カテゴリ:昆虫でない虫( 12 )


今年見たクモから

トリノフンダマシ

2015年8月14日 東京都下にて
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トリノフンダマシの仲間は地元では見られないので、昨年いそうな場所のあたりを付けて探しに行き、オオトリノフンダマシ・シロオビトリノフンダマシ・アカイロトリノフンダマシの3種はなんとか見つけることができた。
今年は昨年いるはずなのに見つけられなかったいわゆるトリノフンダマシを見つけたいと思って、同じ場所に探しに行ったが、やはりその時は見つけられなかった。(オオトリ・シロオビはいたが。)

ぜんぜん違う目的でプチ遠征していたとき、たまたまトリノフンダマシがいそうなススキが生えていたので、ちょっと目をやると、少し遠くだが、それらしきものがついていた。引き寄せて撮ったのがこれ。やっと4種コンプリートできた。

ハツリグモ

ハツリグモというクモがいることすら知らなかった私に、その存在を教えてくれたのは観察仲間のAさんである。今年は地元の1か所にたくさんいるようなのだ。

ハツリグモの巣 井の頭公園
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手前に卵嚢があり、母虫が奥でそれを守っている。
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孵化した子グモ
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シャコグモに襲われたハツリグモ
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マルヅメオニグモ

2015年6月20日 井の頭公園
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ゲボウグモ

2015年7月8日 井の頭公園
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初め、見なれないクモが死んでいるのだと思ったが、しばらくするとクモバチ(ナミモンクモバチ-旧ベッコウバチの仲間)がやってきたので、襲われて麻酔をかけられているのだとわかった。

地もとにもまだまだ知らなかったクモがたくさん見つかる。
もしかしたら、どこかにトリノフンダマシの仲間もいるのかもしれない。
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by 2008oharu | 2015-08-16 21:55 | 昆虫でない虫 | Comments(6)

トリノフンダマシを探す パート2

トリノフンダマシは、私が主フィールドにしている東京都の市区には、記録がない。
探せばいるのかもしれないが、とりあえず、どんなクモでどんなところにいるのかをしりたくて、プチ遠征している。
先日行ったところは、ネットで調べても、いるという情報はなかったのだが、比較的行きやすい場所だったので、手始めに探しに行った。
そこで見つかって気をよくして、さらに別種を求めて出かける。
今度は、ネットでもいるという情報がある公園だが、行くのにかなり時間がかかった。

↓シロオビトリノフンダマシ。2014年7月23日 武蔵村山市
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白い帯がはっきり出ているので、間違いない。

今回は、ススキより、田んぼを囲む葦の葉についていたものが多かった。
他に、オオトリノフンダマシもいた。

↓シロオビトリノフンダマシ別個体 同日同場所
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こちらも、白い帯があるが、色がちょっと違うし、小さ目。
幼体なのだろうか。

↓シロオビトリノフンダマシ別個体。同日同場所
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こちらは、白い帯がないので、別種かと初め思ったが、よく見ると、模様の入り方が同じなので、色違いのシロオビなのだろう。

結局、確かに個体数は多かったが、見つけられたのは、2種のみ。
オスも見られなかった。

ただし、その他のクモ(ヤハズハエトリやワキグロサツマノミダマシやたぶんカバキコマチグモらしき巣などは多く見られた。)

残るは普通の「トリノフンダマシ」。やはりもう一つのあきる野市のフィールドへ行ってみないとみつからないのかな。
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by 2008oharu | 2014-07-24 22:42 | 昆虫でない虫 | Comments(2)

トリノフンダマシを探す

クモ熱が高まったついでに、以前から一度は実物を見てみたいと思っていたトリノフンダマシを探しにプチ遠征。
とりあえず、水の傍のススキの葉を探してみることにする。
あたりをつけた場所で、ちょっと探すと、葉にしみのような赤い点がついている。
葉を引き寄せてよく見ると、クモだはないか!

