ウスタビガの羽化

偶然に、自然のままの繭からウスタビガが羽化する場面を目にすることができた。

↓羽化する前のウスタビガの繭。
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今までは、羽化後の空繭しか見たことがなかったが、この繭を見たとき、なんとなくまだ羽化していない繭ではないかという感じがした。

↓40分ぐらいたって、見た同じ繭
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お仲間と確認しながら写真を撮ったとき、上の方に何か茶色いものがあるのに気付いた。
つい、「何か茶色いものが!」と叫んで、なおもファインダーを覗くと、それがさらに出てくる。

↓さらに4分後
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ここまでくれば、蛾の触角と頭の部分だと確信できる。
真昼間に目の前で羽化が始まったらしい。

↓5分後
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↓1分後
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↓さらに1分後
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つまり、この3枚の写真は3分間のできごとで、頭が出てから腹の先が抜けるまではとても短い。
腹の先が抜けるとき、繭の端に毛がひっかかって抜けた。

このあとは、他の蛾や蝶とおなじく、ぶら下がって翅が伸びるのをじっと待つはずだ。

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蛾は、繭の下の方へ移動していってぶら下がり、ときどきお尻から老廃物を出した。
翅がほぼ伸びきるまでは1時間ほどかかっている。

このあと、少しずつ翅を開いて、そのままの態勢。開き始めて1時間後。
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触覚や翅の色・形から、この蛾はオスだとわかる。
予想としては、夕暮れになるまでこのままの態勢で待ち、暗くなったら、メスを求めて飛び立つのではないか。

夕暮れまでは観察できないので、ここまでで観察は切り上げた。

この傍にもう一つ繭がついているのだが、どちらも繭に枯れた木の葉が付着している。
これは、幼虫が繭をつくるとき、意図的に巻き込んだものなのだろうか。
羽化した蛾と木の葉がそっくりなので、一種の擬態ととれなくはない。

しかし、昨年空繭をいくつか観察した時は、葉がついているものは一つもなかった。
冬になると葉が落ちてしまうのか、それとも、今回の二つは偶然だったのか。
そのへんの事情も知りたいところだ。

それにしても、羽化の瞬間が見られる可能性は自然のなかではそうそうあることではないだろう。
とてもラッキーだった。
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by 2008oharu | 2013-11-17 21:51 | | Comments(4)
Commented by みき♂ at 2013-11-17 22:27 x
こんにちは。
素晴らしい瞬間に立ち会えましたね!
これはいつも熱心に昆虫を観察しているおはるさんへの、虫の神様からのプレゼントではないでしょうか。
来年は幼虫もお願いします(笑)。
Commented by おはる at 2013-11-18 21:44 x
みき♂さん、いつもいろいろ情報をありがとうございます。今回はほんとうにラッキーでした。こういうことがあるので、観察はやめられません(笑)。これで運を使い果たしたりしないといいのですが。
Commented by yamap at 2013-11-20 22:32 x
わたくしたちも見ることができたのは本当におはるさんのおかげです。
おはるさんの「なんとなく、この繭は身が入っている気がする」という神かがり的(?)な眼力が何かを引き寄せたんではないでしょうか。
Commented by おはる at 2013-11-21 21:52 x
yamapさん、コメントありがとうございます。
これ以上の感動は今年はもうないかも。
次の日脚立を持ってきて、残りの蛹をチェックしたyamapさんもなかなかですよ。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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