夜の昆虫たち② 蛾編

蛾の仲間は夜行性のものが多いのだが、なかなか夜見る機会はない。
昼間は、木の幹や擬木柵、建造物の壁などにべったりくっついているのを観察するしかない。
(写真を撮るのは楽だが。)

↓壁についているキシャチホコ。2012年7月23日。井の頭公園。
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こういう場面の蛾は、たいてい頭を下に向けて隠し、触角も翅の下などに入れている。
そうすることで、木の葉などに似せているのだろうか。

ある日、たまたま夜に観察する機会があった。
この黄色い蛾が雑木林の下のアズマネザサが茂るあたりで数匹せわしく飛び回っているのが見えた。
止まったところをなんとか撮ったのが下の写真。

↓キシャチホコの♂。2012年8月5日夜の7時過ぎ。井の頭公園。
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頭が見え、オスと判別できる櫛状の触角がぴんと伸びている。

↓こちらはメス。同日同場所同時間。
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こちらもメスとわかる棒状の触角が伸びている。

キシャチホコの幼虫の食草はササ類などなので、この蛾たちは婚活・産卵のための活動を行っているのだろう。
昼間とはまったく違った活動的な印象だ。
黄色い色も、昼間は地味で目立たないが、夜には街頭などの明かりを受けて、とても目立つ。
触角と色合いでパートナーを認識しあっているのだろう。

↓ムクゲコノハ。2012年8月5日午後7時過ぎ。井の頭公園
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こちらは、樹液食堂でお食事中。口吻を伸ばし、下翅を広げて見せている。
昼間の姿を見たことはないが、たぶん下ばねを隠し、木の葉のような地味な姿で隠れているのだろう。

↓ナンカイカラスヨトウ(あるいはオオシマカラスヨトウか。)同日同場所同時間。
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この時期昼間でも擬木柵などにたくさんついている蛾。
やはり夜に樹液を吸いに来る。昼間は見えない触角や口吻の様子が分かる。

↓ライトトラップに来たカブラヤガ(あるいはその仲間)。2012年8月11日午後8時ごろ。井の頭公園
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こちらも触角が見事にぴんと伸びて活動中。

↓同じくライトトラップに来たマイマイガの♂。同日同場所同時間。
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ところで、このマイマイガのオスは、実は昼間でも触角をしっかり伸ばしていることが多い。

↓昼間のマイマイガの♂。2012年7月26日12時ごろ。井の頭公園。
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ということは、昼間もある程度活動しているということなのだろうか。

さて、夜の蛾の様子で一番印象的なのは、やはりスズメガだ。
今年も、カラスウリの蜜を吸いに来たスズメガ(たぶん、コスズメあたり)を見ることができた。
大きな体で翅をぶんぶん言わせながらホバリングし、長い口吻を伸ばして蜜を吸う姿は圧巻だった。

しかし、一眼レスフも持っていなかったし、写真に撮るのはとても難しそう。
いつか挑戦してみたい。

おまけに昼間のスズメガ、オオスカシバを。2012年8月4日。井の頭公園
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ちなみに、私が今まで見てきた限りでは、オオスカシバは吸蜜するとき前脚を支えに使っている。
口吻が短いからだろうか。
なので、比較的撮影しやすいのだが、ホウジャクの仲間は完全に空中でホバリングしているので、昼間でも撮影はなかなか難しい。
果たして夜のスズメガを私の技術で撮影できるだろうか。
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by 2008oharu | 2012-08-24 10:59 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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