<   2015年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧


夏の蛾から 2015年

この夏(7月~8月)に見た蛾のなかで、初見のもの、話題性のあるものをピックアップする。

キンモンガ 2015年8月27日 群馬県 高度1000m以上の高原にて
d0146854_8351271.jpg

d0146854_835213.jpg

この夏は、いつも高原性の蝶などを撮りに行くプチ遠征をする機会がなかったので、最後のチャンスと思いたち、群馬県の高原へプチ遠征したのだが、あいにくの天気で、昆虫はほとんど見られなかった。その中で唯一の収穫は、未見だったキンモンガが見られたこと。

キンモンガの地色はもっと黄色いものから白いものまで地域によって個体差があるようだ。私はもう少し濃い黄色をイメージしていたので、たぶんキンモンガだろうと推測はしたが、家に帰って調べるまでは確信はもてなかった。

キンモンガはアゲハモドキ科に属するようだ。もう1種のアゲハモドキ科アゲハモドキとは、外見はぜんぜん似ても似つかない。どういう点で同じ科とされるのだろうか。

アゲハモドキ 2015年8月14日 東京都下
d0146854_843155.jpg

この蛾をみたのは3度目だが、今年は当たり年だったのか、目撃例が多いようだ。ジャコウアゲハのような毒を持つアゲハに擬態していると言われているが、初めて観たときはアゲハに比べてあまりにも小さいので、擬態になるのかと不思議に思った。
今回のアゲハモドキは、私が離れてしばらくすると飛んで行った先で翅を開いたり閉じたりしていたが、その様子は確かに遠目で見るとアゲハにそっくりだった。擬態というのは、色形ばかりでなく、動きも伴うのかもしれない。

ギンモンスズメモドキ 2015年8月5日 東京都下
d0146854_8484820.jpg
d0146854_8485637.jpg

とても特徴のある蛾で、初見だった。名前は家に帰ってから調べた。スズメモドキという意味は、スズメガに似ているという意味なのだろう。実際はシャチホコガ科に属する。シャチホコガの仲間は面白い特徴のあるものが多い。

バイバラシロシャチホコ 2015年8月18日 東京都下
d0146854_8524273.jpg

しかし、中にはもちろんほとんど特徴のないようなシャチホコガもいる。あまりに特徴がないので、ワンカットしか撮らなかったが、一応初見だった。

クビワシャチホコ 2015年8月5日 東京都下
d0146854_8544419.jpg

クビワシャチホコは、幼虫を井の頭公園で見たのが初見と言えば初見なのだが、成虫は見ていなかった。その後別の近所の公園でも成虫は見られたので、普通に見られる蛾なのかもしれない。井の頭でも成虫を確認したかった。

クロスジカギバ 2015年8月15日 井の頭公園
d0146854_8574010.jpg

形は一目でカギバガ科だろうと推測できるが、このような色模様のものは見たことがなかった。調べてみると、クロスジカギバだった。井の頭公園でもまだまだ初見の蛾が見つかる。

リンゴドクガ 2015年8月5日 東京都下
d0146854_90235.jpg

リンゴドクガはオスを見たことがある。オスとメスとはちょっと色形が違うので(ドクガにはそういうものが多い。)初めは初見の蛾かなと思った。家に帰って画像をチェックすると、下に壁のしみのようについていたのは、なんと卵であることがわかった。もっと卵もきちんと撮るべきだったと後悔。

同じようにあとからわかって後悔したもの。
キシャチホコ 2015年8月8日 井の頭公園
d0146854_931854.jpg

キシャチホコは井の頭公園にはごく普通にいる蛾なので、ワンカットをおざなりに撮って終わったのだが、拡大して見たら、緑色の卵が産み付けられているのがわかった。

カマフリンガ 2015年7月12日 玉川上水縁三鷹区域
d0146854_953078.jpg

初見ではないが、羽化直後で繭がいっしょに写っている。こういう場面を見ておくと、あとで繭だけ見ても同定しやすくなるので貴重だ。

ヤママユ 2015年8月5日 東京都下
d0146854_97399.jpg

ヤママユは一年に一度は見たい蛾だ。なんといってもその大きさに感動する。
ほんとうはもっと自然な場面で観察したいのだが、このような角度から見ると、やはりフクロウのような鳥の顔に擬態しているのかなと思える。

