カテゴリ:蛾( 165 )


クワゴ

クワゴはカイコガの野生種(原種)で、成虫はカイコガと違い飛ぶことができるそうだ。
しかし、幼虫はよく目にするが、成虫は見たことがない。

↓クワゴの幼虫。2008年7月8日。玉川上水縁。
d0146854_0145861.jpg

この頭のように膨らんだ部分は頭ではない。

↓頭はこぶのような部分の先にある。2008年5月5日。玉川上水縁。
d0146854_0163970.jpg


クワゴはもちろん、桑の葉を幼虫の食草としている。
今日は幼虫がいよいよ繭を作り始めている場面に出会った。

↓糸で葉を綴り始めたクワゴの幼虫。2008年9月15日。小鳥の森周辺。
d0146854_0195741.jpg
d0146854_0201046.jpg


近くの桑の葉には、こんな繭ができていた。
d0146854_021795.jpg

中を開いてみたい衝動をやっと抑えた。

先日善福寺で見た繭は、下のように葉をきちんと閉じていた。
d0146854_0221932.jpg


このまま蛹で越冬してしまうのだろうか。
[PR]

by 2008oharu | 2008-09-16 00:24 | | Comments(0)

ホシホウジャク

ホウジャクはオオスカシバとともに、昼に見られるスズメガの仲間。
今、2化目の成虫をよく見かける。

秋の成虫は、アベリア・ホトトギス・カクトラノオ・オシロイバナなどの花に来ているのを見たことがある。

↓ホシホウジャク。井の頭公園の三角広場アベリアに。2008年9月14日。
d0146854_22553453.jpg
d0146854_2256439.jpg


スズメガの仲間は、空中でホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の蜜を吸う。
そのホバリングがあまりに速くて、翅が静止している写真がなかなか撮れない。
シャッタースピード1/500で撮っているので、ホバル速さはもっと速いのだろうか。

以前フラッシュを発光させてやっと撮ったのが下の写真。
↓2004年10月17日。庭のホトトギスに。
d0146854_22591390.jpg
d0146854_2301924.jpg


先日は幼虫の食草ヘクソカズラの周りでホバリングしていたので、産卵かとカメラを向けたが、ぜんぜん撮れなかった。

↓ホシホウジャクの幼虫。2003年11月2日。庭にて。
d0146854_2343411.jpg

↓ホシホウジャクの終令(蛹化前)幼虫。善福寺。2005年8月26日。
d0146854_237037.jpg


図鑑によると、越冬形態は不明とある。

今日はホシヒメホウジャクの幼虫も見た。
↓玉川上水縁。2008年9月14日
d0146854_23101537.jpg

同じヘクソカズラを食草としている。成虫は確認していない。
[PR]

by 2008oharu | 2008-09-14 23:12 | | Comments(0)

アケビコノハの羽化

羽化を心待ちにしていたアケビコノハの蛹。
近所に住んでいる方から、朝羽化していると連絡があり、飛び立ってしまうかと気が気ではなかったが、できるかぎり急いで行ってみると、まだ蛹の脱殻についていた。

↓羽化したアケビコノハ。2008年9月11日。井の頭公園。
d0146854_2058202.jpg


ほんとうは頭を下にしてとまっていたのだが、写真を横にして撮っている。

↓背から見ると、上翅の隙間から下翅のミカン色が覗く。
d0146854_20592921.jpg


何時間かずっと同じ姿勢なので、ちょっと触ってみたら、飛んだ。
葉の陰に止まったところを見て、なんとか下翅の様子を写してみた。
d0146854_2121643.jpg


ネットで調べたものでは、羽化したての時は、蝶のように背の方へ翅を閉じていて、きれいな下翅が見えるようだ。
そういう様子が見られるのは夜中らしいので、蛹を持ち帰らなければならないのだろう。

アケビコノハの成虫は、果物を食害することで知られている。
羽化した成虫の口の形がとても変わっているが、この口で果物に穴を開けるのだろうか。

なんにしても、念願の成虫が見られてうれしい。

前回のアケビコノハの記事
[PR]

by 2008oharu | 2008-09-11 21:11 | | Comments(0)

今年目立つもの② オオミノガ

子どもの頃、蓑虫の蓑を分解して幼虫を取り出し、毛糸や切った色紙の中に入れて、
きれいな蓑を作らせる実験をやったことがある。
確か、学校の課題だったような気がする。

