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フユシャクの季節到来

↓クロスジフユエダシャクのオス 2013年11月19日 井の頭公園
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見慣れない蛾がいたというので見に行ってみたら、クロスジフユエダシャクだった。
お仲間が見たときは、翅が垂れ下がったような状態だったので、別の蛾に見えたらしい。
つまり、この個体は羽化して間もない個体だった可能性が高い。

クロスジフユエダシャクは例年11月下旬ごろから出現し始めるので、だいたい予定通りだ。
この後天気の良い日には、オスが地面近くをひらひら飛ぶ姿が見られるようになった。
止まらないとなかなか写真には撮れない。

↓11月24日のクロスジフユエダシャク すべて井の頭公園
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この日はトイレの壁、樹の幹、そしてひらひら飛んだ後葉に止まったものと3個体のオスの写真が撮れた。
大分数が多くなってきたようだ。

そして、今日、
↓クロスジフユエダシャクのメス 2013年11月27日 井の頭公園
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擬木柵にまるまるとお腹が膨れたメスが2匹いた。
メスは昨日も見られたようなので、いよいよフユシャクの季節が到来したという感じだ。

この冬はどんな種類、どんな様子のフユシャクが見られるだろうか。

追記:
↓クロスジフユエダシャクの交尾 2013年12月1日 井の頭公園
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この日はいたるところでクロスジフユエダシャクのオスが飛んでいた。例によって地面すれすれの低空飛行で、いかにも羽化してくるメスを探している様子。きっと交尾ペアもいるはずと、探して回る。
過去の例では、交尾は割と低い位置で行われることが多いので、木柵の低い位置や木の根元あたりをチェックしていたら、案の定見つかった。

何人かのお仲間に知らせた後、ちょっと失礼してオスの翅をめくって写真を撮った。

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by 2008oharu | 2013-11-27 21:39 | | Comments(0)

ウスタビガの羽化

偶然に、自然のままの繭からウスタビガが羽化する場面を目にすることができた。

↓羽化する前のウスタビガの繭。
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今までは、羽化後の空繭しか見たことがなかったが、この繭を見たとき、なんとなくまだ羽化していない繭ではないかという感じがした。

↓40分ぐらいたって、見た同じ繭
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お仲間と確認しながら写真を撮ったとき、上の方に何か茶色いものがあるのに気付いた。
つい、「何か茶色いものが!」と叫んで、なおもファインダーを覗くと、それがさらに出てくる。

↓さらに4分後
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ここまでくれば、蛾の触角と頭の部分だと確信できる。
真昼間に目の前で羽化が始まったらしい。

↓5分後
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↓1分後
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↓さらに1分後
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つまり、この3枚の写真は3分間のできごとで、頭が出てから腹の先が抜けるまではとても短い。
腹の先が抜けるとき、繭の端に毛がひっかかって抜けた。

このあとは、他の蛾や蝶とおなじく、ぶら下がって翅が伸びるのをじっと待つはずだ。

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蛾は、繭の下の方へ移動していってぶら下がり、ときどきお尻から老廃物を出した。
翅がほぼ伸びきるまでは1時間ほどかかっている。

このあと、少しずつ翅を開いて、そのままの態勢。開き始めて1時間後。
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触覚や翅の色・形から、この蛾はオスだとわかる。
予想としては、夕暮れになるまでこのままの態勢で待ち、暗くなったら、メスを求めて飛び立つのではないか。

夕暮れまでは観察できないので、ここまでで観察は切り上げた。

この傍にもう一つ繭がついているのだが、どちらも繭に枯れた木の葉が付着している。
これは、幼虫が繭をつくるとき、意図的に巻き込んだものなのだろうか。
羽化した蛾と木の葉がそっくりなので、一種の擬態ととれなくはない。

しかし、昨年空繭をいくつか観察した時は、葉がついているものは一つもなかった。
冬になると葉が落ちてしまうのか、それとも、今回の二つは偶然だったのか。
そのへんの事情も知りたいところだ。

それにしても、羽化の瞬間が見られる可能性は自然のなかではそうそうあることではないだろう。
とてもラッキーだった。
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by 2008oharu | 2013-11-17 21:51 | | Comments(4)

カバマダラとヒメヤママユ

秋のプチ遠征

●カバマダラ

「フィールドガイド 日本のチョウ」によれば、カバマダラは「かっては南西諸島南部のみに土着していたが、分布は徐々に北上し、近年では北九州南部でも定着しつつある。これは食草の植栽とオン高の両方が原因とされる。飛翔力は高く、よく本州や四国で記録され、一時発生する。」とある。

この記載の通りなのか、神奈川県でカバマダラが発生しているときいて、見に行ってみた。

↓カバマダラのオス 2013年10月11日。神奈川県
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風がとても強い日だったので、とても撮りにくかった。
日によってはもっと多くこの場所にいたそうだが、この日は2~3頭しか見られず、すべてオスだった。
産卵している場所もあると聞いたが、とにかく遠かったので探す体力もなく、これだけ撮って帰ってきた。

カバマダラは体内に毒を持っている蝶の一種だ。
同じく体内に毒を持つ蝶に、スジグロカバマダラがいる。

↓スジグロカバマダラ。2007年6月26日。多摩動物園昆虫館
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黒い線が入っている以外はカバマダラにとてもよく似ている。ミューラー型擬態なのだろう。

これに対し、体に毒は持っていないが、カバマダラによく似た色模様をしている蝶がいる。

↓ツマグロヒョウモンのメス。2004年8月16日。武蔵野公園
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これは、毒がないのに毒があると思わせるベイツ型擬態。

この日カバマダラのすぐそばにヒメアカタテハがいたが、人の目にはやはり一瞬カバマダラかと思わせる模様に見えた。

↓ヒメアカタテハ。2013年10月11日。神奈川県
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ここのカバマダラは夏に産卵されたものが羽化した個体だそうで、さらに産卵行動をとっているが、たぶん冬は越せないだろうと聞いた。
生き物たちはそれでも、常に挑戦を続ける。そして、いつかこの地にも定着するようになるかもしれない。
ネットを振り回し、この珍しい蝶を撮ったり、卵や幼虫を採集する人間たちがそれを阻む可能性もあるが。

●ヒメヤママユ

昨年ウスタビガに出遭ってすっかりヤママユガの仲間に魅了されたにもかかわらず、結局ヤママユもクスサンも見ることなく秋が深まってしまった。
そこで、昨年、ヒメヤママユが見られる場所を教えていただいたのを思い出し、せめてこの1種は見ようと足を運んだ。

↓ヒメヤママユのオス。2013年10月30日。八王子市
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電柱の発光部に近い高い位置にいたので、見上げる形でしか写真は撮れなかったが、とにかく見ることができて、とてもうれしかった。
色合いがとても美しい。

もう1匹は、さらに絵にならない場所にはりついていた。
↓ヒメヤママユ。同日。別の電柱。
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お腹の先がおかしいように思えるが、こういうものなのかどうかよくわからない。

灯火に集まるのはオスのみと書かれているのを見たが、どうなのだろうか。
後翅が重なっていて見えないのがさらに残念だ。
後翅を見せて止まる場合と、このように重ねて止まる場合の違いは何なのだろうか。

来年はもっと早く見に行って、いろいろ観察してみたい。
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by 2008oharu | 2013-11-01 21:09 | 総合 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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