アサギマダラの蛹を発見されたのは、「あかねの独り言」のあかねさんだった。(左の外部リンク参照)
キジョランの葉を文字通り一枚一枚めくって見つけられたのだという。
私が見たのは10月18日だったが、この蛹が無事に羽化するかどうか気になって、10月27日と29日(今日)の3回見に行った。
10月27日には、うっすらとチョウの翅の模様が見えてきていて、羽化が近いことがわかった。
10月28日には行かなかったが、あかねさんのブログを拝見して、ますます翅の模様が透けて見えてきているようだったので、今日は是非様子を見なくてはと出かけた。
すると、なんとアサギマダラはすでに蛹から出てしまっていた。
あかねさんから、羽化前の黒くなった蛹の写真を見せていただいた。
色の変わった蛹が見られなかったことはちょっと残念だったが、無事に羽化してよかった。
抜け殻はきれいに透き通っていた。
羽化したチョウは黒い性標のあるオスだった。
この後南へ旅立つのだろう。
さて、18日にはあたりのキジョランにたくさんの卵が産み付けられていたので、その卵が孵化しているのではないかと思い、調べてみた。
食痕があるところなどを裏返してみると、やはり小さな幼虫が見つかった。
孵化したてと思われる幼虫
右は卵の殻で、これは幼虫が食べてしまうと思われる。
また、小さな幼虫は、葉を円形にトレンチして、葉の乳液を出してから、その内側を食べるのだが、孵化したての幼虫も、トレンチ行動をとっていた。
孵化したての幼虫は3mmぐらいで、模様もない灰色をしているが、少し大きくなると、アサギマダラの幼虫らしい模様がついてくる。
幼虫と、食痕
これらの幼虫のどれだけが無事に越冬できるかどうかわからないが、また春までときどき観察して、できれば蛹になるところもみたいものだ。