↓アカイロトリノフンダマシ 2014年7月15日 八王子市
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思っていたよりずっと小さいが、トリノフンダマシの仲間に違いない。
名前は家に帰ってから調べた。

そばにもっと小さいクモがいたが、あまりに小さく写真にはうまく撮れなかった。
たぶん、オスだったのだろう。

他の場所を一周いたが、いる気配がないので、またもとの場所に戻り、もっとあちこちを探してみると、何か天道虫のいびつな形状のものが目に入った。さっきのより大きい。
いろいろな角度から写真を撮るうちに、もぞもぞ動いた。

↓アカイロトリノフンダマシ黒色型。同日同場所
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この名前もあとで調べたもの。
たぶん、この大きさが成虫の大きさで、先に見つけたのはまだ幼体だったのだろう。

この場所がトリノフンダマシ・ポイントらしいとわかり、さらに近くを念入りに調べると、もっと大きいのがいるではないか!

↓オオトリノフンダマシ 同日同場所
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これは、図鑑で見たあのオオトリノフンダマシだとすぐわかった。
さっきのよりやはりかなり大きい。

そのそばに、やはり小さ目のクモがいたので、なんとか写真に撮ってみる。
これもたぶん、オオトリノフンダマシのオスだろう。

↓オオトリノフンダマシのオス
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結局、この日はこの2種のみしか見つけられなかったが、とにかく初めてトリノフンダマシの仲間を、自力で見つけ出すことができて、まずまずの成果だった。

アカイロトリノフンダマシは、「とりのふん」にはぜんぜん似ていない。むしろ「テントウムシダマシ」なのだが、そういう名前の昆虫が他にいるので、そうも呼べない。

たぶん、本家トリノフンダマシは確かにトリノフンに似ているのだろう。

ところで、ススキに小さなカタツムリがついていて、ぱっと見トリノフンダマシに見える。
「トリノフンダマシ」ダマシマイマイとでも名付けたくなった。

他の種類のトリノフンダマシも見つけたいものだ。
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by 2008oharu | 2014-07-19 23:21 | 昆虫でない虫 | Comments(2)

ハエトリグモ・コレクション その2

きれいなハエトリグモの代表は、ヨダンハエトリだろうか。

↓ヨダンハエトリのオス 2013年6月22日 井の頭公園界隈
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1回しか出遭っていないし、うまく撮れなかったが、メスにも出遭いたい。

メスジロハエトリのメスもきれいだ。

↓メスジロハエトリのメス 2014年6月30日 井の頭公園界隈
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↓メスジロハエトリのオス 同日同場所
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オスは、はっきりくっきり模様。

そして、こちらは幼体だろうか。

↓メスジロハエトリの幼体か。2014年7月11日~12日 井の頭公園
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上の幼体の色は白いが、触手は、オスのように見える。
下は、色合いがかなり黒くなっているので、これもオスの幼体だろうか。
それともメスの幼体もこのような色合いを経過するのだろうか。

↓ミスジハエトリのオス 2014年6月24日 井の頭公園
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このハエトリグモも、模様・色合いがはっきりしていて、わかりやすい。

↓メス? 2014年7月4日 井の頭公園 
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色が薄いし、触手を見てもたぶんメスだろう。

しかし、こんな色合いもあって、はっきりしない。
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↓カラスハエトリのオス 2014年7月4日 井の頭公園 2枚は同一個体
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小さくてちょこまか動くので、なかなか写真に撮れなかった。
前脚が1本欠けている。
前脚が完全な個体も後日見かけたが、同じく動きが速く、満足な写真が撮れなかった。

↓メスか。2014年7月13日 井の頭公園
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これも、動きが速く、この程度しか撮れなかった。

↓イナズマハエトリのメス 2014年6月25日 井の頭界隈
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同時にオスもいたし、オスの方が模様がはっきりしているのだが、これも動きが速くて撮れない。
酷い写真を修整して一応載せておく。

