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オナガバチたち

長い産卵管を持ち、腹も長細いハチがたくさん、スギかサワラの木の幹に集まっていた。
オナガバチの仲間(寄生蜂)らしい。

よく見ると、3種類いる。

↓オオホシオナガバチのメスか? 2010年7月25日。井の頭
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上の写真はよく見ると、腹の先から伸びる産卵管を木の幹の中に突き刺している。
ハラナガバチの仲間は、木の幹の中にいるキバチやカミキリムシの幼虫に産卵するらしい。

長い産卵管は、三本に分かれているそうだが、2本のように見える写真しか撮れなかった。
3本のうち2本は産卵管を支え保護する鞘のようなものらしい。

↓こちらは、そのオスのようだ。同日同場所。
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一回り大きさが小さく、産卵管がない。
不思議なのは、オスたちが一箇所に何匹か集まっていることだ。

↓オナガバチのオスたち。
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一体全体何をしているのだろうか。

家に帰ってネットで調べていると、面白い動画が見つかった。
オナガバチのオスたちは、一箇所に集まって、メスが羽化してくるのを待っているというのだ。
確かに、他の虫の幼虫を食べつくして成長し、羽化をするときは木の幹から出てくるのだろう。


↓別の種類のオナガバチ(シロフオナガバチか。)同日同場所。
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こちらは、白黒のまだら模様。
この木の皮の下には、たくさんの幼虫が生息しているということか。

さらに驚くべきことには、ニセオナガバチというのもいて、それは、オナガバチのように木の幹に
産卵管を突き刺して産卵する力はないのだが、オナガバチの作った穴に産卵管を差し入れて、
同じ幼虫に産卵し、オナガバチの幼虫も殺して、寄生生活をするらしい。
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by 2008oharu | 2010-07-27 21:13 | | Comments(0)

真赤なトンボ

今の時期に、明るい池などで見られる真赤なトンボは、たいていショウジョウトンボだ。
それなのに、あちこちのHPやブログに、ナツアカネとして紹介されていることが多く、
「違うのに…。」とストレスを感じてしまう。

↓ショウジョウトンボ。2008年7月5日。井の頭の明るい水辺(というかプールなのだが。)
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ショウジョウトンボのオスは、成熟すると頭の先から腹の先まで真赤になる。肢も赤い。
胸に黒い線も入っていない。翅の付け根の部分が少しオレンジ色になっている。

↓ナツアカネ。2007年8月21日。善福寺
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ナツアカネのオスも成熟すると頭から腹の先まで赤くなる。
しかし、肢は黒っぽいし、胸には黒い線が入り、翅の付け根は透き通っている。
全体的な形もやや小ぶりでほっそりしている感じだ。
そして、何よりもショウジョウトンボと違うのは、7月中はまだ成熟せず、
林の中などで避暑生活しているという点だ。

そして、もう一つ、やっかいなアカトンボが今日いた。
私もチョット見、こんなところにショウジョウトンボか?と思ったくらいだ。

↓ネキトンボ。2010年7月25日。井の頭のややうす暗い林で。
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ネキトンボもアカネ類で、頭の先から腹の先まで真赤になる。
胸には黒く太い線が入っている。
翅の付け根あたりが、ショウジョウトンボより広範囲にオレンジ色(黄色?)なので、ネキトンボというらしい。
しかも、このアカネ類は、羽化してかなり早めに成熟するらしい。
早く成熟するということは、交尾・産卵もするのだろうか。
でも、アカネ類だから、尾つながりで産卵するはずだから、その点はショウジョウトンボと違うことがわかるだろう。

このネキトンボを見たとき、明るくまぶしいプールにはショウジョウトンボがいて、腹を上にあげて止まるポーズをしていた。

↓ショウジョウトンボ。2010年7月25日。井の頭。
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というわけで、真赤なトンボを見たら、アカトンボと早合点しないこと。
ただし、アカトンボではあり得ないとも決め付けないとこが大事なのだろう。
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by 2008oharu | 2010-07-25 22:23 | 蜻蛉 | Comments(0)

謎のハチの正体は?

2010年6月16日。善福寺公園で謎のハチに出会った。
初めは、アシナガバチだと思ってカメラを向けていたのだが、どうもしっくりこない。

↓謎のハチ。
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まず、頭の形、目の形、口、触覚など、頭部の雰囲気が変だ。
もっと変なのは、腹部の形。
アシナガバチはきれいな紡錘型をしているのに、こちらは異常なほど細い。
それでも、アシナガバチの種類を検索しまくったが、該当するようなハチはいなかった。

次にドロバチやジガバチやベッコウバチなど、思いつくハチを検索したが、
やはり該当するものがない。
しまいには、ハチではないのかもしれないとまで思った。

そして、お蔵入り。

それが、今日、別件で調べ物をしていて、急に思い出してついでにまた調べ始めた。
そして、ついにそれらしきものを発見!

