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アカボシゴマダラが多すぎる!

ご存知、人為的に放蝶された外来種のアカボシゴマダラは、井の頭公園で2008年にその生息を確認して以来、毎年姿を見ない年はない。
カウントしたわけではないが、在来種のゴマダラチョウよりも多く目につくのは確かだ。
今年の夏は特に、目立つような気がする。

アカボシゴマダラは4令幼虫で越冬し、食樹のエノキの新葉が展開してくると終令に脱皮し、ぐんぐんと大きくなって蛹化。5月下旬から6月初旬ごろに羽化する。
この第1化は、名前の由来になっている赤い星の斑がないものが多いのが特徴だ。

今見られるのは2化目で、どれもはっきり赤い星がついている。
ゴマダラチョウよりも少し大きく、翅をゆっくり動かして飛ぶ様子は、アサギマダラに似ている。
人が近寄ってもあまり逃げないのは、毒蝶に擬態しているせいではないかと思う。

↓樹液に来たアカボシゴマダラ。2012年7月25日。玉川上水縁。
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夏の樹液酒場にはカブトムシやカナブン、スズメバチなどが樹液を吸いにやってきているが、今年は特にアカボシゴマダラがよく来ている。

↓1匹のメスに2匹のオス? 2012年7月25日。玉川上水縁。
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樹液の傍ではこんな光景も。ここだけで5~6匹のアカボシゴマダラが飛び回っていた。


↓産卵する夏のアカボシゴマダラとその卵。2012年7月27日。玉川上水縁のエノキにて。
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アカボシゴマダラは、比較的若いエノキに産卵していることが多い。

↓エノキの葉を食べるアカボシゴマダラの幼虫。同場所
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幼虫は、すぐ目の前の目線の高さにいるのに、エノキの葉に見事に同化していて、意識して探さないとなかなか見つからない。

↓アカボシゴマダラの前蛹。同場所。
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蛹も、ここに幼虫がいたから見つけられたのであって、漠然と見ただけではなかなか見つけられないものだ。

↓次の日に蛹になっていた。左にあるのは、幼虫の抜け殻。
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この蛹は数日後には羽化していた。

これらの観察の間、私は一度もゴマダラチョウを見ていなかったので、とても気がかりだった。
やっとゴマダラチョウが確認できたのは、7月27日。

↓エノキに産卵するゴマダラチョウ。2012年7月27日。
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ゴマダラチョウは比較的大きなエノキの上の方で産卵しているので、目につきにくいこともあるのかもしれないが、やっとゴマダラチョウの姿を確認できてほっとした。
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by 2008oharu | 2012-07-31 22:23 | | Comments(2)

蛾の親子つながり

公園で観察してきた蛾の中には、幼虫はよく見つかるのに、成虫がなかなか見つからないもの、成虫はみつかるのに、幼虫が見つからないものなどがあり、「どこかにいるはずなのに」といつも気になっている。

この夏そのうちのいくつかを見つけることができた。

●フクラスズメ
フクラスズメの幼虫は、ヤブマオなどのイラクサ類を食草とし、色もとても目立つので毎年どこかで見つけることができる。
目立つうえに、危険を感じると体を揺さぶって脅かすのが特徴だ。

↓フクラスズメの幼虫 2010年10月17日。井の頭公園
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これだけ幼虫がみつかるのだから、成虫も必ずいるはずなのに、今まで一度も見られなかった。
それが、この夏偶然に見つかる。

↓フクラスズメの成虫。2012年7月16日。玉川上水縁のクヌギにて。
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樹液に来る虫を観察しようとときどきチェックしていた場所で、大きな蛾が来ているのを発見。
それがフクラスズメだった。
大きいけれど色は目立たず、これではなかなか見つからないはずだとわかった。

●マダラマルハヒロズコガ
↓マダラマルハヒロズコガの幼虫。2012年7月3日。井の頭公園
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この長ったらしい名前の幼虫を初めて見たのは数年前の善福寺公園だった。
中から幼虫が顔を出さなかったら、生き物だとさえ思わなかったかもしれない。
ミノムシのようにこの殻の中に体を入れたまま時々半身を出して動き回り、いろいろなものを食べて暮らす。
とてもユニークなので、記憶に残る幼虫だった。

↓成虫。2012年7月5日。井の頭公園
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ところが、上の蛾はとても小さくて地味で名前を調べる気にもなかなかならず、これ以前にも見ていたのだが、
ずっと放置してあった。
気を取り直してちゃんと調べてみると、どうもマダラマルハヒロズコガの成虫らしい。
そう気づくと、けっこうあちこちでまとまって見つかる。

この蛾も成虫は地味な形状で見つかりにくくなっているのだろう。

●トサカフトメイガ
↓トサカフトメイガの幼虫。2006年9月9日。玉川上水縁。
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オニグルミなどを食草とする太いイモムシ。色がけっこう目立ち、糸の網を作って集団で暮らしたりする。
蛹化するとき、うようよと柵の上を這いまわっているのをよく見かける。

↓成虫。2012年7月28日。井の頭公園擬木柵。
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初めて見た成虫。とても地味だ。

