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直翅類の子どもたち ②

↓ササキリの幼虫。2009年7月26日。井の頭公園
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ササキリは、笹が生えている暗い林の下草上にいることが多く、条件的に井の頭の玉川上水縁や小鳥の森あたりが合っているので、よく見かける。
この仲間の幼虫はたいてい緑色をしているが、ササキリは赤っぽいので区別しやすい。

追記:8月1日にはさらに2匹のササキリの幼虫を見た。

↓弱令と思われるササキリの幼虫。液体をなめている。玉川上水縁。
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↓終令に近い幼虫。翅芽があり、産卵管が伸びているのでメス。
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この辺りでは、成虫は8月下旬から10月中旬ぐらいに見られる。
↓ササキリの成虫。2008年8月27日。井の頭
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↓ウスグモスズの幼虫。2009年7月31日。善福寺
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ウスグモスズの幼虫は初めて見た。
成虫は庭でも公園でも割りとよく見かける。やはりh8月中旬以降に出現するようだ。

↓ウスグモスズの成虫。2008年9月17日。玉川上水縁。
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by 2008oharu | 2009-07-31 23:54 | バッタの仲間 | Comments(0)

蛾いろいろ

↓アケビコノハの幼虫。2009年7月28日。井の頭公園
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今年初めて見られた幼虫である。

アケビコノハは2化性とある。昨年の7月末から9月末ごろまでの2ヶ月間、同じ場所でたくさんの幼虫を観察した。それ以前には見なかったので、昨年は大発生したと言っていいのではないだろうか。
羽化は9月中旬から10月末まで見られた。その成虫は2化目の成虫で、越冬したはずである。そして、越冬開けに卵を産み、初夏ごろには1化目が見られるはずと予想していたのだが、成虫はもちろん、幼虫も1匹も見られなかった。見逃した可能性があるが、少なくとも昨年のような大発生ではないようだ。

アケビは昨年同様に生えているので、このような発生の多少は、気候的な環境のせいなのだろうか。継続的に観察していかないとわからない。

↓ヤマトカギバ。2009年7月28日。玉川上水縁。
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この蛾は初見なのだが、特徴的な形をしているので、ネットで前に見たことがある。検索して名前を確かめたのだが、聞いたことのある名前だと思ったら、前に幼虫を見ていたことを思い出した。

↓ヤマトカギバの幼虫。2008年12月12日。井の頭
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幼虫もなかなかユニーク。

↓タテシマノメイガ。2009年7月16日。玉川上水縁
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この蛾の名前を調べるには相当気合を入れて検索しなければならなかった。面白みがない名前だが。

蛾は蝶より数が圧倒的に多いし、形態的にも差が激しい。しかも似通ったものが多いので、調べるのがとても大変だ。まだ、お蔵入りの蛾がたくさんある。
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by 2008oharu | 2009-07-29 23:51 | | Comments(0)

今年もウスバキトンボ

ウスバキトンボが舞う季節になった。
先週あたりから、広場や生産緑地など明るく開けた場所でたくさんのウスバキトンボが飛び回っている。
しかし、あいかわらず止まっている姿をなかなか見つけられず、そうかといって飛んでいる姿は撮れないので、乱舞している様子は伝えられない。これは、ビデオでないと無理かもしれない。

昨年のウスバキトンボの記事

少し朝早く行けば止まっている個体を見つけられるかと、それでも大して早くない8時代に見に行ったが、すでに飛び回っていた。そして、諦めて別の昆虫を探していた時、ふとみると、ウスバキトンボが止まっているのが目に入った。裏側からしか見られない場所だ。

↓ウスバキトンボ。2009年7月26日。玉川上水縁の生産緑地側。
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手を目いっぱい伸ばしてコンデジで撮ったものと、一眼で撮ったもの。
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by 2008oharu | 2009-07-28 11:00 | 蜻蛉 | Comments(0)

