カテゴリ:蛾( 157 )


フユシャクが出始める

この秋は、ヤママユ・クスサン・ヒメヤママユと順調にヤママユガを見ることができ、最後に例年の公園でウスタビガを見て締めくくる予定だったのに、なんと今年はウスタビガを見ることができなかった。
見た方もいるので、お話を総合すると一応4個体は出現したと考えられるが、とても数が少なかったと思われる。残念だった。

そのウスタビガを探していた公園に、なんと今季最初のフユシャクがいた。それも例年最初に見るクロスジフユエダシャクではなく、チャバネフユエダシャクだった。

↓今季初のチャバネフユエダシャク 2014年11月15日 東京都下の公園にて
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チャバネフユエダシャクとしては、かなり早い出現だと思うが、ネットで見ると、他所でも同じころ見られているようだ。

MFの井の頭公園では、そのころクロスジフユエダシャクが出始めていたようで、お仲間が撮っている。
私も以降、飛んでいるのは確認できたが、撮影に成功したのは、少し後になってからだ。

↓クロスジフユエダシャク 2014年11月21日 井の頭公園
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ひらひら飛んでいた個体が、やっと止まってしばらくじっとしていた。

クロスジフユエダシャクは昼行性で、オスは少し暖かい日差しのあるような時間帯では、地面すれすれに飛びながらメスを探している。そういうときは、なかなか止まらないし、止まっても落ち葉の色とそっくりで見失いやすい。

メスを見つける瞬間をぜひ見てみたいのだが、なかなか難しい課題だ。
たいてい、すでに交尾中の場面にしか遭遇しない。

↓クロスジフユエダシャクの交尾 2014年11月23日 井の頭公園
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オスとメスが出遭うと、交尾しながら少しずつ木の幹の上の方へ移動していくようだ。

オスの翅の模様には多少の変異がある。

↓2本の筋が目立つクロスジフユエダシャク 2014年11月23日 井の頭公園
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↓筋が1本に見える個体 2014年11月24日 井の頭公園
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この冬は、フユシャクとどんな出逢いがあるだろうか。
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by 2008oharu | 2014-11-26 20:48 | | Comments(0)

今季のミノウスバ

ミノウスバは、晩秋に羽化してくる年1化の蛾なので、成虫は1年に一度だけしか見られない。
成虫の雌雄と産卵、幼虫については、2008年に観察してまとめたので、その後はあまり注意を払ってこなかった。

2008年の記事

今年久しぶりに他のブログなどでミノウスバの季節が来たことを知り、そういえばまだ交尾シーンを見ていないと気づいて、また注意して探すことにした。

あちこちのマユミでメスが産卵しているのは見ることができたが、なかなかオスが見つけられない。
ミノウスバは昼行性なので、飛んでいるのは目にしたが、なかなか止まらない。

ミノウスバはマユミだけでなく、マサキなどにも来るので、近所の公園のマサキもチェックしていた。
そして、ある日、そのマサキの周りを飛び回る1匹のオスを見つけた。

オスは、なかなか止まらないが、それでもときどきマサキの枝先にちょっと止まる。
そこで、葉裏などをいかにもメスをチェックしているように動き回ることもあった。

↓マサキに止まるミノウスバのオス 2014年11月6日 井の頭公園
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しばらく見ていると、1本の枝にやけにご執心の様子で、ずいぶん長いこと止まっている。
よく見ると、その枝には、卵が産み付けられていた。

↓ミノウスバの卵が産み付けられている枝に止まるオス 同日同場所
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そこには、メスはいない。
オスは、卵あるいは、卵に付けられたメスの腹の毛から発する臭いに引き寄せられているのだろうか。

よく見ると、当たりの枝のあちこちに、産卵したメスたちがいたが、オスはそれらのメスの傍へは近寄らなかった。

↓産卵したメス 同日同場所
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産卵したメスをちょっと触ってみると、まったく動かなかったので、すでに息絶えているようだ。

↓産卵後息絶えたメス 同日同場所
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卵に腹の毛を付着させたため、毛がほとんどなくなって寸詰まりになっているのが分かる。

