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サトキマダラヒカゲ

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5月27日、井の頭公園で今季初めてサトキマダラヒカゲを確認。
だいたい例年通りの時期だ。

サトキマダラヒカゲを初めて見たのは家に庭で、以来毎年近所の公園で確認している。
翅の模様はとても複雑できれいだが、花に来ることはなく、樹液などをもとめて
薄暗い林や藪の中を飛び回る蝶だ。

↓2003年8月22日。落ちて腐ったハナモモの実に集まるサトキマダラヒカゲ。
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産卵は幼虫の食草であるササなどにする。

↓2006年9月9日。善福寺にて。
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「サト」に対して「ヤマキマダラヒカゲ」というよく似た蝶がいるそうだが、
一度見てみたいものだ。
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by 2008oharu | 2008-05-30 21:29 | | Comments(0)

アオスジアゲハ

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このアオスジアゲハは2008年5月23日、裏高尾で撮ったものだが、
5月5日には、玉川上水縁で今季初めてカメラに収めた。

アオスジアゲハはもちろん、善福寺でも井の頭でも、東京中の公園で見られるだろう。
というより、今では都会の蝶というイメージすらする。

アオスジアゲハには思い出がある。
実は以前教員をしてたのだが、小学校では理科の時間に昆虫を育てて観察する学習がある。
たいがいモンシロチョウやアゲハチョウ、あるいはカイコガを飼育することになっている。

しかし、ある研修会に参加したとき、都会の学校ではアオスジアゲハを飼育した方が
入手も飼育もやりやすいのではないかという報告を聞いた。
都会の街路樹にはアオスジアゲハの幼虫の食草であるクスノキがよく植えられているというのが一番の理由であった。
確かに畑などが身近に無くなってきた今では、モンシロチョウの卵や幼虫を入手して育てるためには、学校でわざわざキャベツなどをあらかじめ育てる必要がある。
庭のあるうちも減ってきて、アゲハが好むかんきつ類も見つかりにくくなっている。

その研修会では、講義のあと、実際に会場の近くのクスノキの街路樹で、アオスジアゲハの幼虫探しをし、私も1匹見つけることができた。
そして、見つけた幼虫を持ち帰り、実際に飼育してみたのだ。

↓アオスジアゲハの終令幼虫と蛹(飼育個体) 2003年9月2日・8日
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アオスジアゲハの蛹には、クスノキの葉の葉脈と見まがうような筋がついている。

クスノキという防虫剤成分を含んだ樹木は、害虫に強いからか街路樹にも選ばれやすく、
その木の葉をあえて食草に選んだアオスジアゲハは、人間の営みに伴って、都会で繁栄してきたように思われる。

しかし、小学校の理科の教材としては未だ繁栄してはいないのが現状だ。

↓2004年7月19日。ヤブカラシを蜜を好む。善福寺水道施設内にて。
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↓2006年6月5日。センダンの花に。善福寺上池の端にて。
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by 2008oharu | 2008-05-29 00:37 | | Comments(2)

アカボシゴマダラ

善福寺の上池と下池の間に水路があって、その縁にボランティアの方が手を入れ、
野草園のような保護区を作られた。
そして、その保護区内で見られた昆虫の写真が掲示してあるのだが、
よく見ると、なんとアカボシゴマダラが入っていた。

最近の朝日新聞に『中国産「アカボシゴマダラ」繁殖』という記事が載った。
昆虫マニアが10年ほど前に神奈川県内で放したとみられる中国産のチョウ
「アカボシゴマダラ」が首都圏で分布を広げているという内容だ。
大きくて美しく珍しいチョウなので、愛好家が増えているが、
このチョウは在来種を駆逐して生態系を乱す「要注意外来生物」に指定されている。