クヌギの木にて

↓ルリタテハ。2009年7月27日。善福寺
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このクヌギの木は、樹液を出していることが多く、よく虫が見られる。
今日はきれいなルリタテハを久しぶりに見た。
上から下から横から激写しても逃げず、よくモデルをつとめてくれる。
翅を閉じていると、いるのはわかっていてもファインダーを覗くと見失うことがある。
やはり見事なカモフラージュだ。

↓カブトムシ。2009年7月27日。善福寺
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これは別のクヌギの根元。樹液に来ているわけでもない。真昼間でぜんぜん動かないのでちょっと刺激してみたら、少し動いた。寝ぼけているわけでもないだろうが。
善福寺では最近2匹のカブトムシの死骸を見た。頭だけのと、お腹がそっくりないものと。
カラスなどの鳥に食べられたのだろうか。動かなければそれだけ見つかりにくいのかもしれない。

↓カナブン。2009年7月17日。善福寺
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こんなにカナブンがいたのかと驚くほど集まっている。

↓スズメバチ。2009年5月8日。 玉川上水縁
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ここは、よく樹液が出ている観察ポイントだが、こんなに早い時期に見られたのは初めて。この時期なので、女王バチだろう。スズメバチを撮る時はどうも手振れが激しくなってしまう。
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by 2008oharu | 2009-07-27 21:36 | 総合 | Comments(0)

ニイニイゼミだらけ

近所の公園では、一番に羽化したニイニイゼミはもちろん、最近はミンミンゼミやアブラゼミの声も聞かれるようになった。

↓羽化後のニイニイゼミ。2009年7月19日。善福寺
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ラクウショウの根元近くで羽化したらしい。すでに翅は伸びきり、色もしっかりついてきている。羽化後であることは、脱殻にくっついているからわかるだけだ。そして、公園を1周して戻ってきたときは、既に飛んでいったのだろう。脱殻しか残っていなかった。
時刻は午後2時すぎ。羽化してどのくらいたったのわからないが、朝に羽化した可能性がある。
というのも、過去に10時~11時ぐらいの時刻に、まだ色がちゃんとついていない羽化したてのニイニイゼミが見つかったことが2度ほどあるからだ。
ニイニイゼミは案外朝方羽化する場合が多いのかもしれない。
そういう報告はネットにも載っていないし、なぜそうなのか理由もわからないが…。

さて、今日は不安定な天気だったが、ちょっと雨が止んだと思われる昼過ぎに、公園へ足を伸ばしてみた。19日に見たラクウショウの周りで2匹のニイニイゼミが根元の高さに止まっていた。

水路の脇の木には、なんとざっと見ただけでも10匹ぐらいのニイニイゼミが止まっていた。やはり根元のすぐ上からちょっと見上げる程度の高さの範囲で、幹をぐるっと一回りするだけで10匹が見つかったのだ。

↓善福寺下池で見つかったニイニイゼミ。2009年7月22日。
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↓ひどい写真だが、幹の一方から写したもの。4匹見える。
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ニイニイゼミの羽化の最盛期なのだろうか。そして、雨のときはこんな風に休んでいるのだろうか。

ニイニイゼミの声は、合唱になると雑音のようにしか聞こえないが、すぐ側で1匹が鳴いたのを聞くと、確かにはっきり「ニイニイ」と聞こえた。

ところで、1匹、羽化失敗個体がいた。
↓羽化の途中で固まってしまった個体。
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こうなるともう生きてはいけない。一度は空を飛びたかったろうにとつい感情移入してしまう姿だ。

↓こちらはカマキリが狙っている。
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カマキリもまだ成虫にはなっていなから、無理だとは思うが。
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by 2008oharu | 2009-07-22 23:07 | その他の昆虫 | Comments(2)

直翅類の子どもたち

バッタ・コオロギ・キリギリスの仲間を直翅類と呼ぶが、この子たちもなかなか識別が難しい。
最近であった幼虫たちから。

↓たぶんセスジツユムシの幼虫。2009年7月16日。玉川上水縁
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ヒゲ(触覚)があまりに長く、全部画面に入れると体の細部が小さくなってしまうので切り取った。
もう少し大きく成長していれば判別もしやすくなるのだが。