結局、このマサキには、生きたメスは見つからなかったようで、オスはやがて飛んでいってしまった。

以前撮った写真をチェックしていて、生きたメスがもしかしたらコーリングしているのではないかと思われる写真を見つけた。

↓腹を曲げてコーリングのような姿勢をとるメス 2008年11月2日 井の頭公園界隈
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結局、今までのところ、今季もミノウスバの交尾は見られない。ちょっと時期が遅いのだろうか。

ところで、ミノウスバのメスが産卵しているのは、1本に集中していることが多い。

↓マユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月2日 井の頭公園
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↓同じくマユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月4日 玉川上水縁
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このマユミには、少なくとも6頭のメスが産卵していたが、近くにある別のマユミにはまったく産卵していなかった。

また、件のマサキも何株か並んで生えているのだが、メスが産卵していたのは、1株だけだった。

ミノウスバの幼虫は蛹になるとき、食樹から離れてぞろぞろ動き回るのだが、その時やはり似通った場所で蛹になり、1か所から集中的に羽化するのだろうか。
メスはあまり動き回らず、羽化した近くの場所でオスを呼び、結果同じような場所で産卵するのだろうか。
そういうことも確かめてみたくなる。
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by 2008oharu | 2014-11-09 09:49 | | Comments(0)

10月の蛾から 再会編

初見ではないけれど、見られてうれしい、ちょっとした発見があったというような蛾をピックアップ。

↓フサヤガ 2014年19月27日 東京都下
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井の頭でも一度見たことがある蛾だが、つくづく変わった体勢をとる蛾で、襟周りのもふもふも凝っている。

↓フクラスズメ 2014年10月27日 東京都下
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フクラスズメは幼虫はよく見かけるのだが、成虫を目にする機会はあまり多くない。
この日、地面に腹を見せて落ちていた蛾をひっくり返したら、きれいな青い下翅が見えたので、一瞬シタバガかと思った。しかし、上の翅の模様をよく見たら、フクラスズメらしい。

普通はこんな状態しか見たことがなかったので、ちょっとびっくり。
↓普通状態のフクラスズメ 2014年10月9日 東京都下
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やはり下翅を見せて驚かせる作戦か。

↓ヒメモンシロドクガ 2014年10月4日 井の頭公園
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ここで幼虫が繭を作って蛹になろうとしているのは、以前に見ていた。
それがある日気が付いたら、羽化して、しかも繭の外側に産卵していた。
ヒメシロモンドクガのこの時期のメスはフユシャクの仲間のように翅が退化しているので、羽化したメスのところにオスが飛んできて交尾したに違いない。
この擬木柵に産卵したのを見たのは2度目だ。

↓ナミテンアツバのメス 2014年10月30日 井の頭公園
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ナミテンアツバのオスは以前にも見たことがあったし、今年も別の場所で確認している。

↓ナミテンアツバのオス 2014年10月24日 東京都下
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オスとメスとの翅の模様が違っているので、初め別種かと思って、なかなか名前がわからなかった。

シロツバメエダシャクとウスキツバメエダシャク

↓シロツバメエダシャク 2014年10月24日 東京都下
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↓ウスキツバメエダシャク 同日同場所
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この日どちらの蛾も何個体か見られた。羽化のピークだったのかもしれない。
この2種の違いは微妙だが、尾状突起のとがり具合や、翅の波模様の入り方や頭部の色などで区別するようだ。頭部の色をチェックするのはいつも忘れる。
井の頭でも見かける蛾だが、翅が千切れていることが多い。

↓ウコンカギバ 2012年10月12日 井の頭公園
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交尾中(というか交尾後)。このように人工物についていると、ぱっと見たところ枯葉に見える。

↓アカエグリバ 2014年10月27日 東京都下
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アカエグリバは、今年も何回か見ているのだが、何度見てもこの枯葉模様の翅には驚かされる。こっこう好きな蛾の一つだ。
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by 2008oharu | 2014-11-01 15:41 | | Comments(2)

