セミヤドリガとハゴロモヤドリガ

↓セミヤドリガに取りつかれたヒグラシ 2013年8月18日 井の頭公園
d0146854_21564093.jpg

ヒグラシの翅の下、腹にくっついた白い塊はセミヤドリガの幼虫である。
幼虫そのものは赤っぽい色をしているが、蝋物質で体を覆っているので、白く見える。

セミヤドリガに取りつかれたセミは、2009年、2010年に見ているが、その後目にしなかったので久しぶりだった。

しばらくして、お仲間がこんなものを発見した。2013年8月24日 井の頭公園
d0146854_2211417.jpg

白い綿のようなものが期の幹にくっついていて、中で何かがもごもご動いている。
その動いているものは赤っぽい幼虫のようだ。
それで、これは、セミから離れたセミヤドリガの幼虫で、これから蛹になるところなのだろうと推測した。

この推測はあたり、8月26日には、公園の別の場所でついにセミヤドリガの羽化を初めて見た。

↓セミヤドリガの羽化。
d0146854_2235468.jpg

左の茶色いものは蛹の脱皮殻である。

前後して、まさにセミから垂れ下がってきた幼虫も見ることができた。
↓2013年8月25日。アブラゼミから垂れ下がってきたセミヤドリガの幼虫。(糸が写っていないが)
d0146854_2255923.jpg

↓2013年9月1日。ホストの姿はすでにわからないが、糸でぶら下がっていたセミヤドリガ。
d0146854_2261132.jpg

付着は風任せらしく、どちらもなかなか木の幹に取り付けない様子で、くるくる回っていた。

注意して見ると、公園の中にはセミヤドリガの蛹と思われる白い物体があちこちに見られる。
今まで気が付かなかっただけなのか、それとも今年はとりわけ多いのか。

いろいろな文献には、セミヤドリガの多くはヒグラシにつくとあるが、ミンミンゼミやアブラゼミにもつくことがわかったし、卵以外のステージも観察することができてよかった。

一方、ハゴロモヤドリガというヤドリガの仲間がいることはやはり2010年に観察してわかっている。

↓ハゴロモヤドリガに取りつかれたツマグロスケバ 2013年8月24日。玉川上水縁
d0146854_2215298.jpg

↓同じくテングスケバ。同日同場所。幼虫はまだ小さいようだが、2~3個ついている。
d0146854_22153950.jpg

↓テングスケバの幼虫。背中に自分の体と同じぐらいの大きさのヤドリガを載せている。
d0146854_22164989.jpg

セミヤドリガと同じく、きっとホストから離れて蛹になったヤドリガがいるはずだと推測して探すと、案の定見つかる。

↓ハゴロモヤドリガの蛹 2013年8月25日。
d0146854_22184377.jpg

↓そして、羽化した殻も。2013年8月13日。
d0146854_22193053.jpg

残念ながら、成虫の姿はまだ見つからない。
セミヤドリガと比べると、ハゴロモヤドリガはとても小さいので、居ても分からないのかもしれない。

今年はヤドリガだらけの晩夏だった。
[PR]

by 2008oharu | 2013-09-04 22:28 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31