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ウリキンウワバ

2008年9月17日。井の頭公園・小鳥の森で、こんな幼虫を見つけた。

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写真はとても酷く、わかりにくいが、右の方に黄緑色の頭があり、茎にかじりついている。
背中には白いトゲトゲがある。
初めて見る幼虫だった。
家に帰ってまた図鑑やネットで調べる。カラスウリについていたことが参考になる。
ウリキンウワバという蛾の幼虫であることがわかった。

さて、今日(2008年9月26日)のこと。
マイフィールドの通り道に、フェンスにカラスウリやヤブカラシなどが盛大にからみついているお宅がある。カマキリやスズメガの幼虫の宝庫なので、いつもそっと目を向けながら通るのだが、
今日は、カラスウリの葉陰に、何か虫がついているのを発見。

自転車を止めて、葉をめくってみると、蛾が羽化したところのようだ。
横に繭に包まれた蛹の脱殻がついている。
(このとき、家の方らしきお年を召したご婦人が通られたので、「すいません。」とか口走ってしまった。何がすいませんなのかわからないが…。ご婦人はちょっと不審気な表情で通り過ぎていかれた。まったく、自分でも怪しいと思う。)

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上がその写真。このような形の蛾は「○○ウワバ」である可能性が強い。それにウリ科のカラスウリから羽化している。
その辺をたよりに検索してみると、なんとウリキンウワバの成虫らしい。
この写真ではとても地味な色だが、光の当たり具合によると、金色に光る部分があるらしい。

幼虫と成虫をこのように続けて見つけられるとはラッキーだった。
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by 2008oharu | 2008-09-26 21:24 | | Comments(0)

ムラサキシジミの産卵

近所の公園のアラカシと思われる木の目線の高さに、3頭のムラサキシジミがいて、
3頭とも産卵行動をしていた。

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だいたい枝先の若い葉が出てくるようなところに産卵している。
真ん中の1頭は葉の裏だ。
やはり、孵化したとき幼虫が食べるのは若い柔らかい葉なのだろう。

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産卵しては、葉の表で休憩したり、翅を広げてエネルギー補給したりしていた。

産卵した枝をチェックして、卵をなんとか見ようと試みたが、シジミチョウの卵はなかなか肉眼では見つけにくい。

脱殻だか、卵だかわからないものを一応見つけたが…。
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たくさん卵を産んでいたので、孵化した幼虫もチェックしたい。

ムラサキシジミの幼虫の記事
ムラサキシジミの成虫越冬の記事
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by 2008oharu | 2008-09-25 23:27 | | Comments(0)

オオウラギンスジヒョウモン??

武蔵野市のとある小さな小さな公園。
一応ちょっとしたバタフライガーデンにもなっているので、たまに行ってみる。
ブッドレアの花に、例によってツマグロヒョウモンが来ていた。
今、小さな公園の花にはツマグロヒョウモンが群がっている。
(園芸種の花がけっこう好きな蝶だ。)

その中の1頭、初めはツマグロヒョウモンのオスかなと思ったが、ちょっと違和感がある。
とりあえず、カメラを向けて撮ってみた。
翅がぼろぼろで、わかりにくい。

↓まず表翅。
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↓裏翅
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ツマグロヒョウモンのオスではないことは、この裏翅の付け根の方の白っぽい部分からもわかる。
家に帰って写真を拡大し、図鑑と見比べてみると、一番近いのはオオウラギンスジヒョウモンだ。
判定の理由は、後裏翅に白い斑紋線があり、前にはないこと(ウラギンスジヒョウモンは前にも白い紋が並ぶらしい)。

しかし、まったくの初見なので、この蝶が近隣で見られるものなのかもわからず、「杉並区自然環境調査報告書」をチェックしてみたら、平成7~8年に一度目撃されているようだ。

自然に繁殖しているのか、迷蝶なのか、放蝶なのか。
これもまた謎である。

追記:
初めて何かを見たと書くと、続けて同じものを見ることがよくある。
オオウラギンスジヒョウモンもそうだ。
この後、10月9日に野川公園で、オオウラギンスジヒョウモンを2頭も見た。
今まで見たことがなかったのが不思議なくらいである。

