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フユシャクが出始める

この秋は、ヤママユ・クスサン・ヒメヤママユと順調にヤママユガを見ることができ、最後に例年の公園でウスタビガを見て締めくくる予定だったのに、なんと今年はウスタビガを見ることができなかった。
見た方もいるので、お話を総合すると一応4個体は出現したと考えられるが、とても数が少なかったと思われる。残念だった。

そのウスタビガを探していた公園に、なんと今季最初のフユシャクがいた。それも例年最初に見るクロスジフユエダシャクではなく、チャバネフユエダシャクだった。

↓今季初のチャバネフユエダシャク 2014年11月15日 東京都下の公園にて
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チャバネフユエダシャクとしては、かなり早い出現だと思うが、ネットで見ると、他所でも同じころ見られているようだ。

MFの井の頭公園では、そのころクロスジフユエダシャクが出始めていたようで、お仲間が撮っている。
私も以降、飛んでいるのは確認できたが、撮影に成功したのは、少し後になってからだ。

↓クロスジフユエダシャク 2014年11月21日 井の頭公園
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ひらひら飛んでいた個体が、やっと止まってしばらくじっとしていた。

クロスジフユエダシャクは昼行性で、オスは少し暖かい日差しのあるような時間帯では、地面すれすれに飛びながらメスを探している。そういうときは、なかなか止まらないし、止まっても落ち葉の色とそっくりで見失いやすい。

メスを見つける瞬間をぜひ見てみたいのだが、なかなか難しい課題だ。
たいてい、すでに交尾中の場面にしか遭遇しない。

↓クロスジフユエダシャクの交尾 2014年11月23日 井の頭公園
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オスとメスが出遭うと、交尾しながら少しずつ木の幹の上の方へ移動していくようだ。

オスの翅の模様には多少の変異がある。

↓2本の筋が目立つクロスジフユエダシャク 2014年11月23日 井の頭公園
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↓筋が1本に見える個体 2014年11月24日 井の頭公園
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この冬は、フユシャクとどんな出逢いがあるだろうか。
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by 2008oharu | 2014-11-26 20:48 | | Comments(0)

越冬蝶たち

秋も深まると、目にするのは成虫で越冬する蝶たちばかりになってくる。

成虫越冬蝶の中で、越冬している様子が観察しやすいのはウラギンシジミだ。

↓ウラギンシジミのオス 2014年10月28日 井の頭公園
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ウラギンシジミは越冬するのはメスだけだと聞いている。
秋の間に交尾して、オスは死んでしまうらしい。
これは、オスの最後のころの姿だろうか。

↓ウラギンシジミのメス 2014年11月14日 井の頭公園
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このころのメスは、越冬場所を吟味しているように、椿などの常緑樹の周りを飛び回っていることが多い。

↓越冬態勢になったウラギンシジミのメス 2014年11月23日
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ウラギンシジミは、このように羽の縁にとまっったまま越冬する。
白い翅は、葉に光が当たって照り返しているように見えて案外目立たない。
葉の表を伝う雨水や夜露を時折吸うだけで、一冬何も食べずにじっと暖かくなるのを待つ。
無事に春を迎えるのはなかなか厳しそうだ。

↓ムラサキシジミ 2014年11月21日 井の頭公園
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ムラサキシジミは、真冬でも天気がよくて暖かいと陽だまりに姿を現すことがある。
やはり常緑樹の葉陰で、枯葉そっくりの裏翅を見せて隠れているらしい。
しかし、井の頭公園で越冬するムラサキシジミがいったいどこで越冬しているのかは、未だ確かめられない。

↓アカタテハ 2014年11月15日 井の頭公園
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陽だまりにさっと現れて、また飛んでいってしまった。
別の日に街中でも飛んでいるのを目にした。
この蝶も、どこで越冬しているのかわからない。

その他、キタテハやルリタテハも成虫越冬だ。
一度ルリタテハが擬木柵の下にぶら下がるように止まっていたのを見たことがあるが、人工物の陰で越冬しているのだろうか。

↓キタキチョウ 2014年11月23日 
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このところ、昼間はかなり暖かい。
今日は、あちこちでキタキチョウが飛び回っていた。
写真は都内の別公園のものだが、飛び回り、吸蜜し、雌雄が絡み合ったりしていた。
キタキチョウも、真冬でも天気が良ければ陽だまりに出てきて活動する。

