幼虫越冬チョウたち


チョウの越冬というと、なんとなく蛹や卵の状態でじっと寒さに耐えて春を待つというイメージが強いが、それはたぶん、一番身近なアゲハチョウやモンシロチョウが蛹越冬だからだろう。

地元の都市公園で見られるチョウたちは、実は成虫越冬や幼虫越冬が多い。しかし、幼虫の場合は、小さいし、動かず飲まず食わずでじっと葉の中などに隠れている場合が多いので、なかなか目にする機会がない。

そんな中で一番見つけやすいのはゴマダラチョウだった。
ゴマダラチョウの幼虫を実際に探してみたのは2008年ごろからで、その時は大きなエノキの根元をチェックすると、かなりの確率で越冬幼虫が見つかった。

ゴマダラチョウの越冬幼虫(2008年12月29日。井の頭公園内)
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しかし、ゴマダラチョウの幼虫が見つかる率は年々下がり、今年は今のところ全く見つかっていない。(そもそも成虫すらも見かけることが少なくなった。)

そこで今回、もっと自然度が高い丘陵地へ幼虫探し遠征をした。
ヘムレンさんとみき♂さんが前回行ってオオムラサキとアカボシゴマダラの幼虫を見つけたという大きなエノキの根元へ行って、3人でゴマダラチョウを探した。しかし、結果としてはオオムラサキ3匹、アカボシゴマダラ2匹で、ゴマダラチョウは0匹に終わった。
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オオムラサキの幼虫
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アカボシゴマダラの幼虫

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私がアカボシゴマダラの越冬幼虫を観察し始めたころには、アカボシゴマダラは根元の葉ではなく、木の幹や枝にはりついて越冬しているものが多かったかが、いつの間にか他の2種と同様の越冬をするようになったのだろうか。

樹の枝にはりついて越冬するアカボシゴマダラ(2012年)
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ここだけの例では結論を出すには早計すぎるし、他所ではゴマダラチョウの幼虫も見つかっているらしいが、なにゆえかゴマダラチョウが減ってきているような印象を受けて寂しい。

今年は、コミスジも減ったような印象を受けたが、それはホシミスジがあまりにも目立ったからだろうか。地元では秋も終わりごろになってやっと、コミスジの産卵と幼虫を観察する機会ができた。

ハギにつくコミスジの幼虫
                    若齢幼虫
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10月中旬から11月中旬ぐらいまで、同時に様々な段階(若齢~終齢)の幼虫が見られ、枯葉についていた幼虫はやがて枯葉とともに地面に落ち、そこで越冬するようだ。

このように落ち葉で越冬する幼虫たち(ゴマダラチョウの仲間やコミスジ・ダイミョウセセリなど)は、落ち葉掃きが頻繁になされる都市公園では生き残りにくそうだ。

11月18日の暖かい日、笹の葉をチェックしていたら、イチモンジセセリの幼虫が動き出していた。
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セセリチョウやヒカゲチョウの仲間の一部は、笹などの葉を綴ってその中で幼虫越冬する。
今年のように寒暖の差が激しい秋は越冬準備も狂ってしまわないだろうか。














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by 2008oharu | 2016-12-22 13:34 | | Comments(2)
Commented by ヘムレン at 2016-12-22 14:44 x
昨日はお疲れさまでした。見事に、見つかりませんでしたね(>_<)。ゴマダラチョウの減少はほんとに気になるところです。それにしても、アカボシが木の根元からこんなに見つかるのは意外でした。
Commented by 2008oharu at 2016-12-22 20:20
ヘムレンさん、お世話様でした。お陰様で自然の中でのオオムラサキの幼虫、初見できました。りっぱなハヤニエも!しかし、ゴマダラチョウはどこへ行った…。
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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