↓イナズマハエトリのオス 同日同場所
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↓マツモトハエトリ 2014年7月6日 井の頭公園
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Aさんに教えてもらって撮った。幼体なのか、たくさん群れていたが、これもあまりに小さく、かつ動きが速く、このカットぐらいしか撮れなかった。

その他、以前他所で撮ったもの。

↓ヤハズハエトリ 2010年6月24日 他所で。
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なかなかきれいなはっきりした模様だ。

↓オスグロハエトリ 2013年7月1日 他所
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ほかにもまだ出遭ったハエトリはいるのだが、写真が酷かったり、撮れていなかったりなので、またいずれ。

とにかく、ハエトリグモだけでも、身近にこんなにいろいろな種類が見られるとはびっくりだった。
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by 2008oharu | 2014-07-14 23:07 | 昆虫でない虫 | Comments(2)

ハエトリグモ・コレクション その1

今までクモは、昆虫を観察しているときにたまたま目についたものを撮ったぐらいで、あまり意識的に観察したり撮ったりはしてこなかった。
今回かんさつ会でクモを取り上げることになり、急遽フィールドを探してみると、いるはいるは。数日探しただけで、あっという間に何種類ものクモが見つかった。
かんさつ会が終わっても、目がちょっと「虫目」から「クモ目」になってしまい、ついクモを探している自分に気づく。特に、ハエトリグモはすっかりお気に入りになってしまった。

↓ネコハエトリのオス 2004年4月18日 自宅の庭
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ネコハエトリはさすがにかなり前から知っていた。自分の家の庭にも普通にいるからだ。

↓ネコハエトリのメス 2012年4月15日 井の頭公園
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ハエを捕るネコハエトリ。
今回も、メスには何回か出遭ったが、オスには出遭わなかった。

↓マミジロハエトリのオス 2007年5月7日 玉川上水縁
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↓マミジロハエトリのオス 2008年5月8日 玉川上水縁
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マミジロハエトリはオスの目の上の白い線から来ている名前だろう。
このハエトリグモのオスには今回は出遭わなかった。

↓マミジロハエトリのメス 2008年6月18日 玉川上水縁。
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他所で、マミジロハエトリのメスが葉を綴った中に卵嚢とともに潜んでいるところは見つけたが、クモは素早く逃げてしまって写真はボツ。

↓アリグモのメス 2014年7月3日 井の頭公園
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アリグモもハエトリグモの仲間だ。
アリグモ自身は、これも自宅の庭にいるので、かなり前から知っている。
クモは昆虫と違って、胸の部分がないのに、頭に当たる部分が括れていて、いかにも胸があるように見える。
前脚はまるで触角のようだ。進化の妙である。

↓アリグモのオス 2009年6月20日 玉川上水縁 
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オスは、牙の部分が異様に発達しているので、メスと比べるとあまりアリに似ていない。

↓ヤガタアリグモ 2014年6月25日 神田川縁
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今回見つけたアリグモの仲間。
これもなかなかの擬態。

↓同じくヤガタアリグモ 2014年7月8日 井の頭公園
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↓オオハエトリのオス 2013年4月8日 井の頭公園
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↓オオハエトリのメスと卵嚢 2014年5月18日井の頭公園
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大きなハエトリグモで、以前から撮っていたにもかかわらず、あまり注目していなかったが、けっこう目につくハエトリグモで、卵嚢もあちこちで見つかった。割と同じところにいる。

↓シラヒゲハエトリ 2014年6月21日 井の頭公園
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今回初めて識別。オオハエトリととてもよく似ているので、以前は気づいていなかった。
このハエトリグモも結構よく見つかる。

↓デーニッツハエトリ 2011年4月15日 井の頭公園
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以前撮ったものだが、今回名前がわかった。これも公園には多く見られる。

↓チャイロアサヒハエトリのメス 2014年6月14日 井の頭公園
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↓チャイロアサヒハエトリのオス 2014年6月15日 井の頭公園
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このハエトリグモの名前も今回覚えたのだが、一番ポピュラーな、でも地味なハエトリグモだ。
オスは、脚がとても長い。