10月の蛾から 初見編

今年の秋は、蛾がよく見られるポイントに何回もプチ遠征したので、かなりいろいろな蛾に出遭うことができた。その中から、10月に見た初見(たぶん)の蛾一覧。

↓キアミメナミシャク 2014年9月29日 東京都下
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これは9月末に見たものだが、名前を特定したのが10月になってからなので、紹介しておく。
模様がとても複雑。

↓キリバエダシャク 2014年10月8日
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↓クロミスジシロエダシャク 同日同場所
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人間の目には美しい模様と映るが、視線を頭と反対側に導く戦略なのか。

↓モンウスギヌカギバ 同日同場所
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この蛾の模様もなかなか不思議だ。

↓クロズウスキエダシャク 同日同場所
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こちらは地味目

↓オオアヤトガリバ 同日同場所
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これも大変複雑な装い。

オオノコメエダシャク改め、ヒメノコメエダシャク 同日他所
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この日は途中でみき♂さんと出遭って、ご一緒に見て回ったときにみき♂さんが見つけられたもの。
ヒメノコメエダシャクは井の頭でも見ているが、これはたぶんオオノコメエダシャクだろう。
と思ったが、やはりヒメノコメエダシャクのようだ。

↓ゴボウトガリヨトウ 2014年10月24日 東京都下
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少し傷んでいるが、派手目の色合いだ。

↓ソトウスアツバ 同日同場所
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この手の模様の蛾は似たものがとても多くて同定がやっかいだ。

その他、まだまだ名前を調べていない地味な小さな蛾はたくさん残っている。
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by 2008oharu | 2014-10-31 09:05 | | Comments(2)

ヒメヤママユ

あちこちでヒメヤママユが出始めていると知って、私もそのポイントへ行ってみたが、見つけられなかった。
前の日はいたとか、次の日はいたという情報に、つくづく運がないと半ばあきらめかけていたが、もう一度挑戦することにした。

最初のポイントでは、影も形も見当たらなかった。(つまり翅さえも落ちてなかった。)
それで、しかたなく、次のポイントへ足を延ばす。
ここでは、電柱を1本1本見上げて蛾の影を探すのだ。
そして、ここでも諦めかけていたころ、やっとその影が見つかった。

↓ヒメヤママユ 2014年10月26日 東京都下
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電柱の目の高さについていた個体。

その電柱には、上の電球の部分にも1匹ついていた。

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どちらもオスのようだ。

ここは、昨年ヒメヤママユを見た場所で、千切れた翅も落ちていたので、やはりかなり確実なヒメヤママユ・ポイントになっているようだ。

2匹見つけられたので、帰ろうかとも思ったのだが、欲が出て、さらに別のポイントへ。

かなり捜し歩いて、やっともう1匹見つけた。

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背景の電柱も汚れているし、蛾もかなり擦り切れてはいるが、3匹も見られたことがうれしい。

この電柱は古いタイプで、蛍光灯あるいはLEDではないので、蛾が来ていたのかもしれないと思った。

そのあと、もう1か所回ってみたが、そこではヒメヤママユの残骸しか見当たらなかった。
しかし、執念で(笑)歩き回ったおかげで、今年もヒメヤママユを見ることができてうれしかった。
ヒメヤママユの配色はとても美しいと思う。

おまけ:
↓クスサン 2014年10月11日 東京都下
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今年もクスサンはよい個体と出遭えなかった。
来年こそは、もっときれいな個体と出遭いたい。

そして、次はいよいよ今年最後のヤママユガ、ウスタビガだ。
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by 2008oharu | 2014-10-28 22:06 | | Comments(2)

9月の蛾から その他いろいろ

先ず、初旬に一度ヤママユを見ることができて満足していたのだが、まだ見られると聞いて、メスが見られたらいいなと行ってみた。

↓ヤママユのメス 2014年9月29日 東京都下
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図鑑やネットで見たことのあるきれいな黄色。
翅はあまり傷んでいなかったが、すでに弱っているようで、触ってみても、飛ぶことはなかった。
写真を撮っているとき、通りがかった子供連れの家族が、びっくりしていた。