ホシホウジャク 2015年8月25日 近所の公園のアベリアにて
d0146854_9114877.jpg

初見でもなんでもない普通の蛾だが、この蛾をアベリアなどで見ると、そろそろ夏も終わりだと感じる。アベリアの花は蜜腺の位置が浅いからか、ホウジャク類の動きがとても速く、なかなか写真が撮れないので、見るといつも挑戦したくなる。
[PR]

by 2008oharu | 2015-08-31 09:14 | | Comments(3)

ゾウムシの季節 その他

ドングリが枝ごと切り落とされ始めると、ハイイロチョッキリが活動を始めているなとわかる。
以前実際にドングリに産卵して切り落とす様子を観察したことがあるが、目線の高さで活動している様子はなかなか見られない。樹が高すぎるからだ。

それでも、枝がたくさん切り落とされているクヌギやコナラをチェックすると、ハイイロチョッキリが見つかることがある。

クヌギの葉裏で休憩中のハイイロチョッキリ 2015年8月1日 井の頭公園
d0146854_2184852.jpg

この日は、別のゾウムシも見られた。

クヌギシギゾウムシ 同日同場所
d0146854_21101681.jpg

枝をチェックしていたとき、落ち逃げした個体だ。
口吻がハイイロチョッキリより長め。

クヌギのドングリに載せて撮ってみる。(やらせ写真だ。クヌギシギゾウムシは枝を切り落とさない。)
d0146854_2112459.jpg

さて、こちらはプチ遠征先で見たゾウムシ。
食樹にいなかったので、識別しにくいが、コナラシギゾウムシではないかと思う。

コナラシギゾウムシ? 2015年8月27日 他県
d0146854_21142688.jpg

野外のテーブルに下に隠れていたので、ほんとうは天地が逆なのだが、見やすいように反転した。
口吻はさらに長いが細めで折れそうだ。

ゾウムシではないが、最近見た甲虫類から

クロカナブン 2015年8月24日 東京都下
d0146854_21211147.jpg

活発に動き回るのでぶれぶれの写真になってしまったが、樹液の出る木の根元にいた。やがて樹液の出ているところへ飛んでいった。黒光りしていて、脚に茶色い毛のようなものがついているので、たぶんクロカナブンでいいと思う。
やはり少し自然度が高いところには生息しているようだ。

ハイイロゲンゴロウ 同日
d0146854_21242638.jpg
d0146854_21243424.jpg

田んぼに水をはったところでゲンゴロウを見たというので連れて行ってもらった。
水の中の虫を撮るのは難しかったが、少しでも特徴がわかるように画像処理をした結果、ハイイロゲンゴロウのようだった。
下の写真は交尾中。
このような環境があれば、ゲンゴロウも見られるということがわかった。

おまけ:固まったまま動かないカブトムシ 2015年7月18日 玉川上水三鷹区域
d0146854_21282760.jpg

菌に侵されたのか、このままの形で瀕死状態だった。
何日か後に見たら、何かに食べられたのか、ばらばらになっていた。
この夏は元気なカブトムシには出遭わなかった。
みんな子供たちに連れ去られたのかもしれないが。
[PR]

by 2008oharu | 2015-08-29 21:33 | 甲虫 | Comments(0)

ムラサキシジミ

話は前後してしまうが、ある日みき♂さんから、井の頭公園でムラサキシジミの卵を見つけたと連絡があった。
ムラサキシジミの卵は別の公園では見ているが、井の頭では確認していなかったので、見に行った。

