今年の蝉の羽化は遅めという話もあるが、ニイニイゼミは6月30日に初鳴きが記録されている。
ミンミンゼミは7月15日、ヒグラシも7月15日、アブラゼミは7月19日、そしてツクツクボウシさえ、7月17日に聞かれているので、クマゼミ以外はすべて一応出そろっている。
このうち私が姿を確認したのは、現時点ではニイニイゼミとヒグラシ。
↓今季最初に見たニイニイゼミ。2012年7月13日。井の頭公園
木の根元の土の部分で羽化していて、果たして正常に翅が伸びるのか危ぶまれたが、
しばらくしていってみたら、いなくなっていた。
その後、乾燥した日が続き、幼虫のまま干からびたり、羽化に失敗したような個体がいくつか見られた。
その後、正常に羽化している個体が増えてきて、鳴き声も元気に聞こえるようになった。
↓正常な羽化中の個体。2012年7月22日。井の頭公園。
↓ほぼ翅が伸びきった個体。2012年7月18日。玉川上水縁。
セミの羽化というと夜に行われると思われているが、ニイニイゼミはよく昼間に羽化しているが見られる。
↓穴から顔をのぞかせているヒグラシの幼虫。2012年7月18日。井の頭公園。
この幼虫は2日間こういう状態で見られたが、その後いなくなった。
穴から出てきたのか、また潜り込んだのかは不明。
↓雨の日のヒグラシ。2012年7月21日。井の頭公園。
この日は時折雨が激しく降るような日だったが、同じ広場のあちこちで4個体のヒグラシを見た。
すべて、地面から50cm前後の高さでじっとしていた。
↓ヒグラシの羽化。2012年7月22日。井の頭公園。
今日も雨こそ降ってはいなかったが、日差しのない一日だったからか、
ニイニイゼミがあちこちで羽化中、その中にヒグラシも羽化していた。時間は昼過ぎ。
これからまた真夏日になるはずで、ミンミンゼミやアブラゼミの羽化、鳴き声も聞かれるだろう。
果たしてクマゼミの姿は見られるだろうか。