹。
初めてこれを見たとき、まさか蛾の蛹だとは思いもよらなかったので、写真も撮らずそのまま通り過ぎた。
しかし、何か頭に引っ掛かるものがあって、その後ネットで蛹だと発見。
あわてて撮りなおしたのがこれ。

d0146854_21164686.jpg

↑シラホシコヤガの幼虫。2009年8月2日。井の頭。コナラの幹。
ネットで幼虫の姿を見て、なんとか実際に見たいと思い続け、やっと見つけたもの。
蛹も幼虫の苔を身にまとってカモフラージュしている。
私も初めて見たとき、苔の塊か、幹に生える寄生植物の葉かと思ったほどだ。

成虫は極めて地味な特徴のない蛾だったが、親子関係がわかってよかった。

●クロクモエダシャク
この蛾も幼虫から始まった。
d0146854_21211851.jpg

↑初めて見たクロクモエダシャクの幼虫。2008年9月29日。井の頭。
杉の木の幹についていたシャクトリムシだが、模様がヒノキ類の葉にそっくりで驚いた。

d0146854_21231524.jpg

↑実際に葉についているとほとんど葉に同化しているのが分かる。2010年5月3日。

ところで、この幼虫は今年の春、毎日毎日いやというほど目にした。
大きいのや小さいのや、あっちにもこっちにも。
そして、6月。今度は成虫ラッシュだ。ほとんど毎日あっちでもこっちでも見られる。

d0146854_2126404.jpg

↑クロクモエダシャクの成虫。2011年6月22日。井の頭。
クロクモという名前は幼虫から関連付けできないが、成虫の黒っぽい色や模様から来ているのだろう。
きっと前から目にしていたのだろうが、今年初めて親子関係がつながった。

●マダラツマキリヨトウ
この蛾も幼虫を先に知った。
d0146854_2130997.jpg

↑マダラツマキりヨトウの幼虫。2009年19月22日。善福寺。
シダの葉につく幼虫だそうだ。

d0146854_21315056.jpg

↑マダラツマキリヨトウの成虫。2011年6月23日。井の頭。
苔むす壁についてた蛾だが、下にはシダが生えている。
なかなか派手な色模様の蛾だ。

●トビモンオオエダシャク
トビモンオオエダシャクは幼虫がユニークなので有名だが、私は成虫からスタート。

d0146854_21345025.jpg

↑2009年2月17日。トビモンオオエダシャクの成虫。成虫越冬する。鳥見の遠征先の千葉県で見た。

d0146854_2136266.jpg
d0146854_21363820.jpg

↑トビモンオオエダシャクの幼虫。2011年6月19日。6月26日。井の頭。
頭に日本の角状のものがでているのと、とても大きいことが特徴。
上の写真の状態では、ほかの虫が体の上を通っても身じろぎもしないし、人間が触っても動かない。
まるで自分は枝だと自己催眠術でもかけたような感じだ。
まさにエダシャクの典型。
今年は何回も見られた。

●シャチホコガ
シャチホコガの幼虫はその特異な形が有名で、どの図鑑にも紹介されているような幼虫だ。
それほど珍しい蛾でもないのに、今まで実際に見ることができなかったので、なんとか見たいと思っていた。

d0146854_21454586.jpg

↑シャチホコガの幼虫。2011年6月24日。井の頭。ケヤキの木に。
願いかなって偶然に見つけることができたシャチホコガの幼虫。
まさにエイリアン顔負けの地球上生物といった感じだ。
この幼虫は今日(7月4日)もまだ幼虫の状態だった。
蛹になる様子も見たいものだ。

d0146854_21482147.jpg

↑シャチホコガの成虫。2011年7月3日。井の頭。
そしてラッキーなことに、続いてすぐに成虫も見られた。
地味な色だが、大きくて渋い模様がついている。

●ヒロオビトンボエダシャク?
最後は?マーク付き。
井の頭・玉川上水地区では、毎年ウメエダシャクがたくさん発生するが、トンボエダシャクやヒロオビトンボエダシャクなどは見たことがない。

d0146854_21515733.jpg

↑2011年6月7日。玉川上水縁三鷹区域で見たこの蛾は、翅の模様、背中の毛が黒一色でありことなど、
今まで見たウメエダシャクとは違う印象なので、もしかしたらヒロオビトンボエダシャクではないかと思ったのだが、どうだろうか。
背中の毛の色については、いろいろなサイトを検索したが、識別ポイントととして言及したものはなかった。

d0146854_2155155.jpg

↑こちらは別の場所で見たヒロオビトンボエダシャクの幼虫。2010年5月6日。

親子関係がはっきりしない蛾の成虫や幼虫はまだまだ数えきれないほどある。
[PR]

by 2008oharu | 2011-07-04 22:04 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31