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北海道にて

鳥見目的で北海道へ行った。
もしかして蝶も見られるかもしれないと事前に出現時期や種をチェックはしておいたのだが、朝夕はダウンジャケットが必要なほどの冷え込みで、チョウの動きはほとんどなかった。
しかし、最後の日、鳥待ち時間に晴れて気温が上がったせいか、いきなり何種かの蝶が飛び始めた。

ヒメギフチョウ

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辺りにはカタクリやミズバショウエゾエンゴサクなどが群生していたが、そのカタクリにイメージ通り止まってくれた。ただし、出現時期の後半だったので、どの個体も翅が擦り切れたり、欠けたりしていた。

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たぶん、オスがメスにアタックしているのだと思うが、不成立。

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ときどき、地面に降りて翅を広げ、日光浴する。

コヒオドシ

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コヒオドシは成虫越冬で、この時期見られるのは越冬明けの個体だ。昨年同じぐらいの時期に上高地でコヒオドシの越冬明け個体をたくさん見たが、ちょうど同じような状態なのだろう。翅はやはり千切れている。

シータテハ

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このワンカットしか撮れなかったので、見たときは確認できなかったが、模様の入り方からシータテハだろうと思う。これも成虫越冬。

その他、一番よく目にしたシロチョウは、スジグロシロチョウだったので、割愛。アゲハチョウも飛んでいた。

チョウではないが、ふと足元を見て気付いた他の昆虫。

エゾハサミムシ
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マダラアカカメムシ
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エゾアカクマアリ?
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じっくり撮ることができない状況だったので、どれも不鮮明だし、同定にも確証はない。
その他、ゾウムシも見たが、全身を撮ることができなかったので割愛。

2度と行けるとは限らないので、まがりなりにもヒメギフチョウが見られてよかった。
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by 2008oharu | 2015-05-29 09:14 | 総合 | Comments(2)

今季のホシミスジ

今日は昨年に引き続き、また私の庭にホシミスジが現れた。
庭で羽化したのか、他所から飛んできたのかは定かではないが、庭のユキヤナギ周辺をチェックするように飛んでいた。産卵行動は見られなかったので、メスを探すオスだったのかもしれない。そのうち飛んで行ってしまった。

井の頭公園にもホシミスジ(成虫)がまた現れた。3個体は確実にいた。

ホシミスジの成虫。2015年5月20日 井の頭公園
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一組が交尾している。
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今年はみき♂さんから伺った繁殖ポイントへ2度出向いて、なんとか幼虫と蛹を確認した。

ホシミスジの幼虫 2015年5月3日 ユキヤナギにて。
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全部別個体だが、たぶん、すべて終齢幼虫と思われる。

ホシミスジの蛹 2015年5月7日 同場所
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2枚の写真は同じ個体。
蛹の殻のもようが複雑に入っている。

卵は昨年確認したが、できればもう一度、もっと鮮明に撮りたい。

ホシミスジは、ヒオドシチョウなどとともに、マイ・フィールドの注目種である。
ここ1~2年、急に目立ってきたチョウだからだ。
どうして急にここまで生息範囲を広げてきたのか、今後どうなっていくのか、注意して観察していきたい。
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by 2008oharu | 2015-05-26 21:47 | | Comments(0)

ツツジコブハムシ

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ツツジの葉の上にいるこの小さなこげ茶色のものが「ツツジコブハムシ」という甲虫なのだと知ったのは2013年のこと。
よく見れば、ちゃんと頭も脚もある。

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おさんぽマナティーさんに教えてもらわなかったら、一生気が付かずにスルーしていただろう。

今年は偶然に、産卵シーンを見ることができた。

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お尻の下にある黄色いものが卵に違いない。
親の大きさに比べて、かなり大きい卵だ。

ここからが面白い。
親は、後脚で卵を持ち上げ回転させながら、糞をまぶしていくのだ。

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ツツジの葉を食べたためか、糞は緑色をしている。

完成した糞まぶしの卵
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生まれた幼虫は、この糞のカプセルに自分の糞を継ぎ足しながら、その中で暮らす。