次の日に行ったみき♂さんが、ぼろぼろのメスと卵をご覧になったそうだが、同じ個体だったのだろうか。
卵も見たかった気がする。

この日は、あと2個体のヤママユガ見られた。

↓ヤママユのオス 同日同場所
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前回見たのとはだいぶ色が違っていた。
片方は床に落ちているような感じで、もう一方は一応まだ壁に張り付いていた。
次回は、もう少し自然な場所で見てみたいと欲が出てきた。

↓シロシタバ 2014年9月29日 東京都下
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こちらは人家の壁のやや高いところについている。
とにかくスズメガ並に大きかったのでびっくりした。
名前は家に帰って調べてわかったのだが、シロシタバとわかっていれば、下の翅を見てみたかった。

↓ウコンエダシャク 2014年9月18日 東京都下
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こうやってみると、お面(マスク)のような感じがする。目のように見える部分は透けている。

↓ミドリリンガ 2014年9月29日 東京都下
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ミドリリンガはこの場所で何度か見たのだが、どれも色あせていたり、擦り切れていた。これはましな方。
新鮮な個体だったら、もっときれいに見えるのだろう。

↓カクモンヒトリ  2014年9月16日 東京都下
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この時期、ヒトリガの仲間がとても多く見られた。

↓ウンモンシロエダシャク 2014年9月29日 東京都下
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こちらは林道の下草の上に止まっていたもの。
エダシャクは似たようなものがたくさんいる。

その他、まだいろいろ出遭ったが、今回は省略。

9月の蛾といえば、井の頭公園では、ホシホウジャクやオオスカシバが秋の花の蜜を求めて元気に飛び回っている。

↓ホシホウジャク 2014年9月22日 井の頭公園
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昼間はべったり壁などにはりついている蛾たちも、夜はこのように元気に飛び回って花の蜜などを吸っているものがいるはずだ。いつかそんな姿が捉えられたらいいのだが。
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by 2008oharu | 2014-10-01 23:13 | | Comments(2)

9月の蛾から シャチホコガ編

プチ遠征先で見た初見のシャチホコガから

↓イシダシャチホコ 2014年9月16日 東京都下
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ついている場所が人工物なので、余計に目立つのだと思うが、大きくて、模様がちょっと派手で、存在感がある。
この場所で日を改めて2個体見たので、近所に食樹があるのかもしれない。

↓アオバシャチホコ 2014年9月16日 東京都下
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イシダシャチホコと同じ場所にいた。
「青葉」という名前の意味がよくわからなかったが、家で幼虫を調べたら、薄緑のきれいな色だったので、幼虫の色からついた名前かもしれない。
この蛾も大きく、毛の黄色い部分が金色に光って見える。
やはり同じ場所に2~3個体いた。

↓ハイイロシャチホコ 2014年9月18日 東京都下
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地味目の中ぐらいの大きさの蛾

↓スズキシャチホコ 同日同場所
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こちらは大きい蛾、白地に黒い線で模様が入った地味目の蛾

↓ナカスジシャチホコ 2014年9月16日 東京都下
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こちらは植木の葉の上にいたが、すでにかなり弱っていた様子。
家に帰って名前を調べてわかったのだが、上から見るとなかなか面白い模様に見えるようなので、それが撮れなくて残念。

幼虫では、

↓クビワシャチホコ  2014年9月23日 井の頭公園
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マナティさんが教えてくれた幼虫で、井の頭公園では初見。
カエデが食草らしい。
ちょっと刺激を感じると、頭をそりかえして背中に付ける。いかにもシャチホコガの幼虫らしいポーズをとる。
そのとき、かなり体も揺らすので、捕食者もびっくりしそうだ。

↓シャチホコばった幼虫
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初見ではないが、元祖シャチホコガの幼虫が今年もやっと見られた。

↓シャチホコガの幼虫 2014年9月5日 井の頭公園
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これに勝る異形の幼虫はなかなかいないだろう。
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by 2008oharu | 2014-09-30 18:37 | | Comments(2)

