地元のヒオドシチョウ 2016

地元でヒオドシチョウの繁殖が観察されたのは2014年のこと。その後2015年にも少なくとも3本のエノキで繁殖したことが確認されたが、羽化後のヒオドシチョウがどこへ移動するのか、また翌年の産卵の様子などは結局わからずじまいだった。

今年の2016年、残念ながら私は目にすることができなかったかが、冬に公園内で越冬しているヒオドシチョウの成虫が確認されたのだ。

そして、春。4月19日のこと。ついに公園内で越冬明けのヒオドシチョウの成虫を発見した。

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羽の縁が傷んではいるが、元気な個体で、縄張り行動を繰り返していたので、たぶんオスだろう。無事にメスに出遭って子孫を残してほしいと思いつつ、近くのエノキに産卵しているメスがいないかどうか探して歩いたが、見つからなかった。

5月5日のこと、公園内の別の一角で、観察仲間がヒオドシチョウの幼虫を発見。
高い高いエノキの遥かてっぺんに、クモの巣のような網がはられ、黒い塊が見える。

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これがあの噂に聞くヒオドシチョウの幼虫の集団だった。

しかし、そろそろ幼虫が下りてくる時期になっても、その気配はなく、どうやらほとんどが鳥に捕食されてしまったらしい。

5月15日、まったく別の観察をしていたとき、ふと間近のエノキにこんなものがついているのが目に入った。

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こんなところにヒオドシチョウの幼虫がいた!と喜んだのだが、よく見るとまったく動かない。それは幼虫の脱皮殻だったのだ。ヒオドシチョウの幼虫の脱皮殻は、こんなふうに幼虫の色や形をとどめたまま残されるらしい。

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近くで鳥を撮った方の画像を見せていただくと、シジュウカラが咥えているのはヒオドシチョウの幼虫に違いなかった。
諦めきれずにさらにあちこちを探すと、大きくなった幼虫がかろうじて見つかったが、その後見失う。
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ここでも、ほとんどが鳥に食べられてしまったようだ。

また翌日別の場所で2匹の幼虫が柵の上を這っているのを見つけた。
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このうちの1匹は、なんとか無事に蛹になった。
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こうして、地元でヒオドシチョウが繁殖するようになって3年目、新たに確かめられたことは、地元でも越冬していたということ、幼虫時代の比較的初期の巣の様子や、脱皮殻のこと、そして、鳥による捕食の様子など。

何頭かは捕食を免れ、また地元で命をつないでいってほしいものだ。
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by 2008oharu | 2016-05-22 22:30 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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