蛾の親子つながり

公園で観察してきた蛾の中には、幼虫はよく見つかるのに、成虫がなかなか見つからないもの、成虫はみつかるのに、幼虫が見つからないものなどがあり、「どこかにいるはずなのに」といつも気になっている。

この夏そのうちのいくつかを見つけることができた。

●フクラスズメ
フクラスズメの幼虫は、ヤブマオなどのイラクサ類を食草とし、色もとても目立つので毎年どこかで見つけることができる。
目立つうえに、危険を感じると体を揺さぶって脅かすのが特徴だ。

↓フクラスズメの幼虫 2010年10月17日。井の頭公園
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これだけ幼虫がみつかるのだから、成虫も必ずいるはずなのに、今まで一度も見られなかった。
それが、この夏偶然に見つかる。

↓フクラスズメの成虫。2012年7月16日。玉川上水縁のクヌギにて。
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樹液に来る虫を観察しようとときどきチェックしていた場所で、大きな蛾が来ているのを発見。
それがフクラスズメだった。
大きいけれど色は目立たず、これではなかなか見つからないはずだとわかった。

●マダラマルハヒロズコガ
↓マダラマルハヒロズコガの幼虫。2012年7月3日。井の頭公園
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この長ったらしい名前の幼虫を初めて見たのは数年前の善福寺公園だった。
中から幼虫が顔を出さなかったら、生き物だとさえ思わなかったかもしれない。
ミノムシのようにこの殻の中に体を入れたまま時々半身を出して動き回り、いろいろなものを食べて暮らす。
とてもユニークなので、記憶に残る幼虫だった。

↓成虫。2012年7月5日。井の頭公園
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ところが、上の蛾はとても小さくて地味で名前を調べる気にもなかなかならず、これ以前にも見ていたのだが、
ずっと放置してあった。
気を取り直してちゃんと調べてみると、どうもマダラマルハヒロズコガの成虫らしい。
そう気づくと、けっこうあちこちでまとまって見つかる。

この蛾も成虫は地味な形状で見つかりにくくなっているのだろう。

●トサカフトメイガ
↓トサカフトメイガの幼虫。2006年9月9日。玉川上水縁。
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オニグルミなどを食草とする太いイモムシ。色がけっこう目立ち、糸の網を作って集団で暮らしたりする。
蛹化するとき、うようよと柵の上を這いまわっているのをよく見かける。

↓成虫。2012年7月28日。井の頭公園擬木柵。
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初めて見た成虫。とても地味だ。

●クチバスズメ
↓クチバスズメの成虫。2005年8月20日。善福寺公園
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私がこのスズメガを見たのは、この1回だけだが、今年井の頭公園でお仲間が成虫を見ている。
そして、7月29日、公園で初めて幼虫を見ることができた。

↓クチバスズメの幼虫。
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スズメガでは珍しくブナ科を食樹とする幼虫らしい。とても大きかった。
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by 2008oharu | 2012-07-30 21:44 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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