<   2011年 07月 ( 4 )   > この月の画像一覧


コナラとシャチホコガの幼虫たち

先日、コナラの木で4種類のシャチホコガの幼虫を観察した。

●ギンシャチホコの幼虫。2011年7月24日 井の頭公園
d0146854_11151291.jpg


●ホソバシャチホコの幼虫。同日同場所
d0146854_11155259.jpg


どちらも初見ではないのだが、過去に見たのは終令ではなかったし、ゆっくり観察できなかった。今回は目線の高さでゆっくり見られた。

この2種の幼虫は緑と茶色の組み合わせが遠目で見ると枯れた部分を持つ葉にそっくりで擬態していることがわかる。
しかし、近くで見ると、その模様のあまりの複雑さにびっくり。
ここまでとげを出したり、細かい線模様をつけたりすることが、生き残りに有利になる条件なのか。
特にホソバシャチホコの模様の複雑さは驚嘆に値する。

●セダカシャチホコの幼虫。 同日同場所
d0146854_1117087.jpg

こちらの模様はややおとなしい。写真ではよく見えていないが、尾端の虹型の色合いが特徴でおしゃれ。

●ツマキシャチホコの幼虫。同日同場所
d0146854_11173592.jpg

上記の3種は図鑑で見ると成虫はあまり特徴のない地味な蛾だが、ツマキシャチホコは成虫の方が擬態が凝っている。
幼虫は単に赤い毛虫だが、上記3種と違うところは集団を形成しているところかも。
集団でまとまり、赤い毒々しさで脅して防衛するという戦略なのかもしれない。

↓参考までにツマキシャチホコの成虫。2006年7月1日。玉川上水縁
d0146854_11301684.jpg


別の日、コナラの木ではないが、たぶんコナラを食樹としていると思われるシャチホコガの幼虫もいた。
●プライヤアオシャチホコの幼虫。
d0146854_1119425.jpg

こちらもきれいな模様をまとっている。

今年は本家シャチホコガの親子を観察することができ、シャチホコガの幼虫がますます面白くなった。

ところで、毎年見るこの頭でっかちの幼虫は、たぶんシャチホコガの幼虫ではないかと思うのだが、名前がわからない。どなたかお分かりになる方がいらしたら、お教えください。

d0146854_11425564.jpg

20011年7月5日。玉川上水縁にて。
[PR]

by 2008oharu | 2011-07-31 11:45 | | Comments(0)

マイ・フィールドのサナエトンボ

井の頭公園と隣接する玉川上水周辺で見られるサナエトンボは、昨年オナガサナエを見つけたので3種類だった。
今年の6月のこと。玉川上水縁でまたオナガサナエの仲間を見つけた。
↓2011年6月7日。
d0146854_2052275.jpg

初めはまたオナガサナエかなと思ったのだが、模様が違う。
この角度からしか撮れなかったので、細かいところはわからないが、もしかしてヤマサナエかなとも思った。
家に帰って図鑑やネットでいろいろ調べたがはっきりわからない。
でもヤマサナエではないようだ。
腹の先の方が太いので、もしかしたらウチワヤンマが羽化したところで、まだうちわが開いていないのかもしれないなどと思ったりもした。

それから1か月後の7月10日。観察仲間が新しいトンボを発見した。
↓2011年7月10日。神田川沿い。
d0146854_20581712.jpg

これも望遠で撮って拡大してみると、6月7日に撮ったトンボと似ている。
お仲間が捕虫網を持ってきたので、思い切って捉えて、細かい模様を調べた。
お仲間の持っている図鑑のミヤマサナエに似ている。
そのあと、もちろんトンボは逃がした。

ということで、ミヤマサナエがマイ・フィールドにいることがわかった。
ミヤマサナエは図鑑などによると、中・下流のよどんだ砂泥底で育ち、羽化するとアキアカネのように高原へ避暑にゆき、秋にまた里に下りてくるタイプのサナエトンボらしい。

初めはミヤマという名前から里にはいないトンボかと思ってよくチェックしなかったので気が付かなかったのだ。

これで、ウチワヤンマ・コオニヤンマ・オナガサナエ・ミヤマサナエの4種が見つかったことになる。

↓オナガサナエ 2011年7月18日。玉川上水縁
d0146854_2152882.jpg

昨年初めて見つけたオナガサナエは今年もだいたい同じ場所で見つかった。
写真のトンボはお仲間に連絡している間に、なんとシオヤアブに捕まってしまったが、
そのあとまた別の個体が見られたらしい。

↓コオニヤンマ。2011年7月9日。玉川上水縁
d0146854_2181316.jpg

ヤンマと名前がついているが、サナエトンボの仲間。頭がアンバランスに小さい。
このトンボもマイ・フィールドで毎年見られる。

↓ウチワヤンマ 2011年7月15日。石神井公園
d0146854_2111777.jpg

これもヤンマと名前がついているがサナエトンボの仲間。
井の頭公園・善福寺公園・石神井公園など平地の池にはたいてい見られるポピュラーなトンボ。
今年はまだマイ・フィールドでは見ていないが。
[PR]

by 2008oharu | 2011-07-26 21:14 | 蜻蛉 | Comments(0)

野川公園の蝶たち

ダメもとでミドリシジミのラストチャンスを狙って野川公園へ行ったが、やはり見られず。
アカシジミ・ウラナミアカシジミなどはぼろぼろになりながらもまだ見られたが…。

リョウブの花とオカトラノオが満開で、蝶たちやたくさんの蜂たちが群がっていた。

↓ミドリヒョウモン♀。2011年6月28日。
d0146854_21183355.jpg
d0146854_21185335.jpg

↓トラフシジミ。同日
d0146854_21195232.jpg

↓アオスジアゲハ。同日
d0146854_21203298.jpg
d0146854_21204571.jpg


この公園でオオアヤシャクを初めて見たのが一番の収穫。
d0146854_2122640.jpg


今年はどこでもミドリシジミの出現が少なめと聞く。
ここのところ毎年見られたのに、時期を逸して残念。
来年はぜひまた見たい。
[PR]

by 2008oharu | 2011-07-09 21:23 | | Comments(2)