↓セスジツユムシの幼虫。2005年5月28日。神代植物園。
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↓セスジツユムシの成長した幼虫。2005年8月7日。同場所
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ちょっと自信がない。

↓サトクダマキモドキの幼虫。2009年7月7日。裏高尾の林道にて。
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これも触覚が長い。
サトクダマキモドキは、幼虫の見かけが成長段階によってかなり違うので、間違えやすい。

↓サトクダマキモドキの弱令幼虫。2005年6月11日。
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体の横を暗色の線が横切っているのが特徴だ。

サトクダマキモドキの少し成長した幼虫。2008年7月7日。
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線が消えている。たぶん、これと同じ段階の幼虫だと思う。日にちもぴったりだ。

↓アオマツムシの幼虫。2009年7月13日。善福寺
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一見カネタタキかと間違われやすい。成虫の色とずいぶん違うからだろう。

↓成長した幼虫。2003年8月22日。
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この外来種の虫は秋になるとうるさいぐらいによく鳴く。

子どもたちは鳴くこともなく、小さくて緑の保護色をしているものが多いのでなかなか見つけられない。
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by 2008oharu | 2009-07-21 23:05 | バッタの仲間 | Comments(0)

クロウリハムシのトレンチ行動

クロウリハムシなんて、あまりにもありふれている昆虫なので、見つけても普通はカメラを向けない。
しかし、このときはちょっと面白い行動をしていたので、撮ってみた。

↓カラスウリの葉に噛み痕をつけるクロウリハムシ。2009年7月5日。玉川上水縁。
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↓4分後のクロウリハムシ。同日同場所。
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おいしそうにカラスウリの葉を食べている。
4分前に噛み痕をつけた行動は、どんな意味があるのだろうか。
家に帰って調べてみると、これは「トレンチ行動」と呼ばれるものだった。
カラスウリの葉は、虫などに食べられないように、師管液に摂取阻害物質を含んでいるそうだ。例えば苦味や粘性物質である。この物質を遮断するために、葉に傷を入れる行動を「トレンチ行動」というのだそうだ。

トホシテントウなどもカラスウリを好むが、やはり「トレンチ行動」が見られるらしい。過去に撮った写真を見ると、なんとなくそれらしき痕があるが、意図して撮らなかったので証拠写真にもならない。今度見たら、注意してみよう。

こんなレベルでも、植物と昆虫は互いに追いつ追われつの生き残り作戦を静かに繰り広げているようだ。
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by 2008oharu | 2009-07-19 23:11 | 甲虫 | Comments(0)

ハサミツノカメムシ

エサキモンキツノカメムシを観察していたときのことである。
善福寺のミズキにも、玉川上水縁のミズキにも、何度か見られたカメムシの幼虫。

↓玉川上水縁にて。2009年7月9日。
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↓善福寺のミズキにて。2009年7月10日。
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見たことがない幼虫だった。
エサキモンキツノカメムシより少し大きい。
家に帰って「日本産幼虫図鑑」で調べてみたら、「セアカツノカメムシ」か「ハサミツノカメムシ」の5令幼虫に似ている。両者の違いはなかなかわかり辛いので、羽化を待つしかなさそうだ。

そして、羽化した成虫を見ることができた。
↓ハサミツノカメムシのメス。2009年7月14日。玉川上水縁
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面白いのは、最初はこんな状態だったことだ。
↓同個体
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ちゃっかり、エサキモンキツノカメムシの集団の中にいるのだ。
同じツノカメムシの仲間だから、同じ集合フェロモンを発しているのだろうか。
それとも、カメムシの仲間は種類が違っても集まる傾向になるのだろうか。

ハサミツノカメムシの名前の由来は、オスの腹の先にある角から来ている。ぜひオスも見たい。幼虫は何匹かいたから、見られる可能性があるはずだと、また調べに行った。そうしたら、予想通り見ることができた。

↓ハサミツノカメムシのオス。玉川上水縁。2009年7月16日。
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この個体も初めミズキにいたのだが、写真を撮っていたら、飛んで下草の上に降りてしまったもの。

