ゴマシジミ

これがゴマシジミ

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地味な色模様のチョウだが、絶滅危惧Ⅱ類。もちろん初見です。

ゴマシジミの幼虫の食草はワレモコウなどで、幼虫は3令(終齢とある図鑑もあり)ぐらいまでワレモコウの花を食べる。その後幼虫の出す甘露に誘惑されたアリ(シワクシケアリ)によってアリの巣に運ばれ、なんとその巣のアリの幼虫や蛹を食べて育つのだそうだ。
このような複雑な生態をもったチョウは、ちょっとした環境の変化(食草の減少や、アリの減少など)によって、たちまち絶滅が危惧される状態になるのだろう。
その一番の原因は開発という名目のもとに環境を破壊する人間の営みや、それに拍車をかける採集者の存在なのだろう。

私たちが探しに行った場所は、採集禁止とワレモコウの育成によってこのチョウを保護している地域だった。

ワレモコウの花で吸蜜するチョウ
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吸蜜は萩などでも行っていた。
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あたりには、何頭かのチョウが飛び回っていたが、なかなか止まらないものが多い。
それはメスを探すオスのようだ。
しばらく観察していると、吸蜜中のメスにからむシーンも見られた。
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そんな場面では、なんとか表翅が見える。表翅の色合いは青っぽいものから、茶色っぽいものまでさまざまな段階の変異が多いそうだ。

ぼけぼけだが、比較的青い表翅の個体
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ワレモコウの花では、産卵行動をとるメスも見られた。
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産卵は、まだ蕾のような状態の花を選んでいる。花を食べるシジミチョウに多いやり方だ。

家に帰ってから拡大してみた写真にこんなものが写っていた。
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小さなハナグモの仲間(たぶんフノジグモ)がゴマシジミに脚をかけている。
その後の写真を点検したところ、ゴマシジミが襲われた形跡は見当たらなかった。

今回も、チョウの生態や生息地に詳しい日本チョウ類保全協会所属のヘムレンさんとみき♂さんのおかげで、貴重なチョウを見ることができました。保全がうまくいきますように。
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by 2008oharu | 2016-08-12 09:32 | | Comments(4)
Commented by ヘムレン at 2016-08-12 09:58 x
ゴマシジミ、いいシーンにたくさん出会えましたね(*^^*)
気軽に見られる場所がなくなってきた昨今、とても貴重な棲息地、いつまでも残してほしいです。
ハナグモでしたか(^^;ハエトリかなって気になっていました(笑)
お疲れさまでした。
Commented by 2008oharu at 2016-08-12 12:16
ヘムレンさん、ほんとうにお世話様でした。お陰様で、もしかしたら一生見ないで終わるかもしれないチョウを見ることができました。ハナグモも侮れないです。ハナグモが大きなチョウを押さえこんでいるのを何度も見ました。
Commented by mikiosu at 2016-08-12 14:19
こんにちは。
ゴマシジミがフノジグモに襲われてなくて良かったです(笑)。地味ですが魅力的な蝶だと思います。生息環境が損なわれないといいですね。
Commented by 2008oharu at 2016-08-12 20:58
みき♂さん、お世話になりました。皆さんと同行させていただいて、チョウについての勉強にもなりましたが、写真の撮り方も学ぶこと多々ありました。なかなか覚えられそうもありませんが。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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