この冬、これらの蝶が越冬しているところを探したい。
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by 2008oharu | 2014-11-23 21:55 | | Comments(0)

秋の蝶たち

この秋出遭った蝶たち

アオスジアゲハ 2014年10月2日 井の頭公園
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コセンダングサで吸蜜中。
過去のアオスジアゲハの一番遅い記録は11月24日だった。

その他、アゲハ類ではクロアゲハも見たが写真は撮っていない。
クロアゲハの過去の記録は11月27日が一番遅い。

ツマグロヒョウモン 2014年10月16日 井の頭公園
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ツマグロヒョウモンも11月上旬ごろまでは例年見られている。

モンシロチョウ 2014年10月28日 井の頭公園
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モンシロチョウも11月上旬ごろまでは見られる。
交尾していることもあった。
スジグロシロチョウはなんと12月10日に見たことがある。

ヤマトシジミ 2014年10月12日 井の頭公園
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これもコセンダングサで吸蜜中。
秋のヤマトシジミのブルーは一際きれいに見える。
ヤマトシジミも12月7日に見た記録がある。

ホシミスジ 2014年10月7日 井の頭公園
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今年初めて井の頭公園で生息を確認したホシミスジは、代を重ねて秋にも見られた。
このまま定着するのだろうか。

このころコミスジもまだたくさん飛んでいた。

ヒカゲチョウ 2014年11月9日 井の頭公園
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ヒカゲチョウも毎年かなり遅くまで見られる蝶だ。

しかし、さすがに11月も半ば過ぎると、見られる蝶は成虫越冬蝶が多くなる。
それはまた次回に。
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by 2008oharu | 2014-11-18 22:47 | | Comments(2)

今季のミノウスバ

ミノウスバは、晩秋に羽化してくる年1化の蛾なので、成虫は1年に一度だけしか見られない。
成虫の雌雄と産卵、幼虫については、2008年に観察してまとめたので、その後はあまり注意を払ってこなかった。

2008年の記事

今年久しぶりに他のブログなどでミノウスバの季節が来たことを知り、そういえばまだ交尾シーンを見ていないと気づいて、また注意して探すことにした。

あちこちのマユミでメスが産卵しているのは見ることができたが、なかなかオスが見つけられない。
ミノウスバは昼行性なので、飛んでいるのは目にしたが、なかなか止まらない。

ミノウスバはマユミだけでなく、マサキなどにも来るので、近所の公園のマサキもチェックしていた。
そして、ある日、そのマサキの周りを飛び回る1匹のオスを見つけた。

オスは、なかなか止まらないが、それでもときどきマサキの枝先にちょっと止まる。
そこで、葉裏などをいかにもメスをチェックしているように動き回ることもあった。

↓マサキに止まるミノウスバのオス 2014年11月6日 井の頭公園
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しばらく見ていると、1本の枝にやけにご執心の様子で、ずいぶん長いこと止まっている。
よく見ると、その枝には、卵が産み付けられていた。

↓ミノウスバの卵が産み付けられている枝に止まるオス 同日同場所
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そこには、メスはいない。
オスは、卵あるいは、卵に付けられたメスの腹の毛から発する臭いに引き寄せられているのだろうか。

よく見ると、当たりの枝のあちこちに、産卵したメスたちがいたが、オスはそれらのメスの傍へは近寄らなかった。

↓産卵したメス 同日同場所
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産卵したメスをちょっと触ってみると、まったく動かなかったので、すでに息絶えているようだ。

↓産卵後息絶えたメス 同日同場所
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卵に腹の毛を付着させたため、毛がほとんどなくなって寸詰まりになっているのが分かる。

結局、このマサキには、生きたメスは見つからなかったようで、オスはやがて飛んでいってしまった。

以前撮った写真をチェックしていて、生きたメスがもしかしたらコーリングしているのではないかと思われる写真を見つけた。

↓腹を曲げてコーリングのような姿勢をとるメス 2008年11月2日 井の頭公園界隈
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結局、今までのところ、今季もミノウスバの交尾は見られない。ちょっと時期が遅いのだろうか。

ところで、ミノウスバのメスが産卵しているのは、1本に集中していることが多い。

↓マユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月2日 井の頭公園
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↓同じくマユミの枝に産卵するメスたち 2014年11月4日 玉川上水縁
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このマユミには、少なくとも6頭のメスが産卵していたが、近くにある別のマユミにはまったく産卵していなかった。