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しかもこのときは、ムラサキシキブに産卵のような行動をとったりもしていた。
ヒョウモンチョウの食草はスミレ科だと思うので、ほんとうに産卵したのかどうかわからない。
しかし、蝶は必ずしも食草に産卵するとは限らないので、可能性もあるだろう。

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by 2008oharu | 2008-09-24 21:42 | | Comments(4)

クモの子守

エサキモンキツノカメムシのように、クモにも子守をするものがいる。

有名なのはカバキコマチグモで、葉をまいて産卵室を作り、幼虫が孵ると、自分の体液を吸わせて命を終えるそうだ。
餌を口写しで子にやるクモもいるという。

私が最近見たのは、もっと普通の子守。
たぶん、イオウイロハシリグモだと思う。(クモの識別にはあまり自信がない。)

↓イオウイロハシリグモのメスと子グモのまどい。2008年9月17日。玉川上水縁。
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イオウイロハシリグモは、網をはらずに、動き回って餌を獲るクモだが、
卵のふくろを口につけて運ぶそうだ。
孵化したても幼虫(幼体)は、体が柔らかく、しばらくは固まっている。その集団を「まどい」というのだそうだ。

よく見ると、私が見たのも孵化した幼体の集団だった。
この集団を脅かすと「クモの子を散らす」ようにばらばらになる。

↓孵化したての幼体。同日同場所。
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親はそばで見守っているらしい。
しかし、私が写真を撮るために近づくと、親は幼体の集団から少し離れて、かくれてしまった。
これは、絶対に動かないで子を守るエサキモンキツノカメムシとはちょっと違って軟弱ではないか。

↓イオウイロハシリグモの親。体の色の個体差が大きいそうだ。斑紋がある型。
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で、1日置いて見に行ってみると、こんな具合。

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よく見ると、みんな脱殻だった。2令に脱皮して、散っていってしまったのだろう。
親も見当たらなかった。

クモの生活史もなかなか面白い。
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by 2008oharu | 2008-09-19 22:54 | 昆虫でない虫 | Comments(0)

厳しい定め キアゲハの場合

私のフィールドには、ところどころに生産緑地区域がある。
キャベツにモンシロチョウが大量に集まっているのが見られるし、
ブロッコリーにヒヨドリが群がっていることもあり、
農産物と生き物の関係を窺い知る一助となっている。

最近畑の片隅に明日葉が植えられていることが多くなった。
もとは東京の島の産物だったはずだが、人々の健康志向のせいか、スーパーなどでもよく売られている。

明日葉がキアゲハの幼虫の食草になっていることは、数年前まで知らなかった。
キアゲハといえば、ニンジン・パセリのイメージが強かったので。

数年前に理科の研修で、校庭の片隅に明日葉を植えてキアゲハの幼虫観察をしている様を見せてもらった。幼虫を詳しく見たのも、このときが最初だったかもしれない。
そのころは、畑で明日葉が作られていることも少なかったし、ニンジンやパセリもあまり栽培されていなかったからだ。

そして、ナミアゲハやクロアゲハと比べると、キアゲハは東京ではあまり多くない蝶だというイメージもあった。

それが、ここ数年わりとよく見るようになったのは、もしかしたら明日葉栽培ブームのせいかもしれない。
なぜなら、近所の畑の明日葉には、今の時期、数え切れないほどのキアゲハの幼虫がついているからだ。

↓明日葉に産卵するキアゲハ。2007年8月26日。玉川上水周辺の生産緑地にて。
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↓明日葉に産卵された卵。
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↓キアゲハの弱令幼虫。2007年9月8日。同場所。
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↓キアゲハの中令幼虫
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↓キアゲハの終令幼虫
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このように、同じ畑でキアゲハの幼虫の様々なステージが見られ、こんなにたくさん幼虫がいるのだから、そのうちキアゲハだらけになってしまうのではないかと懸念するほどだった。

さて、それでは、蛹はどうかというと、実はそれがなかなか見つからない。こんなにたくさんいるのだから、1頭ぐらいは見つかっても良さそうなものなのだが、周りの人工物を可能な限りチェックしてみても、まったく見つからなかった。

今年もいつの間にか明日葉にキアゲハの幼虫がたくさん見られる時期になった。
そして、ついに、目の前のフェンスに前蛹がついているのを発見!