そんなチョウがついに私のフィールドにも広がってきたのかとびっくりした。

さて、今年の春、ゴマダラチョウの越冬明けの活動に興味があって、
ゴマダラチョウがよく見られる玉川上水縁を何度かチェックして歩いた。

↓2008年4月16日。玉川上水縁の幼虫。
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数匹の越冬明け幼虫を見つけたが、中の1匹は、エノキの幹にしっかりついたまま
まだ越冬中のようだった。
資料によれば、ゴマダラチョウの幼虫は春になると落ち葉からエノキの木に登るとも書かれているので、これは、その途中の様子かもしれないと思った。
特にそのエノキはまだ葉を開いていないので、他の幼虫より遅いのかもしれない。

↓2008年4月27日。
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この日チェックしに行ったら、脱皮して5令幼虫になっていた。
ちょっと今まで見てきたゴマダラチョウの幼虫と比べて違和感があった。
その時、かすかに思い出したことがあった。
朝日新聞の記事だ。
「中国産のアカボシゴマダラは、幼虫が地表の落ち葉などで越冬する在来種のチョウと違い、木の幹や枝で越冬する。」
もしかして?と思い至って、その5令幼虫を家へ持ち帰った。

↓2008年5月16日蛹化。5月24日蛹の色が変わる。
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幼虫はゴマダラチョウの幼虫と同じようにだんだん緑色になり、
まるまると太って、15日の夜に枝からぶら下がり前蛹状態になった。
このときも、ゴマダラチョウとの違いはあまりわからなかったので、
もしかしたら普通のゴマダラチョウだったのかもしれないと思ったりもした。
しかし、翌朝蛹になったのを見て、やはり変だと感じる。
殻がとても白っぽく、模様も違うみたいだ。
ネットで検索してアカボシゴマダラの蛹の写真を見つけると、やはりそっくり。

↓2008年5月25日。羽化
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蛹の色が変わったので、羽化間近と思い、5時に起きたのにすでに羽化してしまっていた。
さっそく後翅の赤い星を確認しようと思ったのだが、なんと無い!
えっ、やっぱり見込み違いで、普通のゴマダラチョウだったの?
記念撮影して放蝶しようと手に取ると、後翅の赤星があるべきあたりがほんのりピンクに見える。
またあわててネットで調べると、春のアカボシゴマダラは白い個体が多いそうだ。
模様もアカボシゴマダラだった。

というわけで、マイフィールドでもついにアカボシゴマダラが繁殖していることが確かめられた。
アカボシゴマダラは、ゴマダラチョウに比べて大きい。
今後蝶の生息状況はどのように変わっていくのだろうか。
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by 2008oharu | 2008-05-27 01:03 | | Comments(2)

番外編②

公園以外の場所で見られた蝶の続き。でも、場所は東京都であることにかわりはない。

↓トラフシジミ
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この日少なくとも2頭見られた。1頭の翅は千切れている。
トラフシジミは最近入手した「杉並区自然環境調査報告書」によれば、
2005-2006年の間に杉並区で生息を確認されているようだ。
近くの公園でも見られる可能性はないとは言えない。
幼虫の食草もマメ科など広範囲。蛹で越冬。

↓オナガアゲハ
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この日、集団に吸水する場面に何度も遭遇した。
丘陵・山地性の蝶なので、富士山麓などでも目撃したこともある。

↓ヒメキマダラセセリ
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初めに見たときは、「キマダラセセリか。」と思ったのだが、
よく見ると翅の模様が違うような気がして、あわてて丁寧に写真を撮った。
家に帰って図鑑で調べてみて、ヒメキマダラセセリだとわかった。
幼虫で越冬。イネ科・カヤツリグサ科が食草。

↓スミナガシ
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初め沢沿いの葉の上に止まっていて、頭の部分しか見えなかったが、
何だろうと必死にいろいろな角度から見て、チェックし、初めて見る蝶のような気がした。
そのうち嬉しいことに地面に降りていたのを追って見ると、なんと見間違えようも無い、
スミナガシだった。
しかし、よく見ると、地面の獣糞に止まって汁を吸っているようだ。
あまりよい写真にはなりそうもなくて、ちょっとがっかり。
でも、それもこの蝶の特徴なのだから仕方が無い。
蛹で越冬。食草はアワブキ科の各種。
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by 2008oharu | 2008-05-26 21:40 | | Comments(2)

