今季のミノウスバ

ミノウスバは、晩秋に羽化してくる年1化の蛾なので、成虫は1年に一度だけしか見られない。
成虫の雌雄と産卵、幼虫については、2008年に観察してまとめたので、その後はあまり注意を払ってこなかった。

2008年の記事

今年久しぶりに他のブログなどでミノウスバの季節が来たことを知り、そういえばまだ交尾シーンを見ていないと気づいて、また注意して探すことにした。

あちこちのマユミでメスが産卵しているのは見ることができたが、なかなかオスが見つけられない。
ミノウスバは昼行性なので、飛んでいるのは目にしたが、なかなか止まらない。

ミノウスバはマユミだけでなく、マサキなどにも来るので、近所の公園のマサキもチェックしていた。
そして、ある日、そのマサキの周りを飛び回る1匹のオスを見つけた。

オスは、なかなか止まらないが、それでもときどきマサキの枝先にちょっと止まる。
そこで、葉裏などをいかにもメスをチェックしているように動き回ることもあった。

↓マサキに止まるミノウスバのオス 2014年11月6日 井の頭公園
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しばらく見ていると、1本の枝にやけにご執心の様子で、ずいぶん長いこと止まっている。
よく見ると、その枝には、卵が産み付けられていた。

↓ミノウスバの卵が産み付けられている枝に止まるオス 同日同場所
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そこには、メスはいない。
オスは、卵あるいは、卵に付けられたメスの腹の毛から発する臭いに引き寄せられているのだろうか。

よく見ると、当たりの枝のあちこちに、産卵したメスたちがいたが、オスはそれらのメスの傍へは近寄らなかった。

↓産卵したメス 同日同場所
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産卵したメスをちょっと触ってみると、まったく動かなかったので、すでに息絶えているようだ。

↓産卵後息絶えたメス 同日同場所
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卵に腹の毛を付着させたため、毛がほとんどなくなって寸詰まりになっているのが分かる。

結局、このマサキには、生きたメスは見つからなかったようで、オスはやがて飛んでいってしまった。

以前撮った写真をチェックしていて、生きたメスがもしかしたらコーリングしているのではないかと思われる写真を見つけた。

↓腹を曲げてコーリングのような姿勢をとるメス 2008年11月2日 井の頭公園界隈
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結局、今までのところ、今季もミノウスバの交尾は見られない。ちょっと時期が遅いのだろうか。

ところで、ミノウスバのメスが産卵しているのは、1本に集中していることが多い。

↓マユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月2日 井の頭公園
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↓同じくマユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月4日 玉川上水縁
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このマユミには、少なくとも6頭のメスが産卵していたが、近くにある別のマユミにはまったく産卵していなかった。

また、件のマサキも何株か並んで生えているのだが、メスが産卵していたのは、1株だけだった。

ミノウスバの幼虫は蛹になるとき、食樹から離れてぞろぞろ動き回るのだが、その時やはり似通った場所で蛹になり、1か所から集中的に羽化するのだろうか。
メスはあまり動き回らず、羽化した近くの場所でオスを呼び、結果同じような場所で産卵するのだろうか。
そういうことも確かめてみたくなる。
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by 2008oharu | 2014-11-09 09:49 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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