●クチバスズメ
↓クチバスズメの成虫。2005年8月20日。善福寺公園
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私がこのスズメガを見たのは、この1回だけだが、今年井の頭公園でお仲間が成虫を見ている。
そして、7月29日、公園で初めて幼虫を見ることができた。

↓クチバスズメの幼虫。
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スズメガでは珍しくブナ科を食樹とする幼虫らしい。とても大きかった。
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by 2008oharu | 2012-07-30 21:44 | | Comments(0)

マイマイガだらけ

昨年もマイマイガが擬木のあちこちに産卵し、それが今年羽化。
当然のことながら、あっちにもこっちにも毛虫の幼虫が見られ、やがて夏になると成虫も次々と現れた。

↓マイマイガのメス。2012年7月26日。井の頭公園玉川上水縁の擬木柵。
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↓マイマイガのオス。同日
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↓一匹のメスに3匹のオスが集まっている。
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メスは産卵中。
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マイマイガの卵塊は、メスの毛でおおわれているが、この卵塊が、擬木柵の橋から橋の間に
少なくとも8個ぐらいは産み付けられている。

↓すぐ近くで並んで産卵しているメス
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メスは産卵を終えると、力尽きるまで卵塊にくっついている。
力尽きると落ちてしまう。

ところで、この夏はもしかしたらマイマイがの蛹ではないかと思うものを見つけた。

↓マイマイガの蛹?2012年7月27日・28日。井の頭公園玉川上水縁のアオキにて。
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初めこれは何の蛹だかわからなかった。
アオキの木についているが、アオキを食べたあとはないので、アオキが食樹だったとは思えない。
蛹に毛がついていることから、幼虫は毛虫だったのではないかということと、かなり大きい幼虫だったにちがいないということしかわからなかった。

その後、地面に落ちている蛹を見つけたが、その蛹には幼虫の抜け殻がくっついていて、その形状からマイマイガではないかと思い至った。
その写真を撮ったつもりだったのに、見当たらないのが残念。

もしこの推測が合っていれば、これでマイマイガの1サイクルを全部見つけたことになる。

それにしても来年も公園はマイマイガだらけになりそうだ。
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by 2008oharu | 2012-07-30 20:57 | | Comments(4)

ニイニイゼミとヒグラシ

今年の蝉の羽化は遅めという話もあるが、ニイニイゼミは6月30日に初鳴きが記録されている。
ミンミンゼミは7月15日、ヒグラシも7月15日、アブラゼミは7月19日、そしてツクツクボウシさえ、7月17日に聞かれているので、クマゼミ以外はすべて一応出そろっている。


このうち私が姿を確認したのは、現時点ではニイニイゼミとヒグラシ。

↓今季最初に見たニイニイゼミ。2012年7月13日。井の頭公園
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木の根元の土の部分で羽化していて、果たして正常に翅が伸びるのか危ぶまれたが、
しばらくしていってみたら、いなくなっていた。

その後、乾燥した日が続き、幼虫のまま干からびたり、羽化に失敗したような個体がいくつか見られた。

その後、正常に羽化している個体が増えてきて、鳴き声も元気に聞こえるようになった。
↓正常な羽化中の個体。2012年7月22日。井の頭公園。
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↓ほぼ翅が伸びきった個体。2012年7月18日。玉川上水縁。
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セミの羽化というと夜に行われると思われているが、ニイニイゼミはよく昼間に羽化しているが見られる。

↓穴から顔をのぞかせているヒグラシの幼虫。2012年7月18日。井の頭公園。
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この幼虫は2日間こういう状態で見られたが、その後いなくなった。
穴から出てきたのか、また潜り込んだのかは不明。

↓雨の日のヒグラシ。2012年7月21日。井の頭公園。
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この日は時折雨が激しく降るような日だったが、同じ広場のあちこちで4個体のヒグラシを見た。
すべて、地面から50cm前後の高さでじっとしていた。

↓ヒグラシの羽化。2012年7月22日。井の頭公園。
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今日も雨こそ降ってはいなかったが、日差しのない一日だったからか、
ニイニイゼミがあちこちで羽化中、その中にヒグラシも羽化していた。時間は昼過ぎ。

これからまた真夏日になるはずで、ミンミンゼミやアブラゼミの羽化、鳴き声も聞かれるだろう。
果たしてクマゼミの姿は見られるだろうか。
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by 2008oharu | 2012-07-22 22:11 | その他の昆虫 | Comments(2)

ご存知カブトムシ他

ニイニイゼミの鳴き声も確認され、いよいよ夏めいてきた昆虫界。
今日は夏の人気者カブトムシも見られた。

↓樹液に。2012年7月3日。井の頭公園
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↓こちらは玉川上水縁のフェンスで。同日。
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コクワガタも。

↓樹液食堂にて。同日。井の頭公園
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コクワガタは2匹。手前の甲虫はヨツボシオオキスイ。
ヒカゲチョウもたくさん。

↓こちらは玉川上水縁を移動中のメス。同日。
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大型のカミキリムシたちも

↓センノカミキリ。2012年7月2日。玉川上水縁。
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↓ナガゴマフカミキリ。2012年7月3日。玉川上水縁。
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家の玄関前にはゴマダラカミキリも現れた(写真なし)。
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by 2008oharu | 2012-07-03 18:42 | 甲虫 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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