キオビベッコウのオス

ベッコウバチは触覚がくるりと曲がっているイメージなので、該当しないと思っていたのだが、
なんとオスの触覚はまっすぐなのだそうだ。
それに、オスとメスの形や大きさが極端に違うので、昔は別種と考えられていたらしい。

図鑑などにはもちろん、蜘蛛を狩るメスの様子しか載っていないので、わかるわけがなかった。

参考サイト
http://maboroshinomori.cocolog-nifty.com/photo/2006/09/post_4737.html

http://sanmondat.sakura.ne.jp/kontyu/hati/karibatig/bekkoubati/kiobibekkou.htm

と書いたのだが、おちゃたてむしさんのご指摘で、別のサイト(コメントのアドレス参照)を見ると、

ニホンヒラタタマバチ

にそっくり。どうもこちらのサイトの方があっているような気がする。

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by 2008oharu | 2010-07-23 16:50 | | Comments(2)

ヤブヤンマの産卵?

ヤブヤンマやマルタンヤンマは、隣区の某公園でしか見られないと思っていたのだが、
近所の公園にもいると教えてもらった。

↓ヤブヤンマのオス。
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薄暗い水路の間をゆっくりと飛びながら行ったり来たり。
やがて水路の壁面にぶら下がって止まり、そのまま動かなくなった。

↓ヤブヤンマのメス
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しばらくこの姿勢で止まっていたのだが、やがて腹を動かし始める。

↓腹を曲げるヤブヤンマのメス
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暗くてぶれているが、この行動は産卵行動のように思える。

私が観察し始める前、お仲間が交尾しているところを見たそうなので、産卵することは充分あり得るが、
こんな木の幹に産卵することもあるのだろうか。
遠いので卵を確認することはできなかった。

ヤブヤンマの仲間は、メスが単独で産卵し、直接水に産み落とさないで、
湿った土や苔に産み付けれそうなので、こんな場合もあるのかもしれない。

ヤブヤンマは、名前の通り日中は薄暗い藪のようなところを好むトンボなので、
いても気かつかなかったのか、それとも最近増えてきたのか。
「杉並自然環境調査報告書」によれば、2000年ごろから見られるようになったらしい。

↓ついでにマルタンヤンマのメス
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by 2008oharu | 2010-07-22 16:33 | 蜻蛉 | Comments(0)

セミの季節

梅雨明け宣言したと思ったら、一気に猛暑。
セミたちも続々羽化してきている。

↓ニイニイゼミ。2010年7月20日。善福寺公園
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ニイニイゼミは毎年善福寺池下池か下池と上池の水路周辺で多く羽化する。
やや暗く、湿った土のある環境が適しているのだろうか。

↓ニイニイゼミの脱殻。2010年7月15日。井の頭公園
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こちらも池の周りに生えている木に3つほどついていた。
ニイニイゼミは木の幹で羽化することが多いように思う。

↓ニイニイゼミの羽化失敗個体。2010年7月19日。善福寺
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せっかくここまでがんばったのに、力尽きてしまったようだ。
乾燥しすぎていたのだろうか。

↓アブラゼミ。2010年7月21日。井の頭池
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今年初めて見た成虫。

↓アブラゼミの脱殻。2010年7月15日。井の頭池
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この日ごろからやたらと脱殻が目に付くようになった。
アブラゼミは木の幹で羽化することももちろんあるが、木の葉や下草で羽化することも多いように思う。

ヒグラシの鳴き声、クマゼミの鳴き声を聞いたという報告も既に届いている。
いよいよセミの季節到来だ。
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by 2008oharu | 2010-07-21 17:43 | その他の昆虫 | Comments(0)

チャタテムシ

別の虫を探していた時、ふと見ると、ちょっと変わった印象の小さな虫が目に入った。
初めはハチかガだろうかと思ったが、写真に撮って拡大してみると全然違う。

↓2010年7月18日。玉川上水三鷹区域
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図鑑で調べてみると、チャタテムシの仲間のようだ。
家に帰ってネットで名前を調べてみると、チャタテムシの仲間は害虫になることが多いそうで、駆除の仕方のサイトがとても多かった。
私が見たものは翅があるが、翅のない仲間もいるようだ。
茶をたてるような音を出すらしい。

私の見たチャタテムシは、たぶん「クロミャクチャタテ」。
そういえば、野川でチャタテムシの写真を見せてもらったことがあったが、それは、もっときれいな種類だった。
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by 2008oharu | 2010-07-18 21:12 | その他の昆虫 | Comments(0)

オナガサナエ?

