ミノウスバ

↓ミノウスバ 2008年10月29日。玉川上水縁
d0146854_16171613.jpg


別の虫を観察しているとき、このオレンジ色の蛾が目に入った。
丁度ネットで見たばかりだったので、たぶんミノウスバだろうと推測できた。
携帯用の図鑑で確認すると、10月に羽化し、幼虫の食草はマサキなどとある。
写真の成虫はたまたまサツマイモの葉の上にいる。
あとで周りを調べたら、少し葉なれたところにマサキがあり、
そこにもミノウスバが居た。どちらも♂らしい。
触覚が櫛状で、腹の先の毛が黒いのがオスの特徴で、
触覚はメスの匂いを嗅ぎ分けるために大きいのだそうだ。

実はミノウスバの幼虫は前から見たことがあったが、それは、マサキではなかった。

↓ミノウスバの幼虫。2007年5月12日。井の頭小鳥の森
d0146854_1630712.jpg

この幼虫はまるでアケビについているように見える。それで、もう一度辺りを確かめてみたら、やはりすぐ側にマサキがあった。これで納得。

↓ミノウスバの幼虫 2008年4月4日。三角公園側
d0146854_16315912.jpg

こちらは今年の春撮ったミノウスバの幼虫で、マユミについている。写真でもうじゃうじゃいるのがわかると思うが、こういう集団がたくさんいた。
マユミもマサキもニシキギ科の植物なので(と今回初めて知ったのだが)、ミノウスバはマユミも食草にしていることがわかる。

今回見たミノウスバの成虫は♂だったので、♀も見たいと思い、この三角広場のマユミとところへ行ってみた。
そうしたら、なんとほんとにミノウスバがいる!

↓ミノウスバの♀ 2008年10月31日。
d0146854_16372374.jpg

メスの特徴は、触覚が棒状で、腹の先の毛がオレンジ。

そして、さらに、産卵している♀もいた。
↓産卵するミノウスバ。
d0146854_1638369.jpg


産卵した卵を見てさらにびっくり。卵は毛で覆われている。
ネットで調べたら、メスは自分の体の毛を抜いて、卵にくっつけるのだそうだ。
産卵し終わると、力尽きてそのまま死んでしまうようだ。
このメスももう力尽きているのかもしれない。

↓毛に覆われた卵
d0146854_16405654.jpg

卵はこのまま越冬し、翌年食樹の新芽が伸びてきた頃孵化するらしい。
そして、4月の写真のようになる。
蛹は木の下などに作られるようだ。

まだ産卵していない♀の側には♂がいた。
♂は驚くとお腹の先を持ち上げて威嚇のポーズを取る。
写真を撮っていたら、披露してくれた。

↓♂の威嚇のポーズ
d0146854_1644236.jpg


開帳3cm足らず、体長は1cmちょっとの小さい蛾だが、その生態はなかなか面白い。
[PR]

by 2008oharu | 2008-10-31 17:00 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31