今年のヤドリガ

ヤドリガに関しては、昨年、セミヤドリガの成虫の羽化が見られたのが大きな収穫だった。
この様子は昨年のブログに書いた。

昨年のブログ

昨年はセミが多かったせいか、セミヤドリガもよく目につき、幼虫が落下して来て蛹になる様子もよく目にした。

今年は、セミが少なく感じたし(気温の上下が激しかったせいか?)、セミヤドリガも昨年ほど多くは目にしなかった。

↓ヒグラシについたセミヤドリガ 2014年8月17日 井の頭公園
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セミヤドリガは、ヒグラシのみでなく、アブラゼミにもミンミンゼミにもつくことは、以前からの観察でわかっている。

昨年はまた、ハゴロモヤドリガの幼虫もたくさん観察されたが、これは、今年も相変わらず多い。

↓テングスケバの幼虫についたハゴロモヤドリガの幼虫 2014年8月23日 玉川上水縁
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↓テングスケバの成虫についたハゴロモヤドリガの幼虫 同日同場所
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この場所にはイネ科の植物が多く茂り、テングスケバがたくさん生息しているのだが、ヤドリガに寄生されていない個体を探す方が難しいほど、ほとんどが寄生されたいる。

ここでちょっと疑問に思うのは、テングスケバは幼虫から成虫になるとき脱皮するわけだが、そのときハゴロモヤドリガの幼虫はどうなるのだろうかということだ。
引き続き移動して成虫にとりつくのか、幼虫と成虫にとりついている個体は別々の個体なのか。

↓ツマグロスケバの成虫とハゴロモヤドリガ 同日同場所
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テングスケバが多くいる一帯には、ツマグロスケバも多い(食草は違うはずだが)。やはりかなりの確率で寄生された居る。

しかし、何度探しても寄生されている幼虫は発見できない。これも、もう一つの疑問だ。幼虫には寄生しないのだろうか。もしそうだとしたら、それはなぜか。

↓ツマグロスケバの幼虫。同日同場所
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そして、肝心のハゴロモ類(アミガサハゴロモ・ベッコウハゴロモ・スケバハゴロモ・アオバハゴロモなど)に寄生している幼虫をなかなか見つけられないでいる。

また、ハゴロモヤドリガの羽化もなかなか見られない。

ところで、プチ遠征さきで、井の頭公園では未だ未確認のウンカを見た。

↓タテスジグンバイウンカ 2014年9月9日 東京都下
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あちこち見ているうちに、1個体、寄生されているのを見つける。

↓ハゴロモヤドリガに寄生された個体 同日同場所
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すばしこく動き回るので、わかりやすい角度からは撮れなかったが、ハゴロモヤドリガのはずだ。

ハゴロモヤドリガはホストに事欠かず、なかなか繁栄している蛾のようだ。
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by 2008oharu | 2014-09-26 10:18 | | Comments(2)

モス撮りプチ遠征

知り合いの方から、蛾が比較的容易に見られるポイントがあると聞き、さっそく試しに行ってみた。

そしてのっけからうれしい悲鳴

↓ヤママユ(オス) 2014年9月2日 八王子市
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実はヤママユというものを今まで見たことがなかったのだ。
なんて大きいのだろう。最大開張150mmぐらいあるとは聞いていたが、それくらいありそうだ。

このチャンスになんとか裏翅も見てみたいと手に乗せようとしたが、脚でぶら下がるには重すぎたのか、下に落ちてしまい、その後私の体に止まったり、あちこちばたばたと飛んだ挙句に高みに飛んでいってしまった。
この美しさは、コンデジでは写しきれないので、やはりマクロレンズがほしくなる。

その他、なんとか名前が判明した、初見のきれいどころなどをピックアップ

↓ヤスジシャチホコ 同日同場所
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↓クワゴマダラヒトリ
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↓ウスギヌカギバ
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この蛾の模様は、翅の先の方が頭だと思わせる擬態になっているのではないだろうか。

↓ウスベリケンモン
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↓ナカジロナミシャク
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↓ヨツモンマエジロアオシャク
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これは、ちょっと遠かったので、コンデジ10倍ズームぎりぎりで撮った。ちょっと残念な移り具合になってしまった。

