昨日は今季初めてクロスジフユエダシャクをカメラに収めることができた。
井の頭で初めて目撃されたのは24日だったが、日に日に目にする数が増えてきている。
↓クロスジフユエダシャクのオス。2011年11月29日。井の頭公園
いよいよフユシャクの季節が始まる。
さて、ほかに11月に目立った蛾は、
●ウスミドリナミシャク
この蛾は10月16日に今季初認、その後毎日あちこちで見られ、多い時は数頭見つけた。今のところ11月27日まで見ている。
↓ウスミドリナミシャク。2011年10月16日。井の頭公園で初認した個体。
幼虫はイヌマキなどにつくようだが、この蛾の生態については何も確認していない。
●ニトベエダシャク
観察仲間が11月20日に今季初認したが、その後毎日数頭ずつ見られ、一気にピークを迎えた。
公園のトイレの壁などに数匹いたこともある。
↓ニトベエダシャク。2011年11月20日、井の頭公園で初認された個体。
この蛾は初夏に幼虫をたくさん見ているので、それがつながった感がある。
そして、やはりお仲間が、産卵している個体を発見。
↓左翅が縮れているメスと産み付けられた卵。2011年11月26日。井の頭公園
ニトベエダシャクは年1化で食樹は多種、地中で蛹になるらしい。
蝶の仲間はたいてい食草・食樹に産卵するが、蛾の仲間は、この擬木柵のように、食樹とは離れたところに平気で産卵してしまうものが多い。
食樹が多様なので、孵った幼虫が適当に近くの葉まで移動して育つのだろうか。
ニトベエダシャクの生態は少し見えてきた。
●チャエダシャク
チャエダシャクは、11月16日に今季初認した。ニトベエダシャクと同じく、その後毎日のようにあちこちで見られ、11月中旬が羽化のピークらしいことがわかった。
↓チャエダシャク。2011年11月17日。井の頭公園。
この蛾の幼虫も、特徴がはっきりしていて、初夏にたくさん見られた。
食樹も多様で、井の頭に多く生息していることがわかった。
●カシワキボシキリガ
↓カシワキボシキリガ。2011年11月23日。井の頭公園
11月23日に2頭見られ、その後もぽちぽちと見つかる。
コナラ・クヌギが食樹で、成虫越冬するらしい。
●ナカオビキリガ
↓ナカオビキリガ。2011年11月10日。井の頭公園
こちらは卵越冬。
●ミドリハガタヨトウ
緑と名がつくが、ナカオビキリガの方がよほど緑という名にふさわしい気がする。
↓ミドリハガタヨトウ。2011年11月9日。井の頭公園
食樹はケヤキという以外生態不明だが、その後も別のところで見られた。
その他
↓フトジマナミシャク。2011年11月10日。井の頭公園の2か所で見られた。
↓キバラモクメキリガ 2011年11月9日。成虫越冬。
↓キノカワガ。2011年11月9日。成虫越冬。
↓ブドウトリバ。2011年11月27日。
↓ミノウスバ。2011年11月3日。卵越冬。
すべて井の頭公園内。
それと、ホタルガの成虫を11月4日に見つけた。
以下省略。