以上は、わりと地味でポピュラーなハエトリグモたち。
もう少し、きれいだったり、おもしろいものは続きで。
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by 2008oharu | 2014-07-11 21:43 | 昆虫でない虫 | Comments(2)

命をつなぐクモたち

●ジョロウグモ
↓食事中のメスに近寄るオスのジョロウグモ。2011年11月3日。井の頭公園
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オスは何度も近づいたが、メスに気付かれてあわてて逃げたり、ライバルのオスと闘ったり、私が見ている間には首尾を遂げられたかった。

↓ジョロウグモの卵嚢。2011年11月4日。井の頭公園。
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上の写真とは違う個体だが、擬木柵に産卵している。
私が近づいて写真を撮る気配に、すぐに逃げてしまった。
やはり卵を守るという話は、疑問である。

●オニグモ
↓オニグモと卵嚢。2011年11月14日。井の頭公園
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こちらも擬木柵に産み付けている。
次の日、親はいなかった。

●コクサグモ
↓コクサグモと卵嚢。2011年11月9日。井の頭公園。
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↓2011年11月29日。井の頭公園の別個体。
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↓同じく29日だが、別個体。
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このコクサグモの親は、どれも撮影中も少しも動かず、ずっと卵嚢のそばにいた。
コクサグモは、卵嚢を守る性質があるのかもしれない。
あるいは、ただ精力を使い果たして動けないだけという可能性もあるが。

エサキモンキツノカメムシのように、幼虫が卵から孵化するまで卵から離れず、
敵が来ても逃げないどころか、身をもって追い払おうとする場合ははっきり卵を守ると言っていいと思う。

マイマイガやミノウスバなどの蛾は産卵したあと、力尽きて卵の傍で死んでしまう。
クモの場合、親はいつのまにかいなくなってしまうので、卵についている理由がなかなか判明しない。
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by 2008oharu | 2011-12-03 11:01 | 昆虫でない虫 | Comments(0)

ジョロウグモの産卵

迎春。
大分投稿の間隔があいてしまいましたが、また少しずつアップしていきますので、
今年も宜しくお願いします。

昆虫記なのに、しょっぱなからクモの話。
昨年11月1日にジョロウグモの最初の産卵を確認した。
その後ときどきジョロウグモの様子をチェックしてきたが、産卵の時期の個体差はとても大きい。
12月半ばでも、まだ産卵していないメスがたくさんいた。

しかし、12月後半にはかなりのメスが産卵を終えたようで、卵嚢をあちこちで見かけるようになる。
観察場所はすべて井の頭公園

↓2010年12月24日に観察した卵嚢。
立派な卵嚢だが、カモフラージュは申し訳程度にしかされていない。
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↓2010年12月26日に観察した卵嚢。
大きな枯れ葉でカモフラージュされている。
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↓2011年1月5日に観察した卵嚢。
細かい樹皮でカモフラージュされていて、ちょっと見には気づかないほどだ。
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こうしたカモフラージュは、たまたま傍にあるものを使うのだろうか。
カモフラージュする、しないは、どう決まるのだろうか。
産卵の過程を見る機会が未だないので、よくわからない。

その後の卵嚢

↓嚢が破られているもの。2010年12月26日。
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中の赤っぽい卵の塊が見えている。鳥の仕業だろうか。
卵そのものは無事なようだが、卵嚢が敗れていても無事に育つのだろうか。

↓ヨコヅナサシガメの幼虫が越冬場所に利用?
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2010年11月1日に確認した卵嚢。特にサシガメに襲われて形跡はない。
サシガメの方が先に羽化するはずだが、どうなるのだろうか。

ジョロウグモたちの最期

12月中旬には大きなお腹を抱えてまだ生きていたメス。
その後どうなったか調べてみると、

↓産卵した形跡もなく、力尽きたメス。
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↓産卵を終えて力尽きたメス。
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下にある白いものは卵嚢なのだろうか。ちょっとぺちゃんこな感じだが。