↓キアゲハの前蛹。2008年9月15日。上水周辺の生産力地。
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だが、よく見ると、なんと小さな蜂が2匹もくっついているではないか!
定めし、寄生蜂にちがいない。

2日後に見に行くと、蛹にはなっていた。
↓キアゲハの蛹。2008年9月17日。
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やっと見ることができた蛹。でも、ご丁寧なことに、蛹にも寄生蜂が!
せっかく蛹にまでなっても、エイリアンのように体内を食べられて、殻から出てくるのは蜂なのだろう。なんとも厳しい定めである。

しかし、寄生蜂は、3匹とも産卵したのだろうか。
蛹の中で蜂の卵は3つあって、みな孵化するのだろうか。
3匹の蜂が出てくる??
あるいは、競争して勝ち残った蜂がでて来るのか。
いろいろ憶測が広がる。
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by 2008oharu | 2008-09-18 20:46 | | Comments(2)

アオマツムシ

アオマツムシの成虫が目立ってきた。鳴き声も。
アオマツムシは私が子どもの頃と比べると、都市部で増えてきている昆虫だ。
中国からの帰化昆虫らしいが、一番初めに記録されたのは東京の都心部だったらしい。

アオマツムシは秋の鳴く虫の中では見つけやすい。

同じコオロギ科の虫たちは、草の根元に隠れていたりするので、声はすれども姿は見えないことが多いのに比べて、まず鳴き声が大きいし、目線の高さにいることも多いから。

↓アオマツムシのオス。触覚が長いので、全身を写すのは難しい。2005年10月1日。
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↓アオマツムシのメス。模様がない。2003年11月2日。善福寺。
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↓翅を持ち上げて鳴くオス。2003年11月2日。善福寺。
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幼虫は6月ごろ孵化する。成虫とはかなり姿が違うので、アオマツムシとは気がつかないことが多い。
↓アオマツムシの弱令幼虫。2008年6月30日。
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↓少し成長した幼虫。2007年7月20日。
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↓終令幼虫。2008年8月27日。
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さて、鳴き声に引き寄せられてか、メスも寄ってきた。
恋は実るだろうか。
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by 2008oharu | 2008-09-16 23:42 | バッタの仲間 | Comments(0)

クワゴ

クワゴはカイコガの野生種(原種)で、成虫はカイコガと違い飛ぶことができるそうだ。
しかし、幼虫はよく目にするが、成虫は見たことがない。

↓クワゴの幼虫。2008年7月8日。玉川上水縁。
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この頭のように膨らんだ部分は頭ではない。

↓頭はこぶのような部分の先にある。2008年5月5日。玉川上水縁。
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クワゴはもちろん、桑の葉を幼虫の食草としている。
今日は幼虫がいよいよ繭を作り始めている場面に出会った。

↓糸で葉を綴り始めたクワゴの幼虫。2008年9月15日。小鳥の森周辺。
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近くの桑の葉には、こんな繭ができていた。
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中を開いてみたい衝動をやっと抑えた。

先日善福寺で見た繭は、下のように葉をきちんと閉じていた。
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このまま蛹で越冬してしまうのだろうか。
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by 2008oharu | 2008-09-16 00:24 | | Comments(0)

ホシホウジャク

ホウジャクはオオスカシバとともに、昼に見られるスズメガの仲間。
今、2化目の成虫をよく見かける。

秋の成虫は、アベリア・ホトトギス・カクトラノオ・オシロイバナなどの花に来ているのを見たことがある。

↓ホシホウジャク。井の頭公園の三角広場アベリアに。2008年9月14日。
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スズメガの仲間は、空中でホバリングしながら長い口吻を伸ばして花の蜜を吸う。
そのホバリングがあまりに速くて、翅が静止している写真がなかなか撮れない。
シャッタースピード1/500で撮っているので、ホバル速さはもっと速いのだろうか。

以前フラッシュを発光させてやっと撮ったのが下の写真。
↓2004年10月17日。庭のホトトギスに。
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先日は幼虫の食草ヘクソカズラの周りでホバリングしていたので、産卵かとカメラを向けたが、ぜんぜん撮れなかった。