そんなことはずっと忘れていたが、庭弄りするようになって、久しぶりに蓑虫を見つけた。

↓2001年11月24日。我が家のサツキに。
d0146854_23473389.jpg

↓2003年6月28日。同じくサツキに。
d0146854_2349547.jpg


このような紡錘形の蓑を作り、枝から垂直にぶらさがる蓑虫は、オオミノガだそうだが、このころは、庭でも毎年見られる虫だった。

しかし、その後オオミノガの蓑虫を見ることはなくなった。
そして、今年の冬、昆虫の越冬について調べていた時、オオミノガが絶滅しそうだという話を知った。
なんでも、オオミノガだけに寄生するモグリバエ(葉に卵を産みつけ、その葉を食べた幼虫の体内で成長するハエ)が外国から入ってきて、特に九州方面では、オオミノガがほとんど見られなくなったという。
今年の冬、注意して蓑虫を探してみると、確かに東京でも蓑虫はたくさん見つかるが、オオミノガではないものばかりだった。

ところが、この夏、玉川上水縁の小さなクヌギの木にたくさんの蓑虫が鈴なりになって蠢いているのを発見!
さらに善福寺でも。特にアカメガシワの木には、百を越すと思われる蓑虫がぶら下がっている!

↓善福寺のアカメガシワの蓑虫。一枝にこの割合。2008年8月31日。
d0146854_011939.jpg

↓元気に動き回る蓑虫。2008年9月5日。
d0146854_023717.jpg


東京のオオミノガはモグリバエの影響を受けていない?
それにしても、こういう爆発的な発生の意味は何なんだろうか。
[PR]

by 2008oharu | 2008-09-10 00:06 | | Comments(0)

今年目立つもの①アケビコノハ

鳥にしても昆虫にしても、同じ場所で何年か観察していると、今年○○が少ないとか、○○が異常に多いとかいう現象が目に見えてくる。

蝶で言えば、昨年はナガサキアゲハが急に目だってきたし、今年はアカボシゴマダラだ。
それぞれ、目立ってきた原因がわかるものもあれば、その時はわからなくても、あとになって、理由が見えてくる場合もある。だから、観察を続けるのが大事なのだろう。

以前勤めていた職場にはアケビがあった。
職場の仲間は、アケビの実が成らないことを嘆いていたが、私は毎年チェックしてもアケビコノハが見られないのが残念だった。

ここ何年か観察を続けている小鳥の森周辺にも、アケビのつるがあちこちに見られるので、時々思い出してはアケビコノハの幼虫が見られないかチェックしてきた。でも、なかなか見つからなかった。

先日、別のものを目で追っていて、ふと見ると、アケビコノハの幼虫が目に入った。

↓アケビコノハの幼虫。小鳥の森側の玉川上水縁。2008年7月31日
d0146854_11173955.jpg


しばらくして、鳥見仲間たちからもアケビコノハの幼虫を見たと連絡があり、行ってみると、私がみたのと違う個体だった。
やがて、小鳥の森周辺には何個体もアケビコノハの幼虫がいることがわかった。

↓若令のアケビコノハ。驚かさないときは、長く伸びている。2008年9月2日。小鳥の森周辺
d0146854_11465885.jpg

↓アケビの葉を食べるアケビコノハ。2008年9月5日。小鳥の森周辺。
d0146854_11471383.jpg


そのうちのいくつかは、蛹になった。
↓アケビコノハの蛹。綴られた葉に間に。2008年8月15日。
d0146854_11244671.jpg


残念なことに、未だ羽化の様子や、成虫が見られない。
まだ蛹が残っているので、なんとか見てみたいものだ。

先日、善福寺で野草園の世話をしている方とお話しする機会があり、その方から、善福寺でもアケビコノハの幼虫がこの夏たくさん見られたとお聞きした。

さらにびっくりしたことには、善福寺のアケビコノハの幼虫は、ヒイラギナンテンを食樹としていたということだ。ネットで調べてみると、確かにアケビコノハはヒイラギナンテンにもよくついているらしい。

私の思い込みで、アケビしかチェックしてこなかったのだが、もしかしたら、ヒイラギナンテンには、今までもずっとアケビコノハが繁殖していたのかもしれない。
そうだとすれば、アケビコノハが今年特に目立つとは言い切れないことになる。

これからは、ヒイラギナンテンもチェックして、アケビコノハの繁殖に波があるのかどうか確かめてみたい。
[PR]

by 2008oharu | 2008-09-08 11:56 | | Comments(2)