あまり寒くならないうちに産卵してしまえばいいと思うのだが、
いったいジョロウグモのメスはどんなきっかけで産卵し始めるのだろうか。
いろいろ疑問が残る。
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by 2008oharu | 2011-01-10 21:54 | 昆虫でない虫 | Comments(0)

ジョウロウグモの産卵後

↓ジョロウグモが卵嚢の上に居るのが目に入った。2010年11月1日。井の頭公園
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家に帰って、写真をよく見ると、確かにお腹の膨らみは小さくなっているが、
以前見た産卵後のしぼんだ状態と比べると、まだいくらか膨らんでいる。

そして、さらに別の角度から撮った写真を見てみたら、お尻から糸が出ているではないか。

↓糸を出しているジョロウグモ。
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この母グモは、まだ卵嚢の仕上げ中だったのだ。

普通、卵嚢は、上から糸で押さえられ、さらに枯葉などでカモフラージュされているものが多い。
これから少なくとももう少し糸を掛けるつもりだったのだろう。

初めて見る場面だったのに、観察力が足りなかったようだ。
この後卵嚢はどうなったのか、母グモは果たして卵嚢を離れるのかどうか、明日もう一度確かめる必要がありそうだ。

追記:
次に日にまた見に行くと、母グモはまだ卵嚢にくっついていた。
糸はお尻からまだ出ていたが、たるんでいるし、卵嚢の様子にも変化はなかった。
毎日見に行ったわけではないが、11月6日(土)に見ると、母グモはいなかった。
他の方の観察によると、5日まではいたそうだ。

どう考えても、ジョロウグモの母グモが卵を守り続けるという考えは、当たっていないと思われる。
まず、数日間卵にはりついているだけでは、卵の生存率が高まるとは思えない。
卵は一冬越冬し、初夏まで孵化しないのだから、孵化するまで守り続けないと意味がないのではないか。

次に、前にも観察したが、お腹のしぼんだジョロウグモが、網を張って生きている例がかなり見られる。
卵を産んだあとも、卵から離れて可能な限り生き続けているらしいのだ。

今の時期、まだお腹の膨らんだジョロウグモもいるし、主の居なくなった網だけが残っているものもあるし、
お腹がしぼんだクモが網を張っている場合も見当たる。

↓まだ産卵前と思われるジョロウグモ。2010年11月10日。善福寺公園
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↓お腹がしぼんだジョロウグモ。同日同場所
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by 2008oharu | 2010-11-01 20:56 | 昆虫でない虫 | Comments(0)

脚が多すぎる!

脚が多すぎる虫はとかく嫌われる。

まず8本脚のクモ。
人間に害を与えるものはほとんどいないのだが、「嫌い」「気持ちが悪い」という人が多い。

↓ジョロウグモ。2009年10月9日。井の頭。
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ジョロウグモの♀。秋になると急に大きさが目立つようになる。
成熟して、お腹が大きくなるからだろうか。
たいていそばに小さな♂が網を張って、交接の機会を狙っている。
このメスはアカボシゴマダラの幼虫を捕食している。
上のエノキから落ちてきたのかもしれない。

ザトウムシはクモと同じく脚が8本。
しかし、クモのように体が明確に頭と腹に分かれていない。
体に比して、脚が極端に長いので、写真に撮るのも難しい。

↓モエギザトウムシ。2009年6月16日。井の頭
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体の部分を拡大すると下のよ写真のようになる。
井の頭では、このモエギザトウムシしかみたことがない。
暗い湿ったところが好きらしい。

ついでに昔山梨県の高原地域で見たザトウムシは、こんな。
↓ヒラスベザトウムシ。2005年8月22日。
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こちらは高原性。

もっと脚が多くなれば、もっと嫌われる?