また、件のマサキも何株か並んで生えているのだが、メスが産卵していたのは、1株だけだった。

ミノウスバの幼虫は蛹になるとき、食樹から離れてぞろぞろ動き回るのだが、その時やはり似通った場所で蛹になり、1か所から集中的に羽化するのだろうか。
メスはあまり動き回らず、羽化した近くの場所でオスを呼び、結果同じような場所で産卵するのだろうか。
そういうことも確かめてみたくなる。
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by 2008oharu | 2014-11-09 09:49 | | Comments(0)

ヒラタアブの空中交尾

少し前のこと。
コセンダングサの生えた場所でヒラタアブが空中交尾していたので、撮影に挑戦した。

↓空中で交尾するヒラタアブ 2014年10月12日 井の頭公園
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おそらくマメヒラタアブ(キタヒメヒラタアブ)だろう。

ヒラタアブの空中交尾は2005年に挑戦したことがある。
今回は400mm望遠レンズで撮った。

ヒラタアブはホバリングが上手で、同じ場所にかなり長いこと止まっているので、なんとかピント合わせができる。
どちらがオスでどちらがメスなのかわからないが、なんとな上から抑え込んでいるのがオスのような気がする。下の個体は、翅を全く動かしていない。上の個体だけが、2個体分の体を支えてホバッているようだ。

このような体勢で交尾するのは、敵に襲われないようにするためか、それとも競争相手を避けるためか、何かもっと別の理由があるのだろうか。
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by 2008oharu | 2014-11-03 21:44 | その他の昆虫 | Comments(4)

10月の蛾から 再会編

初見ではないけれど、見られてうれしい、ちょっとした発見があったというような蛾をピックアップ。

↓フサヤガ 2014年19月27日 東京都下
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井の頭でも一度見たことがある蛾だが、つくづく変わった体勢をとる蛾で、襟周りのもふもふも凝っている。

↓フクラスズメ 2014年10月27日 東京都下
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フクラスズメは幼虫はよく見かけるのだが、成虫を目にする機会はあまり多くない。
この日、地面に腹を見せて落ちていた蛾をひっくり返したら、きれいな青い下翅が見えたので、一瞬シタバガかと思った。しかし、上の翅の模様をよく見たら、フクラスズメらしい。

普通はこんな状態しか見たことがなかったので、ちょっとびっくり。
↓普通状態のフクラスズメ 2014年10月9日 東京都下
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やはり下翅を見せて驚かせる作戦か。

↓ヒメモンシロドクガ 2014年10月4日 井の頭公園
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ここで幼虫が繭を作って蛹になろうとしているのは、以前に見ていた。
それがある日気が付いたら、羽化して、しかも繭の外側に産卵していた。
ヒメシロモンドクガのこの時期のメスはフユシャクの仲間のように翅が退化しているので、羽化したメスのところにオスが飛んできて交尾したに違いない。
この擬木柵に産卵したのを見たのは2度目だ。

↓ナミテンアツバのメス 2014年10月30日 井の頭公園
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ナミテンアツバのオスは以前にも見たことがあったし、今年も別の場所で確認している。

↓ナミテンアツバのオス 2014年10月24日 東京都下
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オスとメスとの翅の模様が違っているので、初め別種かと思って、なかなか名前がわからなかった。

シロツバメエダシャクとウスキツバメエダシャク

↓シロツバメエダシャク 2014年10月24日 東京都下
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↓ウスキツバメエダシャク 同日同場所
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この日どちらの蛾も何個体か見られた。羽化のピークだったのかもしれない。
この2種の違いは微妙だが、尾状突起のとがり具合や、翅の波模様の入り方や頭部の色などで区別するようだ。頭部の色をチェックするのはいつも忘れる。
井の頭でも見かける蛾だが、翅が千切れていることが多い。

↓ウコンカギバ 2012年10月12日 井の頭公園
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交尾中(というか交尾後)。このように人工物についていると、ぱっと見たところ枯葉に見える。

↓アカエグリバ 2014年10月27日 東京都下
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アカエグリバは、今年も何回か見ているのだが、何度見てもこの枯葉模様の翅には驚かされる。こっこう好きな蛾の一つだ。
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by 2008oharu | 2014-11-01 15:41 | | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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