カメムシは、写真を撮るには楽な昆虫だ。
あまり飛ばないし、動きもそれほど素早くない。
それで、目に付くとすぐにカメラを向けてしまうので、カメムシの写真がどんどん増える。
でも、小さいものが多く、コンデジでは撮れない場合もある。
撮れても、なかなか名前が調べられなくてお蔵入りしてしまう場合もある。
最近撮ったカメムシや、名前が判明してお蔵から目出度く救出されたものをいくつか紹介。
↓アカアシカスミカメ。2009年6月29日。裏高尾林道
コンデジでなんとか撮れる大きさ。
小さいけれど、とてもきれいな色をしている。
同じ植物に何匹か集まっていた。
カスミカメ科はのカメムシは、みんな1cm以下の小さいものばかり。以前は、メクラカメムシ科と呼ばれていたのだが、おそらく差別用語になるという配慮から、科名がかわったのだろう。私の図鑑は古いので、以前の科名でしか調べられない。こういうときは、やはりネットが便利だ。
↓クチブトカメムシ。2008年6月27日。高尾森林科学園内
ちょうど一年前に見つけたカメムシ。ちょっと名前に自信がなく、放置していたが、今回もう一度調べなおす。
というのも、体つきや色・模様にあまり特徴がないからだ。
でも、しっかりと幼虫を突き刺して体液を吸っていることから、クチブトカメムシ類であることはわかる。
こんなにあごの部分が伸びるとはびっくり。
↓クビアカサシガメ。2009年6月29日。裏高尾林道
この1カットしか撮れなかった。
かなり特徴がはっきりしているが、図鑑でも、ネットでも、今まで見たこともないカメムシだ。
体型からサシガメだろうと当たりをつけてみたが、いつも検索に利用しているサイトには出ていない。
諦めかけていた時、やっとたどり着いたサイトで名前がわかった。
ちょっと珍しいカメムシなのかもしれない。
↓トゲカメムシ。2009年6月29日。裏高尾林道
これもあまりにも地味なカメムシなので、逆にこの名前でよいのかどうか迷う。あちこち検索してみて、たぶんあっていると思うに至った。あちこちのサイトでも地味なカメムシと書かれている。
名前の由来も、背中の横張りの先がとがっているといった程度の理由なのだそうだ。
ところで、昨年同じ場所でカメムシの幼虫を見た。
↓カメムシの幼虫。2008年5月23日。裏高尾林道
このとき、この幼虫は、トゲシラホシカメムシだろうと思った。
けれど、同じような場所にいたので、上のトゲカメムシと同種である可能性が高い。
どちらかの名前が間違っているのかもしれない。
↓ヒメツノカメムシ??2009年6月29日。裏高尾林道
これは、小さいし、写真がちょっとぶれているので、なかなか同定できない。
成虫と幼虫がいっしょに写っている。数匹が群れていた。
↓ヒメナガカメムシ??2009年7月3日。玉川上水三鷹区域
これもかなり小さいのは、ヒメジョオンの花と比較するとわかると思う。しかも特徴があまりない。でも、体型からナガカメムシの仲間だろうと思う。ヒメジョオンのあちこちにいて、ほとんどが交尾中だった。
↓メダカナガカメムシ。2009年7月3日。玉川上水三鷹区域。
体長5mm程度である。
このときばかりは、一眼とマクロレンズが必要だと思った。
何枚か撮ったが、ほとんどが姿のよくかわらない写真になってしまった。
上から体がわかるように撮った写真は惨敗。
それでも、ヒントはクズの葉にたくさんいたことだ。それもほとんど交尾中。
名前は意外に簡単にわかった。
「メダカ」という名前の由来は、目がでっぱっているからか。
というわけで、まだまだお蔵入りの写真もあるのだが、目に付くカメムシを片端から撮って調べた結果である。
ちょっと環境が変わると、ちがった種類に出会える。カメムシもかなりのバリエーションがあるようだ。