善福寺では、昨日現在まだ幼虫で果たしてこれもハサミツノカメムシなのか確証はない。
しかし、今年最初にエサキモンキツノカメムシが産卵していた井の頭のモミジの葉にも、今日、ハサミツノカメムシのオスがいたので、善福寺の幼虫もたぶんハサミツノカメムシだろう。

↓井の頭公園のハサミツノカメムシ。2009年7月18日。
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ということで、なぞの幼虫はハサミツノカメムシだった。そして観察してわかったことがいくつかある。

どの個体もエサキモンキツノカメムシの見られる木にいたということ。
特に上水縁の個体は、エサキモンキツノカメムシと混じっていたこと。
ハサミツノカメムシ自身(少なくとも5令幼虫)は仲間と一緒にかたまっていることはないこと。
本で調べた限りでは、ハサミツノカメムシの親は卵や幼虫を保護する習性はないそうなので、孵化した幼虫もばらばらに行動しているのかもしれない。

ハサミツノカメムシがこのように観察できるのは、普通のことなのか、それとも今年が特別なのか、それは来年、再来年の観察を待たないとわからない。
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by 2008oharu | 2009-07-18 20:48 | カメムシ | Comments(0)

エサキモンキツノカメムシの羽化

羽化の全過程は見られなかったが、後半の部分を少しだけ見られた。

↓脱皮の後半。善福寺にて。2009年7月17日。
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逆さになって脱皮し、下に折り曲げていた頭を起こし、脚を伸ばして葉につけ、一気に抜け出る。
そのあと方向転換して固まるまでじっとしている。
だいたい他のカメムシと変わりはない。
色も薄いグリーンのままで、それほど劇的な変化はない。

脱殻は予想通り、しばらくすると糸を引いてぶら下がり、やがて落ちてしまう。
このようなシーンを2場面見られた。
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by 2008oharu | 2009-07-18 10:01 | カメムシ | Comments(0)

その後のエサキモンキツノカメムシ

今年は、エサキモンキツノカメムシが産卵した場所が、とても観察しやすい場所だったので、親から離れたあとの幼虫の成長を追って見ることにした。

産卵から2令まではこちら

↓親から離れた2令幼虫たち。
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集団でぞろぞろ移動しながら、ミズキの実で吸汁。

↓3令と思われる幼虫たち。
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やはり、集団でぞろぞろ移動しながら実を吸汁したり、かたまって休んでいる。

↓4令に脱皮。
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なぜか4令集団というのをあまり見なかった。

↓5令集団
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集団は同じ年齢のものだけとは限らず、いろいろな年齢の幼虫が仲良く集まっていることも多い。

↓異年齢集団
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3令(小さくて丸い)から4令(四角い)・5令(一番大きくて楕円形)が混じっている。

↓羽化
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羽化するときも集団の中で、次々と。脱皮する瞬間は見られなかった。
脱殻はすぐに落ちてしまうのか、見当たらない。(幼虫の脱皮後は、脱殻がすぐ落ちた。)
羽化したては白っぽく、だんだんに色がついてくる。

以上は、すべて2009年7月1日から14日までの2週間のできごとで、場所は善福寺と玉川上水縁の2ヶ所が混ざっている。

↓今現在もぞくぞくと羽化待機中。
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エサキモンキツノカメムシは、年1化なので、この後羽化した成虫は、成虫で越冬し、翌年の6月ごろに産卵するらしい。幼虫時代はけっこう短く、ずいぶん長い間成虫で生き続けるわけだ。

ところで、観察中にまだ産卵している成虫もいた。遅れて相手を見つけたメスなのか。まさか、2化めに挑戦しているわけではないだろうが…。

エサキモンキツノカメムシは(他のカメムシの中にも多いが)、生まれてから羽化するまで集団で生活する習性がとても強いことがよくわかった。
そして、面白いことに、その集団のなかには、たまに別の種類のカメムシも混ざっていることがある。
それはまた次回で。
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by 2008oharu | 2009-07-16 21:34 | カメムシ | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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