↓ホシホウジャクの幼虫。2003年11月2日。庭にて。
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↓ホシホウジャクの終令(蛹化前)幼虫。善福寺。2005年8月26日。
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図鑑によると、越冬形態は不明とある。

今日はホシヒメホウジャクの幼虫も見た。
↓玉川上水縁。2008年9月14日
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同じヘクソカズラを食草としている。成虫は確認していない。
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by 2008oharu | 2008-09-14 23:12 | | Comments(0)

アケビコノハの羽化

羽化を心待ちにしていたアケビコノハの蛹。
近所に住んでいる方から、朝羽化していると連絡があり、飛び立ってしまうかと気が気ではなかったが、できるかぎり急いで行ってみると、まだ蛹の脱殻についていた。

↓羽化したアケビコノハ。2008年9月11日。井の頭公園。
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ほんとうは頭を下にしてとまっていたのだが、写真を横にして撮っている。

↓背から見ると、上翅の隙間から下翅のミカン色が覗く。
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何時間かずっと同じ姿勢なので、ちょっと触ってみたら、飛んだ。
葉の陰に止まったところを見て、なんとか下翅の様子を写してみた。
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ネットで調べたものでは、羽化したての時は、蝶のように背の方へ翅を閉じていて、きれいな下翅が見えるようだ。
そういう様子が見られるのは夜中らしいので、蛹を持ち帰らなければならないのだろう。

アケビコノハの成虫は、果物を食害することで知られている。
羽化した成虫の口の形がとても変わっているが、この口で果物に穴を開けるのだろうか。

なんにしても、念願の成虫が見られてうれしい。

前回のアケビコノハの記事
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by 2008oharu | 2008-09-11 21:11 | | Comments(0)

ボロボロでもモンキアゲハ

腐っても鯛、千切れても錦、そしてボロボロでもモンキアゲハ。

↓2008年9月8日。モンキアゲハ。玉川上水縁。
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モンキアゲハを初めて見たのは、仕事で伊豆半島方面へ出かけたときのこと。
大きなモンキアゲハが目の前をひらひらと優雅に飛んでいたので、
なんとか写真に撮りたいと思ったが、当時はタイムラグの大きいコンデジしか持っておらず、しかも蝶はぜんぜん止まってくれないので、撮れなかった。

その後、モンキアゲハは高尾山でよく見かけることがわかったが、
やはりいきなり現れて、すぐに行ってしまうので撮ることはできないでいた。

昨年、私が温暖化の証左であるナガサキアゲハを追い回していた時、
知人がモンキアゲハも飛んでいると言ったとき、びっくりもし、半信半疑でもあった。

そして、今年、別の知人が上水でモンキアゲハが吸水していたと教えてくれた。
しばらく上水を注意して歩いたが、残念ながら見ることができない。
かなり諦めモード。

9月6日。井の頭池で作業をしているとき、池の端を飛んでいる蝶に目が行った。
黒くて羽の白い紋が目立つ、間違えようもないモンキアゲハだ。
やはり、井の頭界隈に、モンキアゲハは確実に生息している。

9月8日。玉川上水を歩いていて、ボタンクサギが遅れ咲きしているところを見つけた。
蝶がけっこう飛んでいるので、ナガサキアゲハでも来れば撮ろうと、少し待ってみる。
ふと、気づくと、モンキアゲハが吸蜜に来た!
夢中でカメラのシャッターを押す。

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写真をよく見ると、なんと翅がボロボロで、尾状突起もない。しかし、モンキアゲハが初めてカメラに収まってくれた。
ボロボロでもモンキアゲハ!

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モンキアゲハは私の古い昆虫図鑑には、「関東南部~新潟県以西に生息。山地に多く、活発に飛び、山の花に来る」と解説されている。

先日は近くの石神井公園にもいたと聞いたので、東京の山地でもないところ、平地の花にも来ていることがわかった。
これも温暖化のせいなのだろうか。東京でも繁殖しているのだろうか。
いろいろ謎が深まる。

しかし、今度はもう少しきれいな個体が撮りたいと欲も深まった。
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by 2008oharu | 2008-09-10 22:50 | | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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