井の頭・蛾の幼虫図鑑 シャクガ編

若葉が伸びてきたとたん、玉川上水縁の擬木柵は、にょろにょろニャッキたちだらけになる。
けれど、その名前を特定できるものは、ほんのわずか。
とくに若齢幼虫は、図鑑にもほとんど載っていないのでお手上げだ。

しかし、幼虫が見つかることこそが、その蛾が井の頭に生息している証拠なので、
少しでも識別できるものを増やしていきたい。

成虫の冬尺は、11種見つかっているが、幼虫がわかっているのはたった4種。

●シロオビフユシャク 2012年4月28日。この幼虫は昨年も見つかっている。背中の模様が特徴。
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●クロスジフユエダシャク 2012年5月5日。今年初めて確認。黒地に白い筋が入っている模様。
晩秋に一番多く見つかるフユシャク。
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●チャバネフユエダシャク 2012年5月4日。昨年幼虫を先に見つけ、今年成虫も確認できた。
色合いや模様がはっきりしていてわかりやすい。 
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●ウスバフユシャク 2012年4月15日。成虫は、フユシャク亜科では一番多く見つかる。
あまり特徴がないので、今まで見逃してきたのかもしれない。
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そのほか、それらしい幼虫もいるのだが、はっきり確認できていない。

他のシャクガ

●トビモンオオエダシャク 2012粘月17日。この冬井の頭では初めて成虫1匹が確認できたが、
幼虫は昨年よりけっこう見つかっている。特徴がはっきりしているので、目につきやすいからか。
ちゃんと繁殖している証拠だ。
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●チャエダシャク 2012年5月6日。茶色に白い筋が特徴で分かりやすい。成虫とも昨年から確認済み。
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●クロクモエダシャク 2012年5月6日。昨年成虫をいやというほど見た。幼虫も小さい時からたくさん見つかる。
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●ニトベエダシャク 2012年4月19日。この幼虫も色が白いのでよく目立つ。糸でぶら下がっているところ。
成虫もたくさん見つかっている。
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●オカモトトゲエダシャク 2012年5月5日。鳥の糞に擬態していると思われる幼虫で、幼虫はよく見るが、
成虫は今年の2月に初めて発見できた。ちゃんと子孫を残している。
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●ヒメノコメエダシャク 2012年5月5日。幼虫は特徴的な模様があるのでわかりやすい。
けっこうたくさん集中的に見つかった。成虫は昨年10月に1個体見つかったのみ。
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●フタヤマエダシャク 2012年5月9日。幼虫は初めて。成虫は6月と9月に見ている。
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●アトジロエダシャク 2012年5月17日。成虫は3月にたくさん見られた。
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●ウメエダシャク 2012年5月21日。成虫ももうじき見られるだろう。毎年たいへん多く見られる蛾。
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●ヒロオビトンボエダシャク 2012年5月10日。昨年も幼虫は見ている。成虫はトンボエダシャクなのかヒロオビトンボエダシャクなのかよく確認できなかった。
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他にもシャクトリムシはまだまだいるのだが、はっきり確認していない。

他の蛾は次回に。
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by 2008oharu | 2012-05-25 21:52 | | Comments(4)
Commented by みき♂ at 2012-05-26 02:06 x
こんにちは。とても興味深い記事、続編も楽しみにしております。
幼虫の同定作業、大変と思います。少しでもお役に立てればと思いますが、なかなか難しいですね。
Commented by yamap at 2012-05-26 08:40 x
身近にこんなにいるんですね(゜o゜)
上水の柵は、イモムシにとっては敵に見つかりやすくないんでしょうか・・・。
トリのフン型はびっくりですね。このテラテラ感といい白の混じり具合といい、何をどうするとこんなにマネられるんでしょう!不思議すぎます。
本物そっくりの食品サンプルとかで驚いている場合ではないと思いました。
Commented by おはる at 2012-05-26 22:57 x
みき♂さん、この何倍も名前がわからない幼虫がお蔵入りしています。ときどき出して虫干し(笑)。
Commented by おはる at 2012-05-26 23:00 x
yamapさん、たぶんほとんどの幼虫たちは、好きこのんで擬木柵にいるのではないと思います。木の上から落ちてきたりしたのでしょう。もとの木(食樹)にもどれなくて力尽きてしまうものや、天敵に捕えられてしまうものも多いようです。
擬態はほんとうに驚きですね。
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