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公園昆虫記

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ヒラタアブとアブラムシ

テントウムシとアブラムシを観察した同じ場所で、ヒラタアブが産卵しているのも見られた。

↓フタホシヒラタアブ(またはナミホシヒラタアブ)の♀。井の頭公園。2009年3月10日。
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ヒラタアブは似たものが多く、特にフタホシヒラタアブとナミホシヒラタアブの違いは、
ちょっと見では、わからないようだ。
雌であることは、腹の先の産卵管と目がくっついているか、離れているかでわかる。

↓同じアブの♂。同日・同場所
ヒラタアブとアブラムシ_d0146854_2245177.jpg

こちらは、両目がくっついていて、腹の先が丸い。♂である。

もちろん、上の個体が産卵していたので、雌であることは間違いない。
↓産卵するフタホシヒラタアブ。同日・同場所。
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産卵しているのは、あのソラマメナガヒゲアブラムシ(あるいはエンドウヒゲナガアブラムシ)がついていたカラスノエンドウだ。
ヒラタアブの幼虫は、アブラムシを食べるからである。

フタホシヒラタアブとナミホシヒラタアブは、幼虫ではかなり差異があるので、
この卵が孵化したら、どっちのアブだったのかわかるかもしれない。
忘れないでチェックしたい。

とにかく、春になり、柔らかな草木の芽吹きとともにアブラムシが孵化し、
それを餌にするテントウムシやアブ(幼虫)も活動し始めるということだ。
by 2008oharu | 2009-03-11 22:57 | 総合 | Comments(0)