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補遺2011

今年は、MFの観察仲間となんとなく昆虫のリストをつくってみようということになり、1年間記録してみた。
特にきまりをつくって観察したわけではなく、ランダムに目についたものだけなのだが、それでも500種ぐらいにはなりそうだ。(まだまとめ終わっていない。)

このリストが、環境問題を考える上での何かの参考になれば幸いだが、それより何よりも、これらの昆虫たちと同じ環境を共有しながら生きている自分(人間)ということを、とても強く感じた日々だった。

さて、ブログに載せなかったいくつかの昆虫についての補遺。

●新たな外来種
↓マツヘリカメムシ。2011年10月31日。井の頭。
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今年はあまりカメムシに目が向かなかったのだが、お仲間が見つけた。気が付くと何度も目にする。
今まで気が付かなかっただけなのか、最近増えてきたのかわからない。
名前の通り松につくカメムシらしい。植物について移入してきたのだろうか。

↓イエコオロギ。2011年9月25日。井の頭。
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これも、お仲間が聞きなれない鳴き声のコオロギがいると発見。
調べたら、爬虫類などのペットの餌として売られている外来種のコオロギだった。
日本のコオロギは年1化だが、イエコオロギは何回も繁殖するので都合がいいらしい。
だれかが、いらなくなって捨てたものなのかもしれない。
暖かくないと繁殖できないらしいので、自然には増えないのかもしれないが、
こういう環境を考えない行為はやめてほしいものだ。

●冬虫夏草
↓ツクツクボウシタケ。2011年9月24日。井の頭公園
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これも、MFのキノコ探究家が発見したもの。
そのほか、ボーベリア菌に侵された昆虫が、セミやカマキリ、ハチやカメムシなどたくさん発見された。
(画像省略)

その他

↓ユキムシ。2011年11月27日。井の頭公園
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ユキムシはもっと早くから見られたが、この日はことのほか多かった。
正式にはトドノネオオワタムシというらしい。
トドマツで育ち、やがてヤチダモ・アオダモへ移動するという生活史。

↓フタオビミドリトラカミキリ。2011年7月22日。玉川上水縁。
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きれいなカミキリムシだったが、紹介するのを忘れていた。

↓シロオビフユシャクの♂。2011年12月30日。井の頭。
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今年最後の観察種。2月にメスの産卵を見、4月に幼虫を見て、最後にオスが見られた。

来年はどんな出会いがあるだろうか。
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by 2008oharu | 2011-12-31 23:36 | 総合 | Comments(0)

その後の冬尺

11月下旬にクロスジフユエダシャクの出現を見てから、いよいよ冬尺の季節が始まった。
思えば、今年の初め、玉川上水の擬木柵に冬尺が多く見られることを知って以来、今年はかなり蛾類にこだわって観察してきた。

冬尺に関しては、井の頭公園とその周辺で今までのところ10種類を確認している。
クロスジフユエダシャク・シロフフユエダシャク・ヒロバフユエダシャク・チャバネフユエダシャク・クロオビフユナミシャク・ウスバフユシャク・クロテンフユシャク・シロオビフユシャク・クロバネフユシャク・ウスモンフユシャクだ。

今季のトピックスは、チャバネフユエダシャク。
この冬尺は今年の初旬に見られなかったのだが、4月に幼虫を確認したので、成虫もきっと見られるだろうと期待していたもの。
観察仲間とともに探して、ついに成虫を確認することができた。

↓チャバネフユエダシャクのオス。2011年12月21日。井の頭公園。
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↓チャバネフユエダシャクのメス。2011年12月23日。井の頭公園。
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いるはずだと推測していたものが、確かめられたことがとてもうれしい。

そのほか、クロオビフユナミシャクも初見だった。
↓クロオビフユナミシャクのオス。2011年12月5日。井の頭公園。
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この冬ナミシャクは、その後毎日のように見られたのだが、まだ私はメスを発見できない。
これだけオスがいるのだから、メスもいてあたりまえなのだが、見つけ方が悪いのだろう。
そう思っていた矢先、お仲間がついにメスも見つけた。

↓クロオビフユナミシャクのメス。2011年12月24日。井の頭公園。
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さて、一番多く見られたのは言うまでもなくクロスジフユエダシャク。
↓クロスジフユエダシャクの交尾。2011年12月4日。井の頭公園。
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交尾場面が見られたのはこの時1回きりだったが、その後も単独のメスやオスは12月18日ごろまで確認でした。

その中で、こんな場面も見られた。
↓卵を抱えたまま息絶えたメス。2011年12月10日。井の頭公園。
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メスの体に糸のようなものがからまっているので、蜘蛛にからめ捕られたのかもしれない。
卵はきれいな緑色をしていたが、次第に干からびてしまった。
冬尺のメスは、卵の上に自分の毛をかぶせるが、それはカモフラージュというより、乾燥を防ぐためだったのかもしれない。

ところで、同じフィールドのお仲間がクロスジフユエダシャクのオスの写真を撮られた。

あちこち歩くついでに -ウェブリブログ

この写真を見ると、クロスジフユエダシャクのオスは、口吻を伸ばしている。
いろいろな資料を読むと、「冬尺は口吻が退化し、餌をとらない。」と書かれているが、
その「退化」というのは、無くなっているという意味なのか、存在するけれど機能しないという意味なのか、
それとも、種類によっては退化していないものもあるのか。俄然疑問が湧いてきた。

私も口吻の状態ががわかるような写真を撮りたいと思ったが、なかなか止まらないし、うまい具合に口吻の部分が写せるようなチャンスもなかった。

↓クロスジフユエダシャクのオスの顔の拡大写真。2011年12月18日。井の頭公園。
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↓クロスジフユエダシャクのメスの口吻の様子。2011年12月10日。井の頭公園。
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結局、クロスジフユエダシャクについては、口吻は存在し、オスの口吻は伸ばすこともあるということぐらいしか確かめられなかった。
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by 2008oharu | 2011-12-24 17:53 | | Comments(6)