↓ヤスデ。2009年8月3日。井の頭
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交尾中か。
ヤスデはでも小さいからまだましかもしれない。

↓ゲジ(ゲジゲジ)。2009年6月21日。井の頭
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ゲジは、なかなか動きが速い。
ポスターの裏に隠れていたのだが、ポスターをはがすと素早く逃げようとしたので、
この1カットしか撮れなかった。
ゲジはゴキブリなどを食べるそうだから、人間にとっては益虫の部類に入る。

↓ムカデ。2009年7月31日。善福寺
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これは、アオズムカデという名前らしい。
脚は21対ある。体長75~100mm。
何か昆虫類を貪り食っている。
ムカデ類は人間をかむこともあり、有毒なので注意が必要。
映画などの怪獣の姿はこんな虫がインスピレーションになって作られているのではないか。

こういうのが苦手なのに、うっかりこのページを見てしまった方、
この昆虫記はなんでもありなので、これからはご注意を!
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by 2008oharu | 2009-10-13 22:31 | 昆虫でない虫 | Comments(2)

ジョロウグモは卵を守り続けて死ぬのか?

ジョロウグモは10月に入ると、かなりお腹が大きくなって、目立ってくる。

↓2003年10月18日。お腹が大きく膨らんだメスのジョロウグモ。庭にて。
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↓メスの側に居て、交尾のチャンスを狙うオス。2003年10月25日。庭
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偕成社の自然観察事典のシリーズは、子供向けの本とはいえ、写真がきれいで、解説も詳しく、私が自然観察するときよく参考にしている本である。
その中に「網をはるクモ」(小田英智著)という巻があり、こう書かれている。

「ジョロウグモのメスは、卵嚢をつくりおえても、そこから、はなれることはありません。糸に、脚をしっかりとからませ、卵を守り続けます。卵を産み終えたメスは、腹がしわになってしぼみ、老婆のような姿です。やがて、つめたい木枯らしの季節がきます。老いたメスは、枯れたように死んでいきます。」

こんな感動的なシーンを見てみたいと思い、ときどき思い出してはチェックするのだが、未だにそんなシーンにはお目にかかったことがなかった。

そのうち、二つの観察結果から、少し疑問が湧いてきた。

①卵嚢は見つかるが、側にメスの姿がない。
↓ジョロウグモの卵嚢。2008年11月17日。井の頭小鳥の森周辺。(写真横転)
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↓人工物に産卵された卵嚢。2008年11月20日。善福寺水路付近。
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②お腹のしぼんだようなメスが、網を張っている。
↓お腹のしぼんだメス。2008年11月24日。井の頭小鳥の森周辺。
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上の写真では、少し弱っているように見える。元気に網を張っている個体も見たことがある。

こんな疑問が湧いて、いろいろネットで調べてみた。普通の解説ページでは、メスは卵を産むと死ぬとか、卵嚢を守って果てる、というように書かれているものが多かったが、一つ、詳しい研究者のページを発見した。

「ジョロウグモの産卵行動に及ぼす気温の影響」(西 野 真 由 子)
http://www.asahi-net.or.jp/~DP7A-TNKW/k90.pdf#search='ジョロウグモ%20卵'
この報告によれば、
「卵のうを離れてからのクモは卵のうの近傍で死亡した例が66 頭,網を張った例が315 頭(産卵前の網90 頭,新しい網122 頭,空の網63 頭,他のクモの網を乗っ取る40 頭),徘徊が22 頭,行方不明が251 頭,実験に使用が6 頭だった.12 月の産卵では死亡,行方不明個体が多かった」(上記の報告書より引用)
ということだ。

自然観察事典の著者の記述は、必ずしもすべてに当てはまることではなさそうである。
また、いろいろなネット上の記述も、実際に確かめられたものかどうかは定かでない。

早く産卵するものは夜に産卵するものが多いが、12月遅く産卵するものは、昼間の場合もあるようだ。まだ観察のシャンスはあるかもしれない。
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by 2008oharu | 2008-11-24 15:11 | 昆虫でない虫 | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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