玉川上水をざっと観察していたとき、フェンスに止まっているトンボが目に入った。
腹が黒と黄色の横じまなので、コオニヤンマかと一瞬思ったが、小さいし、頭と体のバランスなどが違う。

↓20101年7月14日。玉川上水三鷹区域。
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目が離れていることや、止まりかたが平らなことから、サナエトンボらしいと思ったが、今までみたことのあるトンボではないみたいだ。
メスらしい。
少しずつ近づいて、コンデジでいろいろな角度から撮ってみたが、逃げない。
フラッシュを発光させても驚かない。
前に回って、頭の部分を撮って逃げない。
↓真横から。
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↓真上から。
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↓頭部。いろいろな装置が取り付けられているみたいだ。
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少し心配になって、充分撮ったところで、手を伸ばしてみると、なんと手に乗ってしまった。
羽化直後で休んでいるのかもしれないと、私のほうがあわてて、手乗り場面を撮るのも忘れて、そっと戻した。
よく見ると、後肢がうまく機能していないようにも見える。

家に帰っていろいろ検索したり、図鑑と見比べたりして、オナガサナエらしいことがわかった。
オナガサナエは流水の中流部、やや汚れた水質でも生息するとあるので、可能性はある。

また、人を警戒しないということが書かれているサイトもあった。

もちろん、種としても初見だ。

追記:
今日も上水縁を通過した。すると、昨日よりやや下流でまた、オナガサナエの彼女に出会った。
昨日よりずっときれいになっていた。目が緑色になり、体の黒と黄色もいっそう鮮やかだ。
昨日、変だと思った肢もしっかりしていた。
やはり昨日は羽化したてだったのだろう。

↓2010年7月15日。玉川上水縁。
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今回も少しずつ近寄って、いろいろな角度からコンデジで撮影してみたが、
いっこうに逃げる気配がない。
最後にまた手を近づけてみても逃げなかったが、さすがに肢に触ったら、ブーンと羽音をさせて
飛び立った。

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by 2008oharu | 2010-07-15 10:17 | 蜻蛉 | Comments(0)

予定日外れ

以前にヨコヅナサシガメが今年もまだ同じ木に産卵したことを書いた。

産卵の記事

このとき、前の年の観察から計算して、孵化の予定日は7月19日ごろではないかと推測した。
今日は久しぶりにその木を見る機会があったので、チェックしたら、なんと既に孵化している。

↓2010年7月14日。井の頭。
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幼虫はすでにバラけていたので、孵化したてでもないかもしれない。
5日も予定日が外れてしまった。
そもそも産卵と孵化の日の読み間違いかもしれないが、
気温などで孵化が早まることも考えられる。

いずれにしても、今年もまたこの木でヨコヅナサシガメたちの成長を観察することになりそうだ。
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by 2008oharu | 2010-07-14 21:55 | カメムシ | Comments(0)

ハートの母さん、その後

しのび寄る寄生蜂を必死に追い払って卵を守ったエサキモンキツノカメムシのその後。

前の記事

このカメムシがミズキに産卵しているのに気づいたのは6月28日。
7月3日に見た時はまだ卵だったが、4日に孵化して1令になっていた。

↓孵化した幼虫
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ほぼ全部といっていい卵が孵化しているようなので、母の奮闘は役立ったのだ。

↓7月8日。2令に脱皮中。
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7月9日には、親子の姿は消えていた。無事移動していったのだろうか。

さて、同じ木の別の葉に、もう1匹の母虫も産卵していたのだが…。

↓足元の寄生蜂が卵に産卵しているようだ。
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このとき、他に2~3匹の寄生蜂が後からしのび寄って来ていたが、
母虫は気づかないのか、振り払おうとしなかった。

↓孵化。
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幼虫は手前の4匹ぐらいしか孵化していない。あとは寄生されてしまったのだろうか。

↓2令に脱皮。
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4匹の幼虫は無事に2令に脱皮して、母虫のもとを離れようとしている。

↓すでに幼虫はいないのに、卵のもとを離れない母虫。
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足元には寄生されたらしい卵や殻がたくさんある。
母虫は4匹しか育たなかったのに気づかず、まだそれらを守るつもりなのだろうか。

あちこち観察していると、生まれた卵を守っていたはずの母虫が、突然消えてしまうこともある。
母虫が襲われたり、事故にあったりしたのだろうか。
傍の葉に、蜘蛛の糸にからまった母虫の死骸があったこともある。

↓エサキモンキツノカメムシの産卵。
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↓同じ葉で卵が取り残されている。
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その卵を家へ持ち帰って観察していたら、見事に寄生蜂が羽化してきた。
やはり母の保護がないと、ほとんどの卵は寄生されてしまうのだろう。
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by 2008oharu | 2010-07-12 22:00 | カメムシ | Comments(2)

ベニシジミの幼虫

井の頭公園の三角広場は、井の頭の中では数少ない明るい草原になっている。
それで、そういう場所を好むモンシロチョウ・モンキチョウ、そしてベニシジミなどが見られる場所でもある。
昨年の秋いろいろと産卵を観察したのだが、なかなか幼虫まではたどり着けずに冬を迎えてしまったベニシジミ。今年はなんとか幼虫までたどり着いた。

↓ベニシジミの交尾 2010年6月26日。井の頭
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↓ベニシジミの産卵。2010年7月2日。井の頭
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このとき一緒にかんさつした仲間が、幼虫を見つけたと教えてくれた。
それがこれ。
↓ベニシジミの幼虫。2010年7月9日。井の頭
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今日は、もっと居るかもしれないと3人で探して、3頭ほど見つけた。
↓弱令幼虫。2110年7月10日。井の頭。後の黒いのはたぶん糞。
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何頭かは無事に蛹まで育ってほしいものだ。
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by 2008oharu | 2010-07-10 23:19 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


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