モンクロシャチホコとハガタクチバ

8月の蛾で目立つものはたくさんいる。
その中で、今年特に目立った2種をピックアップ。

●モンクロシャチホコ
↓モンクロシャチホコの交尾 2012年8月11日。井の頭公園
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私がモンクロシャチホコを初めて見たのは2004年の8月16日だった。
それ以来、だいたい成虫は旧盆前後に集中して現れる。(早くて8月5日、遅い記録は8月27日)
模様は目立つが、いつもじっと止まっていて、それほど興味をひく蛾ではなかった。

その幼虫を初めて確認したのは、2007年になってから。
↓モンクロシャチホコの幼虫。2007年9月12日。井の頭公園
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ツツドリという鳥がこの毛虫を食べているのを知り、初めて上の成虫とのつながりがわかったのだ。
それ以来、MFのバーダーたちの間でも、この毛虫の名前は有名になった。

モンクロシャチホコの幼虫は桜の葉を食べる。井の頭公園には桜の木がたくさんあるので、モンクロシャチホコが発生しやすいのだ。
この毛虫は8月末にはすでに孵化して桜の葉を食害し始めているはずだが、大きくなって蛹化のため木から降りてこないとなかなか気が付かない。そのころには、桜の木の下には、糞がぽろぽろとたくさん落ちてくることにもなる。

ところで、昨年の秋もこの毛虫はいやというほど現れたのだが、それを捕食するツツドリはなかなか現れず、幼虫のかなりがすでに蛹化のため地上におりてしまったころやっと現れた。

今年、モンクロシャチホコの成虫をかなりの頻度で目にするわけは、昨年ツツドリの捕食される確率が低かったからではないかとちょっと想像してみたりする。
もちろん、自然はそんなに単純なことではないだろうが。
どちらにしても、今年も毛虫は大発生しそうな予感。

↓昨年見た翅を開いたモンクロシャチホコ。2011年8月14日。井の頭公園
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翅を開くと印象がぐっと変わる。
昼間は面白みのない蛾だが、きっと夜にはこのように翅を開いて触角も現し、元気に飛び回るのだろう。

●ハガタクチバ
ハガタクチバという蛾は昨年初めて確認した。
↓ハガタクチバ。2012年8月11日。井の頭公園
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それなのに、この蛾を今年見つけたとき、何だかすぐにはわからなかった。
というのも、模様の個体差が大きく、印象がかなり変わってしまうからだ。

↓昨年見たハガタクチバ。2011年9月10日。井の頭公園
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この蛾も今年の夏、かなりの頻度で目にした。
だいたいいつも擬木柵の裏側辺りにべったりとくっついている状態だった。

たくさん見つかるので、どういう蛾なのだろうとネットで調べてみると、幼虫の画像も見つからないし、食草も不明とある。
井の頭で繁殖しているはずなので、何を食草としているどんな幼虫なのか知りたいものだが、擬木柵についていたのでは、今のところ推測しようがない。
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by 2008oharu | 2012-09-03 10:41 | | Comments(2)
Commented by itotonbosan at 2013-12-22 11:08 x
私のモンクロシャチホコの本当の観察は
地面に落ちている大量の糞から始まりました。
しかもその糞は香がするのです。
サクラの木を見上げれば葉がほとんどありません。
更によく見ると数えきれないほどの黒い張本人が
葉を食い荒らしているではありませんか。
周りを探すと赤い若齢幼虫もいました。

幼虫の糞は香がある
お盆前の頃,大量に幼虫が発生する
若齢幼虫は赤く終齢幼虫は黒い。
幼虫も香りがよく美味しいらしい。

モンクロシャチホコの観察も驚きの連続でした。
Commented by おはる at 2013-12-23 10:13 x
コメントありがとうございます。私の知り合いでも、モンクロシャチホコの幼虫を食して見た人がいます。毛をうまく処理するのが大事なようです。でも、もう一度食べたいとは言っていませんでした(笑)。MFではツツドリという鳥などが、この毛虫を好んで食べています。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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