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公園昆虫記

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モモブトスカシバ

トラフシジミを見た公園で、オカトラノオの花に来ていた昆虫。

↓モモブトスカシバ。2009年6月26日。N公園
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脚のももに当たる部分に毛がたくさん生えていて、翅は透けている。
それがホバリングしながら花の蜜を吸う姿は、とても面白いのだが、写真では伝えられない。

この昆虫は以前に見たことがあると思い、家に帰って調べたら、同じN公園でだった。
↓昨年のモモブトスカシバ。2008年7月11日。
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こちらは、止まった状態だったので、いったい蜂なのかアブなのか、それとも蛾なのか、ちょっと迷った。
しかし、実際は蛾である。きっと蜂に擬態しているのだろうが、モモの毛はどんな役目をしているのだろうか。

生活史を調べてみると、ウリ科のアマチャヅルに虫えいをつくり、終令幼虫で越冬するとある。成虫の出現期は6-8月となるので、かなり長い間幼虫か蛹でいるようだ。
成虫はこのオカトラノオを初め、いろいろな花に来て蜜を吸うらしい。
by 2008oharu | 2009-06-27 21:37 | | Comments(2)
Commented by クプクプ at 2009-06-29 16:02 x
素晴らしい写真ですね。後脚のケイ節を太くしてアシナガバチに擬態している昆虫にホソヘリカメムシがいますね。はねを広げて飛ぶと背中にアシナガバチの模様が現れるのです。モモブトスカシバは見たことがありませんが、アシナガバチの擬態なのか、それとも、脚を太くすることによって、鳥を驚かせているのかだと思っています。おはるさんの方が詳しいと思いますが、見た目に効果があるのだと思っています。
Commented by おはる at 2009-06-30 21:18 x
クプクプさん、止まっているモモブトスカシバは、特に注目しなかったのですが、飛んでいる姿はとても面白いです。ほんとは動画で撮ると、特徴がよくわかるのですが…。