ウラギンシジミの冬支度

秋も深まってくると、南向きの陽だまりのようなところで翅を開いて止まるウラギンシジミを目にするようになる。(ムラサキシジミやムラサキツバメなども)

2015年10月7日のウラギンシジミのメス 井の頭公園
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このウラギンシジミは、その後椿の葉裏に止まった。

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この止まり方は越冬するときの止まり方と似ているが、いくらなんでもまだ越冬は早すぎる。
何日か後に行ってみると、やはりそのウラギンシジミはいなくなっていた。

11月に入って、観察仲間のマナティさんが同じ場所のアオキの葉にウラギンシジミが止まっていると連絡してくれた。行ってみると、確かに越冬態勢止まりをしている。

2015年11月3日 井の頭公園
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前の例もあるので、この時も、まだ越冬には早いのではないかと思った。

このウラギンシジミを観察していた時、もう1頭のウラギンシジミが、サカキの周りを飛び回っていた。そして、あちこち調べるように飛んだあと、葉裏に止まった。

サカキの葉裏に止まったウラギンシジミ 同日同場所
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そして、予想に反して、この2頭は現在も同じ場所から動くことなく止まったままである。
このまま、この場所で越冬するのだろうか。

このウラギンシジミを観察したあと、昨年ウラギンシジミが越冬した別の場所に様子を見に行った。
そうしたら、なんと昨年見た同じ樹にウラギンシジミがいるではないか。

11月4日 モチノキに1頭発見
11月7日 ツバキに1頭(みき♂さんが発見)
11月11日 モチノキにさらに1頭(計2頭)
11月13日 ツバキにさらに2頭が同じ葉裏に(みき♂さんが発見)

2015年11月13日 モチノキのウラギンシジミ
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ツバキのウラギンシジミ
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ツバキのウラギンシジミ2頭
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結局7頭のウラギンシジミを発見できた。

11月15日、このウラギンシジミを他の方に見てもらおうと案内していた時のこと、
まず、モチノキの2頭のうち、1頭の止まっている場所が変わっていることに気付いた。
また、ツバキの頭のうち1頭が、観察中に飛んでしまったのだが、しばらくしてみると、同じ場所に戻っていた。

この日は10月の陽気だったので、まだ飛ぶことが多々あるのだろうと思ったが、その後この陽気が続き、モチノキとツバキのウラギンシジミはどんどん姿を消してしまった。アオキとサカキのウラギンシジミは、この陽気の中でも動いていない。

ここまでの観察でわかったことは、11月のこの時期は、まだ越冬場所は確定してないものが多いということと、それでも、ウラギンシジミが越冬場所に選ぶ樹の立地条件はある程度決まっているらしいということだ。

今後また気温が下がってきたら、またもとの樹にもどってくるのかどうか、観察を続けたい。
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by 2008oharu | 2015-11-19 09:43 | | Comments(2)
Commented by banyan10 at 2015-11-19 20:49
ウラギンは同じような場所で越冬することが多いですね。
ムラサキシジミやムラサキツバメは暖かい日などに飛び出しても同じ場所に戻りますが、ウラギンが戻ることもあるのですね。たまたまなのか、よくあることなのか興味深いです。
僕が見つけた近くに居た2個体も1つに減っていましたが、暖かい日ではなかったので別の場所へ移動してしまったのだと思います。
Commented by 2008oharu at 2015-11-19 22:06
banyan10さん、コメントありがとうございます。ウラギンは越冬中はじっと動かないと聞いています。動くとそれだけエネルギーを消耗して、春までに力尽きてしまう可能性があるらしいです。今飛びだすのは、まだ完全には越冬態勢に入っていないのかもしれません。動き回ってどこかでエネルギーを補給しているのでしょうか。それも謎ですが。
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