混迷するアカボシゴマダラの越冬

観察し続けていたアカボシゴマダラの幼虫は枝に移った状態で、2008年12月9日の観察を最後に見失ってしまった。

↓観察した最後のアカボシゴマダラ。(写真横転・本来は角が上)
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その後、いろいろな方の情報から、いくつかの疑問が出てきた。
①アカボシゴマダラの幼虫の中には、ゴマダラチョウの幼虫と同じく、落葉した葉について越冬するものがいるらしい。
②アカボシゴマダラもゴマダラチョウも越冬する幼虫は4令で、越冬明けに脱皮して5令(終令)になる。しかし、上の写真は角の形や大きさからすでに5令になっているらしい。
 つまり、冬を迎える前に5令になってしまった個体なのだ。

それで今日、改めてエノキの根元をチェックしにいった。
そうしたら、あっけなく幼虫が見つかった。

↓エノキの根元のアカボシゴマダラ。2008年12月19日。
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幼虫の角の先が黒ずんでいることなどから、枝についていたアカボシゴマダラであることは間違いないだろう。
つまり、9日以降、自分で根元まで下りてきたことになる。
しかし、色は、色あせたとはいえ緑のままだし、ついている葉はエノキの葉ですらない。
ほとんど隠れていないので、すぐに目に付いた。

この幼虫が果たして無事に越冬できるのかどうか。越冬できたら、そのまま蛹になるのか。
さらに疑問は深まる。

人為的に放蝶されて生息地域を広げてきたアカボシゴマダラではあるが、その越冬形態は、まだはっきり固定されていないので、いろいろな選択肢が採られ、試行錯誤しているのかもしれない。

この冬もエノキの幹や落葉のチェックをしてさらに調べてみたい。

追記:
日曜日に、その後の様子を見に行ったら、幼虫はエノキの根元で動き回っていた。

↓動き回るアカボシゴマダラの幼虫
d0146854_2045472.jpg

この時期に動き回るのは体力の消耗だろうに。
そして、昨日は荒れ模様の天気だったので、また様子を見に行った。
すぐには見当たらない。風で吹き飛ばされたのだろうかと半ば諦めつつ、もしかしたらと、エノキの枝をチェックしてみたら、な、なんとまた元の位置に収まっている!

↓エノキの枝に戻ったアカボシゴマダラの幼虫。(画像横転)
d0146854_20482883.jpg


まさに混迷の越冬の様相色濃くなった。

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by 2008oharu | 2008-12-19 18:32 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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