このカプセルのてっぺんには、親が作った卵時代の糞がのっているのがわかる。
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ミノムシかヤドカリのように、糞のカプセルから頭を出して移動したり、食事したりするらしい。
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この糞カプセルの中でやがて蛹になり、カプセルの上を開けて羽化してくる。上がぱかっと開いているカプセルが残っているのがそれだろう。

ツツジコブハムシは、成虫自身がイモムシなどの糞のような色形をしているばかりでなく、卵も糞で覆われ、幼虫も蛹も自分の糞で身を隠し、一生を糞のカモフラージュ尽くしで生き抜く昆虫なのだ。

実は、このツツジコブハムシの仲間には「ムシクソハムシ」という何とも気の毒な名前の昆虫がいる。形態も生態もツツジコブハムシとそっくりらしいので、納得できる名前ではあるが。
ただ、食草がツツジではなく、広範囲の植物らしい。いつか見つけてみたいものだ。
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by 2008oharu | 2015-05-19 21:33 | 甲虫 | Comments(4)

ミツバウツギと蝶たち その2

ミツバウツギに来る蝶の本命は、アオバセセリだった。
待つこと2時間ぐらいだったろうか。そろそろ諦めかけていた時、やっとその本命は現れた。

アオバセセリ

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アオバセセリは、すばしこい蝶で、特にミツバウツギでの吸蜜時間はとても短い。
ピントが合ったと思ったらもう別の花へ移動してしまっていることが多い。
また、青い色が光の当たり具合で微妙に変化し、なかなかいい色が出ない。真っ黒になってしまったりする。
よく見ると、既に翅の一部が欠けたり、擦れたりしているようだ。

そうした難しさもさることながら、最も心穏やかになれないのは、網を持った人たちの存在だ。
蝶を捕獲する人たちには、いろいろな理由があるのだろうが、この日は、捕った蝶を売る業者の人たちが来ていて、かなりの蝶が目の前で撮られたと聞いた。
いろいろな人の話を合わせると、私がもう1種見たかったスミナガシはやはり3頭は捕られたという。
少なくとも、そういう目的での捕獲は、違法なのではないだろうか。

サカハチチョウ

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サカハチチョウは、今季4月27日に撮っているが、この日はアオバセセリを待つ間、つれづれに撮った。

蝶ではないが、蛾もミツバウツギに来る種がいる。この日は、マドガとシロオビクロナミシャクが来ていた。

シロオビクロナミシャク

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遠目にはダイミョウセセリかと思うほど、チョウにそっくりの蛾だ。

アオバセセリは好きな蝶の一つで、昨年はアオバセセリの幼虫も見ることができた。
しかし、なかなか満足のいくような写真は撮れないので、また機会があれば挑戦したい。
この蝶の生息が脅かされるようなことがないように、切に願う。
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by 2008oharu | 2015-05-10 20:55 | | Comments(2)

ミツバウツギと蝶たち

毎年この時期は、平地ではなかなか見られない蝶たちを見るために、プチ遠征することが多い。
手っ取り早いのは、ミツバウツギが咲くころ、そこに吸蜜に来るのを待つのがいいこともわかってきた。

ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ)

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ウスバシロチョウは、幼虫を探していた4月23日にすでに成虫も見ている。
5月に入って、ピークを迎えたのか、ミツバウツギに多数集まっていただけでなく、ハルジオンなどの咲く草原にも多く乱舞していた。白い花には蜜を吸うためだけでなく、メスかどうかを確かめるために近づいているような感じも受けた。
残念ながら、交尾シーンは見られなかった。卵はどんなところに産み付けるのだろうか。

アオスジアゲハ

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アオスジアゲハは、平地でもよく見られる蝶だが、ついでに撮った。
翅を小刻みに動かすので、なかなかうまく撮れない蝶だ。

オナガアゲハ

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オナガアゲハは、平地では見られない。
黒い翅の蝶と白い花とのコントラストは写真に撮るのがなかなか難しいが、割とゆっくり花に止まってくれるので、それなりに撮れる。上翅が光を通して、透けて見えることがわかった。