そこは、アラカシ(たぶん)の若木が並んで生えているところだった。
ムラサキシジミの卵は、これから伸びてくる新梢の芽にたくさん産み付けられていた。

ムラサキシジミの卵
d0146854_1343763.jpg

近くに成虫もやってきて、また産卵行動を繰り返している。
やはり新芽やそのそばの柔らかい葉裏などに産もうとしている。

d0146854_1361631.jpg

孵った幼虫がすぐに柔らかい葉を食べることができるからだろう。

ムラサキシジミの幼虫は以前に見たことがあるので、もしかしたらと探すと、やはり見つかった。

このように葉が丸まった中に幼虫がいることが多い。
d0146854_1373894.jpg

中を開いてみる
d0146854_1382253.jpg

こちらは孵化してあまり日が経っていない小さな幼虫
d0146854_1385648.jpg

ムラサキシジミの幼虫にも、いろいろな種類のアリがついている。
d0146854_1393416.jpg

d0146854_1394433.jpg

d0146854_1395961.jpg

アリがついていない幼虫もいたし、もっと大量についている幼虫もいた。
d0146854_13123464.jpg

並んで植えられているほとんどどの株にも幼虫はついていたのだが、だんだんに数が少なくなってきたので、日が経つとだんだんに数が少なくなってきたので、蛹になった可能性がつよいのだが、見つけられない。

たぶん、ムラサキツバメと同じように自分で木の根もとに下りていって落ち葉について蛹化するはずである。でも、根元にはあまりにもたくさん落ち葉があり、それを全部チェックする気力が起きなかった。

井の頭公園でもムラサキシジミは繁殖していることが確かめられたし、繁殖の様子もよりよくわかった点ではよかった。
あとは蛹を見つけることと、越冬場所を探すことが課題だ。
[PR]

by 2008oharu | 2015-08-26 13:18 | | Comments(0)

ムラサキツバメ

みき♂さんが身近なチョウたちの幼虫や蛹を探しているのに刺激を受けて、数年ぶりにムラサキツバメの幼虫を探してみた。
そこはマテバシイがたくさん植えられていて、そのひこ生えに幼虫がいるはずなのだが、果たして今年も繁殖しているかどうかわからなかった。でも行ってみると思いのほかたくさんの幼虫が見つかり、観察している間にも成虫がやってきて産卵行動もとっていた。

産卵行動をとるムラサキツバメ
d0146854_16245942.jpg
d0146854_16252971.jpg

ムラサキツバメの卵と孵化後の殻
d0146854_16265563.jpg

ムラサキツバメの幼虫たち
d0146854_16564630.jpg

d0146854_16293840.jpg
d0146854_1630217.jpg
d0146854_16302486.jpg

小さな幼虫は柔らかい新葉にくるまるように隠れていることが多いが、大きくなった幼虫はむき出しの状態になっている。
シジミチョウの幼虫にはアリがたくさんたかっていることが多い。最近ニュースになったばかりだが、幼虫が出す蜜には、麻薬のような作用があり、これを吸った幼虫は巣に戻らず幼虫の世話(警護)をし続けるのだという。
ムラサキツバメの幼虫にもたくさんのアリがたかっていたが、このアリのおかげでむき出しの状態でも捕食や寄生をある程度免れるのだろうか。

幼虫たちは蛹になるとき、自分で幹を下りてきて、根元の落ち葉などを綴り、その中で蛹化するようだ。

ムラサキツバメの前蛹
d0146854_16373974.jpg

ムラサキツバメの蛹(右下のものは幼虫の脱皮殻だろう)
d0146854_16382267.jpg

d0146854_16384461.jpg

前蛹にも、蛹にもやはりまだアリがついている。(私が開いてみたために逃げてしまった場合もあったが。)