モンクロシャチホコ

d0146854_209958.jpg

↑モンクロシャチホコ。2008年8月27日。玉川上水縁。

白い地に黒い(青い部分もある)紋がついている、ちょっとしゃれた蛾である。
しかし、モンクロシャチホコという名でネット検索すると、たいてい幼虫がヒットすることが多い。
というのも、モンクロシャチホコの幼虫は桜などの木の葉を著しく食害する害虫だからだ。

d0146854_201431.jpg

↑桜の幹にいるモンクロシャチホコの幼虫。2007年9月12日。善福寺。

私がモンクロシャチホコの名前を知ったのは、昨年この幼虫の名前を調べたときだった。
なぜ、この幼虫の名前を調べたかというと、この時期、ツツドリという鳥が盛んにこの幼虫を食べているのを見たからである。

d0146854_2018164.jpg

↑桜の木で、モンクロシャチホコの幼虫を捕食するツツドリ。2007年9月21日。井の頭。

この年は例年になくツツドリが次から次への井の頭や善福寺に現れたが、
同時にこのモンクロシャチホコが大発生していると新聞にも書かれた年だった。
つまり、ツツドリが多く見られたのは、モンクロシャチホコの大発生のせいだったとも言える。

さて、今日は、善福寺の確かウメの木だったように思うが、このモンクロシャチホコの弱令幼虫と思われる毛虫が、びっちりついている枝があった。
毛虫が苦手な方は、このブログへはお出でにならないとは思うが、少し気持ちが悪いかもしれない写真をあえて載せる。
というのも、モンクロシャチホコは、シャチホコガの仲間であり、シャチホコガは、幼虫がシャチホコのような形に体をそらせるのが特徴なのだ。
上の写真では、一見普通の毛虫にしか見えないが、下の写真の中の何匹かは、しっかり体をシャチホコ状にそらせているのがわかる。

↓モンクロシャチホコの幼虫。2008年8月29日。善福寺。
d0146854_20174256.jpg


今年のモンクロシャチホコの発生具合はどうなのだろうか。たくさん発生すれば、またツツドリがたくさん見られるのだろうか。
[PR]

by 2008oharu | 2008-08-29 20:32 | | Comments(0)

モモスズメ

はっきりしない天気だが、昼過ぎ善福寺を散歩。
そこで思わぬ収穫が。

↓交尾中のモモスズメ。2008年8月23日。善福寺
d0146854_16192451.jpg


7~8cmはあると思う。
上の太い腹の方がメスなのだろう。
いろいろな角度から激写。
d0146854_162169.jpg
d0146854_16212129.jpg


下翅や下腹はピンクがかっている。

モモスズメの幼虫について調べていたら、前に見た幼虫ととても似ていることに気づいた。
私はサザナミスズメの幼虫かと思っていたのだが、もしかしたらモモスズメだったのかもしれない。

↓スズメガの幼虫。2005年9月23日。玉川上水縁。
d0146854_16264648.jpg

↓蛹化するため地面に潜り込んでいくスズメガの幼虫。2004年8月16日。野川公園。
d0146854_1629284.jpg


ところで、スズメガの幼虫の尾突起と縞模様に関して、ちょっと私見がある。
葉っぱがまるまった状態の擬態なのではないかと。
というのも、スズメガの幼虫かなと思ってよく見ると、葉っぱだったことが何度かあったから。
尾突起が葉柄に見えるのだ。

↓例えばこんな風に。
d0146854_16422664.jpg

[PR]

by 2008oharu | 2008-08-23 16:43 | | Comments(0)

オオミズアオ

小鳥の森で、羽化中のオオミズアオを発見。
遠くからでも、木の幹に何か白い大きなものが貼り付いているように見える。

↓オオミズアオ 2008年8月20日。井の頭小鳥の森にて。
d0146854_21555817.jpg


まだ翅が伸びきっていないし、上翅と下翅の間に、何か黒い液がついていて、
翅が伸びるのを邪魔しているように見える。
蛹の殻から出るとき排出した体液だろうか。
一回りしてから、また様子をみようと一旦離れた。

小鳥の森であちこち観察した後、もう一度行ってみると、なんと姿がない!
飛び立ったのか。でも、飛ぶのは翅が伸びきってかなり経ってからのはず。
鳥などに捕食された?
人間に獲られた?
辺りの様子からも確かめようがなかった。

オオミズアオは月の女神と呼ばれるぐらい大きくてきれいなインパクトのある蛾だ。
↓初めて撮ったオオミズアオ。2005年6月12日。井の頭御殿山にて。
d0146854_228552.jpg