カラスアゲハ

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同じような黒いアゲハなのだが、オナガアゲハと比べると落ち着きがなく、なかなか静止しないので撮りにくい。飛んで切るときはきれいな瑠璃色が見えるのに、止まっているところを撮ると真っ黒になってしまうことも多い。パタパタと動かす上翅は白く見えて透き通らないのもオナガアゲハと違う。
カラスアゲハももちろん、平地でも見られる。

つづく
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by 2008oharu | 2015-05-09 21:27 | | Comments(4)

ルイスアシナガオトシブミ

5月4日、特に決まった目的もなく、人込みを避けて虫のいそうなポイントを見て回った。
ふと目をやると、オトシブミがいる。
赤くて脚に独特の膨らみがある。
以前に一度だけ見たことがあるルイスアシナガオトシブミのようだ。

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よくみると、揺籃もたくさんできているし、個体も複数活発に活動している。

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まず、揺籃づくりを観察した。

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葉はたぶんケヤキ。
ハンドブックによれば、
「葉の根元近くを主脈をまたいで直線に切り、主脈を薄く残すように切手しおれさせ、縦に二つにして巻き揺籃をつくる。(両裁型)」
とある。

以下、観察した揺籃づくりをスライドにまとめてみる。

You Tubeへ

他の揺籃づくりと特に大きな違いはない。
最後の部分を見逃したのは、他の個体で何やら事件が起こっているのを目にしたからだ。

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制作途中の葉になんと4匹のオトシブミがいる。

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そして、制作中のメスの傍で、オス同士が争いを始めた。

ハンドブックに
「メスをめぐるオス同士の闘争では、向かい合って長い前脚を振り上げあったり、レスリングのように組み合う行動が見られる。」
とあるが、まさにその戦いをやっているのだ。

動画で撮ってみた。
(風が強い日で、葉が揺れるし、手振れもあってとても見にくいです。)

You Tube 動画へ

このカップルのところには何度も別のオスがやってきて、なかなか作業がはかどらないようだった。

やはり、オスが作業中のメスにマウンティングしたり、あたりをうろついているのは、他のオスの乱入を防ぐためなのだろう。
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by 2008oharu | 2015-05-06 09:10 | 甲虫 | Comments(0)

イタヤハマキチョッキリ

毎年、4月半ばごろから、井の頭公園のオトシブミやチョッキリの動きが確認される。
それを確認したあと、井の頭では見られない種類を探しに、今までプチ遠征してきた。
だいたい、5月中旬以降から、6月初旬だった。

今年は4月28日、お仲間のおさんぽマナティーさんと、例年より少し早い時期に行って、今まで遅すぎて見られなかった種類を探すことにする。

そして、予想が的中し、初見のイタヤハマキチョッキリを見つけることができた。

オオカエデと思われる木で葉巻を作成中のイタヤハマキチョッキリ
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作業中の揺籃が二つ、出来上がったものもあった。

オトシブミハンドブック(文一総合出版)によれば、イタヤハマキチョッキリは
「カエデの葉が展開するころにあらわれるハマキチョッキリの最大型種。まず1枚目の葉を縦に細く巻き下半分を折り返し、其のうえに2枚目をきっちりと巻きかぶせる。さらに多くの葉を巻き重ねて、葉巻にたとえるにはかなり太い巨大な揺籃にまでしあげる。初めの数枚の葉と葉の間に数卵が産み込まれる。」
と書かれている。
私たちが見たときは、既にかなりの枚数の葉が巻きかぶせられている段階だった。

新しい葉をかぶせるために、茎をかじって折り曲げる作業中
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新しい葉を引き寄せてかぶせる作業中
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作業の途中、途中で、オスはたびたびメスにマウントする。
オスは前胸下部に棘状の突起がある。

人間が見ていると、メスの作業の邪魔になっているように見えるが、必要な行為なのだろうか。
よく、他のオスにメスを奪われないようについていると説明されているが、それだけの意味なのだろうか。

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ところで、その場では気が付かなかったが、家に帰って写真を拡大して見ると、出来上がりつつある揺籃に小さなハエがやってきて、隙間に入り込んでいるのが写っていた(ピントがぼけているか)。
これは、寄生バエなのだろうか。

