あるアオスジアゲハの場合

MFのタブノキにアオスジアゲハの幼虫がいるのに気付いたのは11月の半ば。

↓アオスジアゲハの幼虫① 2012年11月15日。井の頭公園。
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↓アオスジアゲハの幼虫② 同日同場所。
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既に晩秋で、どんどん気温が下がって来るこの時期、
果たしてこの幼虫たちは無事に蛹になれるのだろうか。
そう思いながら、毎日のように観察し続けた。

それでも、晴れて気温が高くなると、動きまわってまだ葉を食べている。
↓葉を食べる幼虫。2012年11月20日。
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しかし、12月に入って、気温は10度以下になることも多く、ほとんど毎日同じ場所に固まっていた。

↓2012年12月2日の状態。
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下の幼虫②は、よく見ると体に黒い点があり、どうやら寄生されている可能性がある。

その後、とても寒い日に見ると、幼虫はどちらも体を二つ折にした状態だった。
腹足は、葉にしっかりと固定されているので落ちることはないが、上半身は支える力がなくなったのか、垂れ下がった状態だったのだ。
これはもう、蛹にはなれないだろうと思った。
でも、昼の暖かい日差しを受けると、なんとか上半身も元の位置に戻る。

(折れた状態を見るのに忍びなくて、写真に撮らなかったのが失敗。)

↓2012年12月16日。
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この日は、とても暖かい日で、なんと幼虫①はかなり動いて別の枝に移っていた。
しかし、幼虫②は、見当たらない。

そして、夕方もう一度見ると、幼虫①の姿もなかった。
もしやと思って、上の写真の位置の真下を見てみたら、幼虫が地面に落下して転がっていた。

やはり昼間の暖かさで動いたものの、夕方の寒さで力尽き、落下してしまったのだろう。

結局、自然界では、暖かいうちに蛹になれなかったものは、生き延びることができず、淘汰されていくのだろう。

しかし、力尽きたのは本当に気温のせいなのか知りたいという気持ちもあって、落下した幼虫を家に持ち帰った。

暖かい部屋の中でプラスチックケースに入れておき、何枚かのタブノキの葉も入れた。
幼虫はやがて動きだし、葉を食べる様子はなく、プラスチックケースの中を這いまわったのち、
2日後には前蛹状態になり、4日後にやっと蛹になった。

やはり気温さえあれば、蛹になれたわけだ。

↓ケースの中の蛹。
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今までも、コミスジやキタキチョウなどがとんでもない時期に産卵しているのを見たことがある。
そのほとんどは無事に成長はできないのだろうが、
今後さらに温暖化が進んだりすれば、一年中成長を繰り返すようになるかもしれない。
蝶たちは、そういう可能性に掛けているのかもしれない。
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by 2008oharu | 2012-12-26 22:28 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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