番外編①

いつもは近所の公園で虫撮りをしているのだが、
ときどき違う環境で近所では見られない昆虫も見たくなる。

今お気に入りは、裏高尾の小下沢林道。
昨年バードウォッティングが目的で行ったとき、ウスバシロチョウがたくさんいるのを知って、
蝶を中心に沢や林道を生息場所にする昆虫を何度か見に行くようになった。

ここは、昆虫好きの人には人気のスポットらしく、
今時珍しい捕虫網を持った人にも出会うことがある。

先ずは、昨年と今年見た、近所では見られない蝶を。

↓ウスバシロチョウ
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年1化性で、4月~5月にしか見られない。
シロチョウと名づけられているが、アゲハの仲間。
幼虫の食草はムラサキケマン。卵で越冬。
ゆるやかに飛ぶので、飛翔写真に挑戦したが、惨敗。
下の写真は交尾嚢をつけたメス。
高原などでも見られる。

↓サカハチチョウ
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この林道にはとてもたくさんいる。
初めて見たときは夢中で何枚も撮ったが、
次から次に見られるので、最後は「なんだサカハチチョウか。」と無視するようになった。
この写真の翅の模様は春型で、夏はもっと単純になるそうだ。
夏にも(暑いけど)行ってみたい。
タテハチョウの仲間。年2化性。食草はイラクサ科。蛹で越冬。
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by 2008oharu | 2008-05-24 20:50 | | Comments(0)

ヒメジャノメ

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↑2008年5月20日。善福寺公園にて。前日に今年初めて飛んでいるのを確認した。

ヒメジャノメはまったくの普通種。
私の庭でも善福寺でも井の頭でも、東京の公園では、だいたいどこでも見られるのではないだろうか。

↓2005年6月11日。庭で2頭羽化した。
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幼虫で越冬し、1回目の羽化はだいたい5月末から6月初めことが多い。
雨上がりの日などによく羽化して出てくるので、、なんとなく梅雨時の蝶というイメージがある。

私の記録では、2002年5月27日、2003年5月24日、2004年6月13日、
2005年6月11日、2006年5月28日、2007年5月16日が初撮りだった。
年3回発生するらしい。最終記録は、2004年11月3日だった。


幼虫はイネ科の植物を初め、カヤツリグサ科など単子葉植物を広範囲に食べるので、
広く生息しているのだろう。
しかし、その幼虫も蛹も、実はみたことがない。

ごく近縁のコジャノメは、暗い樹林内部でしか見られないのでけっこう貴重に見られている。
ヒメジャノメとは、翅の蛇の目模様の位置や縦線の様子から区別する。
全体的に黒っぽい。

↓コジャノメ。2007年6月24日。狭山丘陵にて。
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by 2008oharu | 2008-05-21 22:35 | | Comments(0)

羽化が始まったが…。

これからの季節、蝶好きの人が待ち望んでいるのは、
ゼフィルス(ラテン語で西風という意味だそうだ)の羽化開始だ。
日本には25種ぐらいのゼフィルスがいるそうだが、
私が見たことがあるのは、アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミのたった3種。
近所の公園でも見られる普通種だ。
(詳しい人によれば、ミドリシジミも見られるそうだが。)

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↑2008年5月19日。玉川上水縁にて。

さて、昨日の夕方、いつものマイフィールド、玉川上水を家へ向かって歩いていた時、
草陰にオレンジ色が見えた。
時期が早すぎるが、もしかしてと思ってそっと近寄ると、
やはりアカシジミだった。
しかし、様子がおかしい。
よく見ると、翅が片方しかなく、もう一方は、蛹の殻の中に入ったままのようで、
蝶は動けないみたいだ。
思わず蛹の殻を割って、もう一方の翅を出してあげたが、時すでに遅し。
翅は丸まった状態で固まっている。
蝶は動けるようになったが、もちろん飛ぶこともできず、落ちてしまった。
手のうちようもなく、その場をあとにする。