成虫越冬蝶たち

↓ウラギンシジミのオス。2011年11月24日。井の頭公園
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↓ウラギンシジミのメス。2011年10月25日。井の頭公園
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↓椿の葉裏で休むウラギンシジミ。2011年11月3日。
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井の頭公園で観察できる成虫越冬蝶のうち、実際に越冬している姿をみることができるのは、今のところウラギンシジミだけ。
上の写真のように椿などの葉裏で越冬しているところが見つかる。
上の写真は、しかしまだ越冬には早く、次の日にはいなくなっていた。

↓ムラサキシジミのオス。2011年11月24日。井の頭公園
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↓ムラサキシジミのメス。2011年10月26日。井の頭公園
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ムラサキシジミは、真冬でも小春日和の日には、動き回ることがあり、井の頭でも観察できる。たぶん、枯れた葉と葉の間などで越冬しているはずなのだが、まだ見つけられない。

↓ルリタテハ。2011年11月12日。井の頭公園
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このように翅を閉じていると、なかなか見つけられないものだ。しかし公園のどこかで越冬しているはずである。

↓キタテハ。2011年11月10日。井の頭公園
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この蝶の越冬場所もなかなかときとめられない。木のうろの中などにいる写真は見たことがあるのだが。

↓キタキチョウ。2011年11月30日。井の頭公園
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このキタキチョウは、この日なんと伸びだした萩に産卵していた。

最近ヒメアカタテハも成虫越冬しているという報告をネットで読んだことがある。
蝶たちは、気候の変化に少しずつ対応して生息形態を変化させているのだろうか。

この冬、成虫越冬蝶たちの越冬の様子も観察したいものだ。
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by 2008oharu | 2011-12-14 15:30 | | Comments(0)

晩秋のカマキリたち

今年もカマキリの交尾や産卵の現場を観察できないまま、カマキリたちの季節は終わろうとしている。

↓2011年12月12日。井の頭公園。
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上の写真は、南向きの木の根元の陽だまりで、終焉の時を待つかのようにじっと動かないコカマキリ(左)とハラビロカマキリ(右)。

交尾や産卵は見られなかったが、メスがオスを食べてしまっている場面には2回遭遇した。
↓そのうちの一つ。2011年11月14日。井の頭公園。
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2回とも、頭からかじっていた。そして頭がない状態でも、オスの腹がぴくぴくと動いていた。
交尾を終えた後なのか、このオスの脚はメスの翅をしっかり抑え込んだまま。

ハラビロカマキリの終焉は、いろいろな形で訪れる。
↓ボーベリア菌に侵されて息絶えたハラビロカマキリ。2011年11月20日。井の頭公園。
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今年は、ボーベリア菌に侵された昆虫たちをいろいろ見つけたが、それはまた次回に。

↓ハリガネムシもろとも轢かれて。2011年11月24日。井の頭公園。
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↓力尽きて。2011年12月10日。井の頭公園
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毎日同じところに止まっているカマキリ。やがて触っても動かなくなり、そのままの形で息絶える。

↓陽だまりでうろついてたオオカマキリ。ちょっかいを出したら、まだポーズをとる元気はあった。
2011年11月14日。井の頭公園
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こうして成虫たちは生涯を終える。しかし、しっかり新しい命が受け継がれていくはず。
↓オオカマキリの卵鞘。2011年9月23日。井の頭公園。とても早い時期の卵鞘だ。
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↓ハラビロカマキリの卵鞘。2011年10月16日。井の頭公園。これも一番最初に見つけたもの。
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↓コカマキリの卵鞘。2011年11月7日。井の頭公園。擬木柵のあちこちに産み付けられている。
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by 2008oharu | 2011-12-13 11:39 | その他の昆虫 | Comments(0)

命をつなぐクモたち

●ジョロウグモ
↓食事中のメスに近寄るオスのジョロウグモ。2011年11月3日。井の頭公園
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オスは何度も近づいたが、メスに気付かれてあわてて逃げたり、ライバルのオスと闘ったり、私が見ている間には首尾を遂げられたかった。

↓ジョロウグモの卵嚢。2011年11月4日。井の頭公園。
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上の写真とは違う個体だが、擬木柵に産卵している。
私が近づいて写真を撮る気配に、すぐに逃げてしまった。
やはり卵を守るという話は、疑問である。

●オニグモ
↓オニグモと卵嚢。2011年11月14日。井の頭公園
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こちらも擬木柵に産み付けている。
次の日、親はいなかった。

●コクサグモ
↓コクサグモと卵嚢。2011年11月9日。井の頭公園。
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↓2011年11月29日。井の頭公園の別個体。
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↓同じく29日だが、別個体。
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このコクサグモの親は、どれも撮影中も少しも動かず、ずっと卵嚢のそばにいた。
コクサグモは、卵嚢を守る性質があるのかもしれない。
あるいは、ただ精力を使い果たして動けないだけという可能性もあるが。

エサキモンキツノカメムシのように、幼虫が卵から孵化するまで卵から離れず、
敵が来ても逃げないどころか、身をもって追い払おうとする場合ははっきり卵を守ると言っていいと思う。

マイマイガやミノウスバなどの蛾は産卵したあと、力尽きて卵の傍で死んでしまう。
クモの場合、親はいつのまにかいなくなってしまうので、卵についている理由がなかなか判明しない。
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by 2008oharu | 2011-12-03 11:01 | 昆虫でない虫 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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