ハサミツノカメムシ

エサキモンキツノカメムシを観察していたときのことである。
善福寺のミズキにも、玉川上水縁のミズキにも、何度か見られたカメムシの幼虫。

↓玉川上水縁にて。2009年7月9日。
d0146854_20155489.jpg

↓善福寺のミズキにて。2009年7月10日。
d0146854_2016549.jpg

見たことがない幼虫だった。
エサキモンキツノカメムシより少し大きい。
家に帰って「日本産幼虫図鑑」で調べてみたら、「セアカツノカメムシ」か「ハサミツノカメムシ」の5令幼虫に似ている。両者の違いはなかなかわかり辛いので、羽化を待つしかなさそうだ。

そして、羽化した成虫を見ることができた。
↓ハサミツノカメムシのメス。2009年7月14日。玉川上水縁
d0146854_2020498.jpg

面白いのは、最初はこんな状態だったことだ。
↓同個体
d0146854_20213725.jpg

ちゃっかり、エサキモンキツノカメムシの集団の中にいるのだ。
同じツノカメムシの仲間だから、同じ集合フェロモンを発しているのだろうか。
それとも、カメムシの仲間は種類が違っても集まる傾向になるのだろうか。

ハサミツノカメムシの名前の由来は、オスの腹の先にある角から来ている。ぜひオスも見たい。幼虫は何匹かいたから、見られる可能性があるはずだと、また調べに行った。そうしたら、予想通り見ることができた。

↓ハサミツノカメムシのオス。玉川上水縁。2009年7月16日。
d0146854_2026388.jpg

この個体も初めミズキにいたのだが、写真を撮っていたら、飛んで下草の上に降りてしまったもの。

善福寺では、昨日現在まだ幼虫で果たしてこれもハサミツノカメムシなのか確証はない。
しかし、今年最初にエサキモンキツノカメムシが産卵していた井の頭のモミジの葉にも、今日、ハサミツノカメムシのオスがいたので、善福寺の幼虫もたぶんハサミツノカメムシだろう。

↓井の頭公園のハサミツノカメムシ。2009年7月18日。
d0146854_20303510.jpg


ということで、なぞの幼虫はハサミツノカメムシだった。そして観察してわかったことがいくつかある。

どの個体もエサキモンキツノカメムシの見られる木にいたということ。
特に上水縁の個体は、エサキモンキツノカメムシと混じっていたこと。
ハサミツノカメムシ自身(少なくとも5令幼虫)は仲間と一緒にかたまっていることはないこと。
本で調べた限りでは、ハサミツノカメムシの親は卵や幼虫を保護する習性はないそうなので、孵化した幼虫もばらばらに行動しているのかもしれない。

ハサミツノカメムシがこのように観察できるのは、普通のことなのか、それとも今年が特別なのか、それは来年、再来年の観察を待たないとわからない。
[PR]

by 2008oharu | 2009-07-18 20:48 | カメムシ | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31