地元のヒオドシチョウ 2015

ホシミスジとはまた別の理由で注目しているチョウがヒオドシチョウだ。

昨年地元でヒオドシチョウの繁殖を観察することができたので、今年の春も産卵するのではないかと予測。あちこちの可能性がありそうなエノキを調べたり、越冬明けの成虫が来そうな樹液酒場を調べたりしたが、残念ながら見つけることはできなかった。

前日かなり強い風が吹いた5月5日のこと。
ヒオドシチョウの幼虫らしきものが擬木柵にいるという連絡を受けて、行ってみる。
擬木柵の傍にはエノキがあって、よく見ると葉を食べている幼虫の姿が見えた。
産卵は見られなかったけれど、やはりヒオドシチョウは今年もまた地元で繁殖していたのだ。

↓エノキの葉を食べる終齢の幼虫。
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その後、5月9日には、幼虫たちが今度は自分たちで幹を伝って降りてきはじめた。いよいよ蛹になる時期がきたらしい。

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幼虫たちはエノキから離れて蛹になろうとするものと、エノキの枝で蛹になろうとするものがいる。
どんな場所を蛹になる場所と決めるのだろうか。

場所が決まると、口から糸を吐いて台座を作り、体を回して腹の先をその台座にくっつける。
この作業をしている様子は観察していて気付いたので、写真に撮るのを忘れた。

腹の先を台座に固定すると、腹脚の後ろの方から順番に離していく。

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一番前の腹脚を離して、勢いをつけてぶらさがり、前蛹の体形になるのだ。

昨年はすでに前蛹になったところから観察したので、今年はその前段を見ることができてよかった。

前蛹から蛹になるまでの様子は、昨年スライドショーにまとめてある。

前蛹から蛹まで

ヒオドシチョウの羽化の時期は、北海道に旅行にいっている日と重なりそうなので気にはなっていたが、蛹化時期に多少のずれがあるので、なんとか見られるのではないかと予想していた。

蛹はやはり鳥に食べられたり、寄生されたりしてどんどん減っていったが、それでもかなりの数が羽化までこぎつけた。留守中、観察仲間の方々が、寄生バエの幼虫が蛹から出てくるとき、糸状のものを出すということを見つけた。

羽化の様子も昨年まとめた。
ヒオドシチョウの羽化

今年は落ち着いて撮れたので、羽化時は口吻が二つに分かれている様子も撮れた。
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ヒオドシチョウは、上水の下流域でも繁殖しているし、近隣の公園でも昨年あたりから爆発的に増えている。
それはなぜなのだろうか。環境がよくなったからなのか。

ヒオドシチョウの幼虫の食草はエノキだ。地元のエノキでは、数年前までは主にゴマダラチョウが細々と繁殖していたのだが、その後外来種のアカボシゴマダラが爆発的に増え、ここ2~3年はテングチョウもかなり増えてきた感がある。そこへきて、このヒオドシチョウの繁殖だ。いったい、どういうことになっていくのだろうか。

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羽化したヒオドシチョウは、近くの樹液酒場でエネルギーを補給した後、姿を消す。
どこか別の場所へ旅立っていくのか、近くで夏眠するのか、それもわからない。

今年観察しそびれたことを来年も観察できたらいい。
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by 2008oharu | 2015-06-02 00:23 | | Comments(2)
Commented by grassmonblue at 2015-06-04 11:49 x
流石です。
どんどん観察も画像も精度が上がっていますね。
来年はいよいよ産卵編。楽しみです。
先日は大変お世話になりありがとうございました。
Commented by 2008oharu at 2015-06-04 23:18
grassmonblueさん、コメントありがとうございます。仲間と一緒に観察していると、一人では気づかないこともわかってきます。産卵も見られるといいです。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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