親子関係が判明した蛾たち

6月はとにかくたくさんの蛾が見られた。
春にあれだけたくさんの幼虫が見られたのだから当然なのだが。
その中で、親子関係が判明したものはほんの一部。

●シラホシコヤガ
d0146854_21115746.jpg

↑シラホシコヤガの成虫。2011年6月22日。井の頭。

この蛾の観察は蛹に始まる。
d0146854_21132880.jpg

↑シラホシコヤガの蛹。2009年5月19日。玉川上水三鷹市区域。クヌギの幹。
初めてこれを見たとき、まさか蛾の蛹だとは思いもよらなかったので、写真も撮らずそのまま通り過ぎた。
しかし、何か頭に引っ掛かるものがあって、その後ネットで蛹だと発見。
あわてて撮りなおしたのがこれ。

d0146854_21164686.jpg

↑シラホシコヤガの幼虫。2009年8月2日。井の頭。コナラの幹。
ネットで幼虫の姿を見て、なんとか実際に見たいと思い続け、やっと見つけたもの。
蛹も幼虫の苔を身にまとってカモフラージュしている。
私も初めて見たとき、苔の塊か、幹に生える寄生植物の葉かと思ったほどだ。

成虫は極めて地味な特徴のない蛾だったが、親子関係がわかってよかった。

●クロクモエダシャク
この蛾も幼虫から始まった。
d0146854_21211851.jpg

↑初めて見たクロクモエダシャクの幼虫。2008年9月29日。井の頭。
杉の木の幹についていたシャクトリムシだが、模様がヒノキ類の葉にそっくりで驚いた。

d0146854_21231524.jpg

↑実際に葉についているとほとんど葉に同化しているのが分かる。2010年5月3日。

ところで、この幼虫は今年の春、毎日毎日いやというほど目にした。
大きいのや小さいのや、あっちにもこっちにも。
そして、6月。今度は成虫ラッシュだ。ほとんど毎日あっちでもこっちでも見られる。

d0146854_2126404.jpg

↑クロクモエダシャクの成虫。2011年6月22日。井の頭。
クロクモという名前は幼虫から関連付けできないが、成虫の黒っぽい色や模様から来ているのだろう。
きっと前から目にしていたのだろうが、今年初めて親子関係がつながった。

●マダラツマキリヨトウ
この蛾も幼虫を先に知った。
d0146854_2130997.jpg

↑マダラツマキりヨトウの幼虫。2009年19月22日。善福寺。
シダの葉につく幼虫だそうだ。

d0146854_21315056.jpg

↑マダラツマキリヨトウの成虫。2011年6月23日。井の頭。
苔むす壁についてた蛾だが、下にはシダが生えている。
なかなか派手な色模様の蛾だ。

●トビモンオオエダシャク
トビモンオオエダシャクは幼虫がユニークなので有名だが、私は成虫からスタート。

d0146854_21345025.jpg

↑2009年2月17日。トビモンオオエダシャクの成虫。成虫越冬する。鳥見の遠征先の千葉県で見た。

d0146854_2136266.jpg
d0146854_21363820.jpg

↑トビモンオオエダシャクの幼虫。2011年6月19日。6月26日。井の頭。
頭に日本の角状のものがでているのと、とても大きいことが特徴。
上の写真の状態では、ほかの虫が体の上を通っても身じろぎもしないし、人間が触っても動かない。
まるで自分は枝だと自己催眠術でもかけたような感じだ。
まさにエダシャクの典型。
今年は何回も見られた。

●シャチホコガ
シャチホコガの幼虫はその特異な形が有名で、どの図鑑にも紹介されているような幼虫だ。
それほど珍しい蛾でもないのに、今まで実際に見ることができなかったので、なんとか見たいと思っていた。

d0146854_21454586.jpg

↑シャチホコガの幼虫。2011年6月24日。井の頭。ケヤキの木に。
願いかなって偶然に見つけることができたシャチホコガの幼虫。
まさにエイリアン顔負けの地球上生物といった感じだ。
この幼虫は今日(7月4日)もまだ幼虫の状態だった。
蛹になる様子も見たいものだ。

d0146854_21482147.jpg

↑シャチホコガの成虫。2011年7月3日。井の頭。
そしてラッキーなことに、続いてすぐに成虫も見られた。
地味な色だが、大きくて渋い模様がついている。

●ヒロオビトンボエダシャク?
最後は?マーク付き。
井の頭・玉川上水地区では、毎年ウメエダシャクがたくさん発生するが、トンボエダシャクやヒロオビトンボエダシャクなどは見たことがない。

d0146854_21515733.jpg

↑2011年6月7日。玉川上水縁三鷹区域で見たこの蛾は、翅の模様、背中の毛が黒一色でありことなど、
今まで見たウメエダシャクとは違う印象なので、もしかしたらヒロオビトンボエダシャクではないかと思ったのだが、どうだろうか。
背中の毛の色については、いろいろなサイトを検索したが、識別ポイントととして言及したものはなかった。

d0146854_2155155.jpg

↑こちらは別の場所で見たヒロオビトンボエダシャクの幼虫。2010年5月6日。

親子関係がはっきりしない蛾の成虫や幼虫はまだまだ数えきれないほどある。
[PR]

by 2008oharu | 2011-07-04 22:04 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31