5月初旬までのゾウムシの収穫
●オオゾウムシ
↓オオゾウムシ 2013年5月9日 あきる野市
大きさを比較するため1円玉とツーショット。
1円玉の直径は2cmぐらいだから、このオオゾウムシも2cmぐらいだ。
オトシブミハンドブックでは12~29mmとあるので、中くらいの大きさかもしれない。
↓上から見た写真
オオゾウムシは以前、お仲間がここで観察したそうなので、私も見たいと思っていた。
昨年は残念ながら、出遭えなかったが、今年は念願かなって見られた。
しかも、お仲間が以前に見たという同じ場所に現れた。
ゾウムシは案外狭い生息範囲で世代をつないでいるのかもしれない。
●マダラアシゾシウムシ
↓仮死状態のマダラアシゾウムシ。2013年4月16日。井の頭公園
元気に動き回っていた個体にカメラを向けたら、その気配であっというまにこの体勢に。
以前は落下してやはり仮死状態になってしまったことがある。
それほど俊敏に飛ばない虫は、落下したり死んだふりをして身を守ることが多いようだ。
このマダラアシゾウムシも、3年続けてほぼ同じ場所に出現している。
やはり生息範囲を広げない世代をつなぐ種類なのだろう。
●カシルリチョッキリ
↓カシルリチョッキリ。2013年4月11日。杉並区
↓チョッキリされたベニカナメ
↓チョッキリの食痕のある葉
MFのIさんは、チョッキリ・オトシブミ探究家でもあり、そのネットワークのおかげで、このチョッキリをみることができた。
このチョッキリの体の形や色、カナメモチに産卵することなどから、カシルリチョッキリだろうと推測したのだが、唯一の問題点は、体の大きさがちょっと大きいことだ。
オトシブミハンドブックによれば、体長は大きくても3mmとあるが、観察個体は4~5mmはあるような感じなのだ。
この点は今のところペンディング。
そのほか、例年通り見られたのは、
●エゴツルクビオトシブミ 2013年4月12日。井の頭公園
例年このオトシブミを皮切りにチョッキリ・オトシブミのシーズンが始まる。
●コナライクビチョッキリ 2013年5月2日。井の頭公園
このチョッキリも昨年と同じコナラに現れた。
●グミチョッキリ(交尾中) 2013年5月12日。井の頭公園
このグミでチョッキリを見つけて3年目。ほかのグミでは見られない。
●ヒメケブカチョッキリ。2013年5月10~12日。自宅のバラにて
一緒に写っているのはアブラムシ。茶色いのは寄生されてマミーになったアブラムシのようだ。
バラには他に体長2.7mm以下のクロケシツブチョッキリというチョッキリもつく。
ヒメケブカチョッキリは4.5mm以下ということなので、なんとか見えるが、クロケシツブはいてもわからないだろう。
どちらもバラの新芽や新鞘に産卵して穂先をからしてしまう害虫だが、自然のバランスに任せて放置している。
うちのバラは、アブラムシ・それにたかるアリ、それらを捕食するテントウムシの親子、ヒラタアブの幼虫、蜘蛛など、バラクキバチ、カビを食べるキイロテントウなどたくさんの生き物が見られる小さな生態系になっている。
後半戦には、どんな出逢いがあるだろうか。