写真の左上にハエがいる。
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せっかく苦労して作っても、寄生バエを育てる揺籃になってしまう場合も多いのだろう。

既に完成している古い揺籃
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この途中からの工程をスライドにまとめてみた。

You Tube へ

You Tube には他の方が最初の段階の様子を動画で撮ったものが載っている。
次回はその様子も見てみたい。
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by 2008oharu | 2015-05-04 20:40 | 甲虫 | Comments(2)

チョウの卵や幼虫ピックアップ

アサギマダラ
東京都内でアサギマダラが繁殖している場所がある。
毎年冬に越冬している小さな幼虫は見ているのだが、それが蛹になるまでを確認したくて、時々見に行っていた。

3月17日の幼虫
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12月ごろの小さな幼虫と比べると、少し大きくなっている。これは有望と思っていたが、次の回には姿が見当たらなかった。

3月31日の幼虫
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別の場所で見つけたもの。高い場所にいたので望遠で撮った。17日の幼虫とあまり変わっていない。
これも次の回ではもう見つけられなかった。

12月ごろには小さな幼虫が何個体もいたが、春にはそのほとんどがいなくなってしまう。アサギマダラは毒のあるキジョランを食べて捕食を避けるように進化してきたと言われているが、何に捕食されたのか、あるいは寒さで弱ったのか、やはり生存率は高くないようだ。(まさか、人間が捕っていったわけでもないだろうが。)

テングチョウ

メスにアピールするテングチョウのオス 3月30日
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前回、テングチョウが産卵している場面を見て、その卵だと思って撮ったのが、アカボシゴマダラの卵だったことが判明してしまった。今年はぜひ、本当のテングチョウの卵が撮りたいと期待して見ていたが、このペアリングは成立しなかった。

そこで、別件で出かけたとき、昨年テングチョウの幼虫がたくさんついていたエノキの若木をチェックしてみたら、何やら薄いオレンジ色の小さなものがついている。

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あまりに小さく、なかなか鮮明には撮れなかったが、やはり卵だ。
今回は事前に形も調べておいたので、テングチョウに間違いないだろう。
これは、4月9日のこと。

4月28日に同じ場所に行ってみると、既に卵は孵化して幼虫になっていた。
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これで、テングチョウに関しては、卵・幼虫・蛹・成虫の全ステージを観察できたことになる。

ウスバシロチョウ

みき♂さんから、ウスバシロチョウの幼虫が見られると教えてもらって、4月23日に探しに行った。
既に幼虫の時期の終末期だったので、なかなか見つけられなかったが、なんとか粘ってやっと1匹見つけられた。

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この角度からしか撮れなかったが、なんとか背中の模様が撮りたいと回り込む。

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すぐに気配を感じてか、固まってしまうが、脚に千切れたムラサキケマンの花びらがついているのがかわいい。
みき♂さんが、「すぐに落ち逃げする」と注意してくださったが、その通り。さらによく撮ろうとしたら、落ちてしまった。

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つっついて臭角を出させるのは忘れてしまって後悔。

周りには、既に羽化した成虫も見られたので、これが最後の幼虫だったのかも。来年は忘れずにもっと早く見に来よう。

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ゼフィルス
マイ・フィールドで見られるゼフィルス、アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミのうち、アカシジミの幼虫だけ見たことがない。

今年もウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミの幼虫は樹上から落下した個体が見られた。

ウラナミアカシジミ 4月24日
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ミズイロオナガシジミ 4月25日
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なんとかアカシジミが見たいと思い、目線の高さのクヌギやコナラをチェックしたが、徒労に終わった。

しかし、ウラナミアカシジミが葉裏で蛹化(前蛹)しているのは見つかった。

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しかし、よく見ると、よこに白い寄生卵がついている。
もうすぐゼフィルスの季節がやってくるが、残念ながらこの蛹が羽化することはないだろう。

季節はどんどん進んでいく。
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by 2008oharu | 2015-05-01 08:44 | | Comments(6)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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