以上はほんの一部だが、小さい蛾はまだまだたくさん見つかった。

最後にMFで最近見かけた蛾をおまけに

↓アカエグリバ 2014年9月2日 井の頭公園付近
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蛾は、山奥や林の中ではうまくカモフラージュされていて、なかなか見つけられないが、自然度が高めの場所にある建物の壁や自販機、電柱などでは、姿も目立ち、見つけやすいということを再確認した遠征だった。
また、行ってみたい。
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by 2008oharu | 2014-09-07 12:39 | | Comments(4)

コシアカスカシバ

私が初めてコシアカスカシバを見たのは、なんと10年も前、2004年8月のこと。樹液に来る昆虫を探しに善福寺公園に来た時のことだった。
遠くから見たクヌギの木にスズメバチのようなものが止まっていたので、おそるおそる近づくと、どうもスズメバチではないようだ。

↓コシアカスカシバ 2004年8月21日 善福寺公園
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家に帰って調べて、コシアカスカシバという蛾なのだとわかって、その擬態のすごさにただただ驚いた。

しばらく忘れていたが、また同じ公園の別のクヌギの木でコシアカスカシバに出遭った。

↓コシアカスカシバ 2008年9月6日
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その時は、「この公園にはコシアカスカシバがよく見られるのだな。」と単純に思っただけだった。

そして、2013年、今度は井の頭公園のコナラでもコシアカスカシバが見つかった。

↓コシアカスカシバ 2013年8月16日。井の頭公園のコナラにて
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この時も、「井の頭公園にもいるんだ。」と思っただけ。クヌギ・コナラとくれば、当然気づくべきことが頭に浮かばなかった不見識が恥ずかしい。

そして、今年2014年8月29日。この時もなんとなくいつも定番のチェック場所としてピンオークの樹液ポイントに立ち寄ったとき、またこれが目に入った。

↓ピンオークに来たコシアカスカシバ。写真は2014年8月31日のもの 井の頭公園
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お仲間に連絡して観察しながら、そこでやっとつながった。クヌギ・コナラ・ピンオークとつながれば、ブナ科ではないか。コシアカスカシバは、ブナ科が食樹であるに違いない。

お仲間と観察すると、確かにコアシスカシバは、お腹の先を曲げ、幹に産卵しようとしているように見える。
なんとか卵を撮りたいと必死に観察したが、苔の間や樹皮の窪みに産み付けているようで、なかなか見つけられない。やっとの思いで、何か茶色い卵状のものが撮れた。

↓コシアカスカシバの卵 同日同場所
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コシアカスカシバの生態を調べてみると、幼虫は木の幹の中を食べ、幼虫時代に羽化するための扉をつくっておいて蛹になり、その扉を押しあけて成虫が出てくるらしい。
木の幹を見ると、幹から半分出ている蛹の抜け殻がたくさん見つかる。

↓蛹の抜け殻
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これをひっぱると簡単に抜けた。

↓引っ張り出した蛹の抜け殻
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私が初めて善福寺で見たコシアカスカシバは、翅を閉じた状態だったので、もしかしたら羽化して間もない個体だったのかもしれない。この個体を撮影したのは、午前10時代だった。
産卵活動をさかんに行うのは、どうも午後1時ごろかららしい。

もっと早い時間に見に行けば、羽化の様子が見られるかもしれないし、交尾の様子も見てみたい。

しかし、この蛾の生態はカミキリムシによく似ていて、産卵された樹木にとっては、あまりありがたい存在ではないだろう。羽化あとからは樹液などが出るのだろうか。そしてそれをスズメバチがなめにくるとしたら、蛾の天敵は当然、スズメバチを避けようとして、スズメバチによりよく似た蛾ほど生き残る確率が高くなるはずで、そうした繰り返しから、この擬態が進化したのかもしれない。
傍で蛾を追い回していた時、蛾が近寄ってきて耳元で出した振動音も蜂そっくりに聞こえた。

おまけ

↓手乗りコシアカスカシバ
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スズメバチの手乗りに見えますか?
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by 2008oharu | 2014-09-01 12:09 | | Comments(6)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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