↓オオミズアオの顔。目つきが鋭い。櫛状の触覚はオスの特徴。
ただし、口は退化している。何も食べずに交尾して命を終えるそうだ。
2007年5月10日。玉川上水縁にて。
d0146854_2211344.jpg


しかし、初夏の羽化個体はアオバズクなどの猛禽類に餌にもなってしまうようだ。
胴体のない翅が落ちているのをよく見かける。

初夏と秋の年2回羽化する(2化性)らしい。
私はたいがい初夏の羽化に出会うことが多いのだが、今年は出会えなかった。
そのかわり、かわいい弱令幼虫に出会った。

↓オオミズアオの弱令幼虫。2008年6月21日。玉川上水縁にて。
d0146854_2222342.jpg


この幼虫が大きくなって蛹になり、今頃羽化してくるのだろう。

↓大きな幼虫はなかなかインパクトがある。2005年10月22日。玉川上水縁。
d0146854_2242528.jpg


触ってみたい気がするが、たまに毛にかぶれることもあるらしいのでやめておいた。
[PR]

by 2008oharu | 2008-08-20 22:15 | | Comments(2)

奇妙な物体

d0146854_22293789.jpg

↑善福寺。2008年6月30日。
とても生き物には見えないが、前にネットで見たことがあるので、
それではないかと思い、写真に撮った。
平べったいひょうたんのような形の左側からのぞいている頭部がある。

家に帰ってもう一度こころ覚えのサイトをチェックし、
マダラマルハヒロズカゴという蛾の幼虫であることを確認した。
要するに、蓑虫の蓑のような部分がひょうたん型なのだ。
善福寺のような身近な都市」公園にも、こんな奇妙な昆虫が生息しているとは驚きだ。

d0146854_22371198.jpg

↑こちらはノーマルなミノガの幼虫。玉川上水。2008年6月6日。
[PR]

by 2008oharu | 2008-06-30 22:45 | | Comments(0)

6月の蛾②

ホタルガ
d0146854_2161856.jpg
d0146854_2162910.jpg

↑ホタルガ 2008年6月28日。玉川上水縁。
6月15日のブログに、今年はホタルガをまだ見ないと書いたが、
その後6月21日に玉川上水で見つけた。
その時はカメラを持っていなかったので、写真には撮れなかったが。
今日はほぼ同じ場所で2頭見た。
コンデジでぎりぎりに近づくと、飛んだ。ホタルガが飛ぶのを初めて見た。
大きさ25~27mm。幼虫の食樹はヒサカキ等。
家にヒサカキがあり、庭で成虫をみたこともあるのだが、幼虫はまだ見たことがない。
幼虫の分泌物に触れると軽いかゆみを発症するらしい。
成虫の出現期は、6-7月と8-9月の2回あるようだが、私はいつも6月に見る。

アゲハモドキ
d0146854_21164726.jpg

↑アゲハモドキ。高尾の森林科学園にて。
図鑑やネットで見て、一度は実際に見たいと思っていた蛾。
ジャコウアゲハに擬態していると言われている。
裏から見ると、腹の部分もジャコウアゲハのように赤いらしい。
川の対岸の木の葉の上にべったりとついていたのを、望遠レンズで撮ったので、
この姿勢のカットしか撮れなかった。
開長55-60mm。実際のアゲハよりはかなり小さい。
6月と8月に出現するとある。
幼虫の食樹はミズキなどだが、近所の公園では、見られないようだ。
↓本家のジャコウアゲハ(メス)。開長100-110mm。
d0146854_21224923.jpg


ギンスジアオシャク
d0146854_21262559.jpg

↑高尾の森林科学園にて。
昆虫図鑑のシャクガのページに4種類のアオシャク(緑色のシャクガ)が載っている。
それを見ながら、とてもきれいなのでぜひ一度実物を見てみたいと思っていた。
園内の小道を歩いていると、前方を横切って飛ぶものがあったので、
何だろうと止まったあたりを探すと、この蛾がいた。
2~3cmの小さな蛾だが、まぎれもなくアオシャクの仲間だ。
逃がさないようにまず遠くから撮り、少しずつ寄って、接写した。
ぜんぜん逃げなかった。
家に帰って図鑑と見比べたが、図鑑に載っている種類ではなかった。
ネットでいろいろ探して、やっとギンスジアオシャクであることがわかった。
出現期は6-9月。食草はクサイチゴなど。
低~中山帯に生息とあるので、近所の公園では見られないだろう。
他のアオシャクも見たいものだ。
[PR]

by 2008oharu | 2008-06-28 21:37 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28