別の木では、根元にまったく落ち葉がなく、降りてきた幼虫は蛹になる場所が見つからないみたいだった。

d0146854_16411783.jpg
d0146854_16413631.jpg

みき♂さんと二人で近くの落ち葉をかき集めて傍に置いておいた。
無事に蛹になるといい。

蛹になったあと、どのくらいまでアリたちがついているのだろう。
今後も継続して観察していきたい。

前蛹や蛹はみき♂さんが根気よく探して見つけてくれたものが多い。
みき♂さんはさらにマイ・フィールドにしている井の頭公園でも幼虫を発見された。
井の頭でもムラサキツバメが繁殖している証拠が見つかってよかった。
[PR]

by 2008oharu | 2015-08-23 17:00 | | Comments(4)

今年見たクモから

トリノフンダマシ

2015年8月14日 東京都下にて
d0146854_21343884.jpg

トリノフンダマシの仲間は地元では見られないので、昨年いそうな場所のあたりを付けて探しに行き、オオトリノフンダマシ・シロオビトリノフンダマシ・アカイロトリノフンダマシの3種はなんとか見つけることができた。
今年は昨年いるはずなのに見つけられなかったいわゆるトリノフンダマシを見つけたいと思って、同じ場所に探しに行ったが、やはりその時は見つけられなかった。(オオトリ・シロオビはいたが。)

ぜんぜん違う目的でプチ遠征していたとき、たまたまトリノフンダマシがいそうなススキが生えていたので、ちょっと目をやると、少し遠くだが、それらしきものがついていた。引き寄せて撮ったのがこれ。やっと4種コンプリートできた。

ハツリグモ

ハツリグモというクモがいることすら知らなかった私に、その存在を教えてくれたのは観察仲間のAさんである。今年は地元の1か所にたくさんいるようなのだ。

ハツリグモの巣 井の頭公園
d0146854_21432586.jpg

手前に卵嚢があり、母虫が奥でそれを守っている。
d0146854_21443642.jpg

孵化した子グモ
d0146854_21451159.jpg

シャコグモに襲われたハツリグモ
d0146854_2146717.jpg


マルヅメオニグモ

2015年6月20日 井の頭公園
d0146854_21473477.jpg


ゲボウグモ

2015年7月8日 井の頭公園
d0146854_21494421.jpg

初め、見なれないクモが死んでいるのだと思ったが、しばらくするとクモバチ(ナミモンクモバチ-旧ベッコウバチの仲間)がやってきたので、襲われて麻酔をかけられているのだとわかった。

地もとにもまだまだ知らなかったクモがたくさん見つかる。
もしかしたら、どこかにトリノフンダマシの仲間もいるのかもしれない。
[PR]

by 2008oharu | 2015-08-16 21:55 | 昆虫でない虫 | Comments(6)

ハグロトンボ

今年もハグロトンボが見られる季節になった。
昨年観察した集団避暑地に行ってみると、昨年ほどの数ではないが、やはり昼間は雌雄のハグロトンボが休憩している。

d0146854_23265827.jpg
d0146854_2327918.jpg
d0146854_23272153.jpg

ハグロトンボたちは、休憩しながら時々翅を動かして広げたり閉じたりする。
それぞれの翅をばらばらに動かすやり方は、カワトンボ科独特だ。
なぜ、このように翅を動かすのだろう。
暑さを防いでいるのだろうか。
翅が黒い分だけ、他のカワトンボたちより暑さに弱いとか。

今年は、また別の場所でも集団避暑しているのを見つけた。

d0146854_2332095.jpg

こういう状態を写真でうまく撮る方法がわからないが、灌木の下に黒い翅がたくさんあるのがなんとかわかると思う。

午後の3時~4時ごろになると、このハグロトンボたちは、じわじわと川の方へ移動していき、やがて活発になり、交尾・産卵を始めるのだ。

d0146854_23343766.jpg
d0146854_23344894.jpg

[PR]

by 2008oharu | 2015-08-05 23:38 | 蜻蛉 | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31