それでも、アカシジミの羽化が始まっているとわかって、
道々かなり注意をして歩いた。
井の頭の三角公園まで来たとき、道端の小石の上にオレンジ色のものが!
なんと、またしてもアカシジミだ。
今度こそ無事に羽化した個体だろうと近づくと、これもおかしい。
一方の翅がほとんどないと言えるほど千切れている。

↓2008年5月19日。井の頭三角公園にて。
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↓千切れた羽の方から見た様子。飛べないので私が木の上に置いた。
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どちらも子孫を残すことも無く、はかない命を終えることだろう。
偶然の事故なのか。
早く羽化しすぎたとか、何か正常な羽化を妨げる要因があったのか。
それは知る由も無いが、ゼフィルスの羽化開始は悲しいスタートだった。

今後は正常な羽化が続いてほしい。
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↑2005年6月12日。玉川上水縁のアカシジミ。
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by 2008oharu | 2008-05-20 20:34 | | Comments(0)

マドガ

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↑2006年5月20日。玉川上水縁にて。

マドガは開長16mmの小ささだが、蝶を撮っているとき、同じように花に来るので、
つい目が向いて撮りたくなるきれいな蛾だ。
この蛾も5月に姿を現し、ひと夏中見られる。

幼虫の食草はボタンズル。
これが玉川上水縁に生えているのだろう。
いつも玉川上水縁で成虫も見る。

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↑2007年5月10日。玉川上水縁にて。
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↑2005年6月12日。玉川上水縁にて。
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↑2008年5月17日。玉川上水縁にて。
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by 2008oharu | 2008-05-17 22:58 | | Comments(0)

旬の昆虫 ナナホシテントウ

草木がぐんぐん伸びてくる若葉の季節は、ナナホシテントウの季節でもある。
若くて柔らかい枝や茎に、ナナホシテントウの食べ物、アブラムシ(アリマキ)が
多数つくからだ。
近所の公園へ向かう途中に駐車場があって、草が伸び放題。
よく虫もいるので覗いてみると、まさにナナホシテントウのコロニーのようだ。
幼虫から、蛹・成虫がいたるところに見られる。

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(ナナホシテントウがいるところでは、ナミテントウが少なく、
ナミテントウが多いところには、ナナホシテントウは少ない。)

↓幼虫とアブラムシ(アリマキ)。
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↓終齢幼虫と翅のあるアブラムシ(アリマキ)。
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↓蛹
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↓羽化。羽化したては黄色い。だんだん模様がついてくる。
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でも、卵だけは見当たらない。
ナナホシテントウは、5月の陽気の中では、産卵しないそうだ。
越冬明けの成虫が産んで育った新成虫は、卵を産まずに夏を向かえ、「夏眠」する。
ナミテントウは夏眠はしないけれど、葉陰で暑さをしのぐ。

しかも、夏はアブラムシ(アリマキ)も少なくなるので、
成長しきっていない幼虫は、共食いすることもあるそうだ。

だから、今の季節がナナホシテントウの最盛期というわけだ。
写真はすべて、善福寺付近の駐車場にて。2008年5月12日撮影。

ナナホシテントウの以前の記事
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by 2008oharu | 2008-05-16 20:23 | 甲虫 | Comments(0)

シオカラトンボ?

2008年5月6日。野川公園で今季初のトンボに出会った。
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野川の川原を行ったりきたりしている。
一見するとムギワラトンボ(シオカラトンボのメス)に似ている。
ところがそれが曲者で、羽化したての若いオスは、メスに似ているものが多い。
成熟して初めて雌雄の違いがはっきりわかる。

アカトンボなども胸の模様などで種類を識別する場合が多く、
どうもトンボの識別は苦手だ。

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別の角度から撮った写真をみると、腹の先の様子がオスのように見えるので、
オスということにしておこう。

成熟したシオカラトンボのオスは腹が青くなる。
でも、メスでも青くなるものがあるそうで、始末に悪い。

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↑2004年5月15日。野川公園にて。

交尾していてくれたら、わかりやすいのだが…。
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↑2004年8月13日。神代植物園・水生植物園にて。
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by 2008oharu | 2008-05-15 23:40 | 蜻蛉 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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