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ルーミスシジミ遠征記

ルーミスシジミは、ムラサキシジミに似ているシジミチョウだが、絶滅危惧Ⅱ類で、見られる場所が限られている。その場所をご自分で探して見つけられたみき♂さんが誘ってくださったので、ご一緒した。

ルーミスシジミ 2015年11月27日
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初めは、木の高いところを飛ぶばかりで、なかなかカメラに収めることができなかったが、お昼ごろには地面近くに下りてくることが多くなり、やっと全身を撮ることができたのが上の写真。

枝被りだが、緑の葉の上で青い鱗粉が輝いている。
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別個体
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遠くだが、やはり青い鱗粉が美しく輝いて見える。
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翅を開いていると、私にはムラサキシジミとの違いがなかなかわからなかった。
飛んでいると、ムラサキシジミと比べて、裏翅の白さが目立つ。
特徴のある裏翅の模様も撮りたいと欲が出た。

なかなか裏翅を見せてくれない。
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最後にやっと撮れた裏翅
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初めて行ったところで、見られない日もあるというルーミスシジミをこのようにたくさん見て撮ることができたのは、誘ってくださったみき♂さんや、現場でお会いした方々のたくさんの目があったおかげだ。
ありがとうございました。
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by 2008oharu | 2015-11-29 23:12 | | Comments(4)

ウスタビガ 2015

11月5日、ウスタビガの成虫がいたという連絡をいただいて、とるものもとりあえず駆けつけた。
なにしろ昨年は1頭もみることなく終わってしまったからだ。

2015年11月5日 都内の公園
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街灯の高い位置に止まっているメスだった。
とにかく今年はなんとか1頭見られたと一安心。

ウスタビガは、2012年にこの公園で見られることが初めて分かった思い入れのある蛾である。
数人の観察仲間の方々が情報を伝え合って、蛹や卵を見つけ、成虫がきっと見られるに違いないと待ち望んで見つけたものだ。
特に個人的には、一生に一度あるかと思われる羽化シーンを観察できて感動したものだ。

羽化シーンはこちら

しかし、2012年の秋には1日に15~6個体ものウスタビガが見られたのだが、年ごとに減ってきて、2014年にはついに私は1頭も見られなかった。見た方もいるので、絶滅したわけではないようだが、このままじり貧が続き、絶えてしまう可能性も否定できないと思われた。

今年はどういうことになるのだろうかと、その後も何回か通った。
結果、私個人は最初の日の個体と合わせて、4頭のメスを見つけられた。残念ながらオスには出遭えなかったが、見た方も何人かいるので、この地のウスタビガの命脈は保たれているようだ。

2015年11月11日のメス
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ササの葉にからまる枯葉かと見間違えられそうな状態。
この個体を見たあと、枯葉がみんなウスタビガ見えてしまう。

同日別の場所のウスタビガ
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街灯の傍のモミジは今までの観察でも発見しやすい場所だ。

11月17日のウスタビガ
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こちらも別の街灯の傍のモミジにて。

オスも見られなかったし、羽化や交尾、産卵などの様子も全く見られなかったが、今年も生息していることが確認できたので、来年を期待したい。
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by 2008oharu | 2015-11-25 13:56 | | Comments(0)

ムラサキツバメとムラサキシジミの冬支度

今年度は、近所でムラサキツバメとムラサキシジミの繁殖の様子をよく観察できた年だった。
(交尾の様子は未だ見られていないが。)
これだけ繁殖しているのなら、越冬の様子も見つけられるのではないかというのが次の課題だ。

そんなある日、別の目的で少し離れた公園へ行ってみると、先にいらしていたみき♂さんが何やら発見したらしい。行ってみると、なんとムラサキツバメが集団で越冬態勢になっている。

2015年11月11日
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5頭のムラサキツバメが、マテバシイの葉の上に固まってとまっているのだ。
初めて見る光景だった。
場所を教えてもらっても、すぐにはわからないほど見つけにくい状態なので、これを発見されたみき♂さんには脱帽である。

その後どうなるのか、このままずっと越冬するのかどうか気になって、二日後にまた行ってみた。

2015年11月13日
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個々の姿勢は少し変わり、折り重なるような止まり方になっているが、場所は変わっていない。

この日も偶然にみき♂さんと出遭い、さらに別の場所にもムラサキツバメがいることを教えていただいた。

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やはりマテバシイの葉の上で、3頭がとまっている。

私もあちこち探したが、別の集団はぜんぜん見つけることができなかった。
その後、みき♂さんから、5頭の集団がばらけているという連絡があった。
次の日は、かなり気温が上がって10月の陽気だった。
同じ場所に行ってみると、5頭いたムラサキツバメは、1頭も見当たらなかった。

その後私は行っていないが、yamapさんが、11月22日に同じ公園で3頭の集団をご覧になっている。
ムラサキツバメも、まだ完全な越冬態勢ではなく、暖かい日には飛び回り、寒い日には集団になるのかもしれない。

ところで、井の頭公園でも、ウラギンシジミが越冬態勢になっている南側に面した常緑樹あたりで、何度かムラサキツバメとムラサキシジミが飛んだり、翅を開いて日光浴しているのを見かける。
きっと、そのあたりでやはり寒い日は越冬態勢になるに違いないと観察を続けた。

ムラサキツバメ 2015年11月4日 井の頭公園
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ムラサキツバメ 2015年11月24日 同場所
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この個体は、しばらくあたりを飛び回ったあと、アオキの葉と葉の間に止まった。
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そして、夕方まで同じ場所にほぼ同じ姿勢で止まったままだった。
これは越冬態勢とはいえないだろうが、きっと真冬もこのあたりでこのような葉の隙間に止まって越冬するのではないだろうか。

ムラサキシジミ 2015年10月7日 井の頭公園
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ムラサキシジミ 2015年11月19日 同場所
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ムラサキシジミも、ムラサキツバメと同じような場所で何度も目撃した。
そして、この日は、やはりしばらく飛び回ったあと、常緑樹の枯葉がひっかかったような場所に止まってそのままだった。

ムラサキツバメもムラサキシジミも、ウラギンシジミと違って、真冬でも暖かい日差しがあれば、飛ぶことがある。きっとどちらもこの辺で越冬して、ときどき姿を現すのではないだろうか。
今後も様子を観察し続けたい。
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by 2008oharu | 2015-11-24 20:56 | | Comments(4)

ウラギンシジミの冬支度

秋も深まってくると、南向きの陽だまりのようなところで翅を開いて止まるウラギンシジミを目にするようになる。(ムラサキシジミやムラサキツバメなども)

2015年10月7日のウラギンシジミのメス 井の頭公園
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このウラギンシジミは、その後椿の葉裏に止まった。

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この止まり方は越冬するときの止まり方と似ているが、いくらなんでもまだ越冬は早すぎる。
何日か後に行ってみると、やはりそのウラギンシジミはいなくなっていた。

11月に入って、観察仲間のマナティさんが同じ場所のアオキの葉にウラギンシジミが止まっていると連絡してくれた。行ってみると、確かに越冬態勢止まりをしている。

2015年11月3日 井の頭公園
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前の例もあるので、この時も、まだ越冬には早いのではないかと思った。

このウラギンシジミを観察していた時、もう1頭のウラギンシジミが、サカキの周りを飛び回っていた。そして、あちこち調べるように飛んだあと、葉裏に止まった。

サカキの葉裏に止まったウラギンシジミ 同日同場所
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そして、予想に反して、この2頭は現在も同じ場所から動くことなく止まったままである。
このまま、この場所で越冬するのだろうか。

このウラギンシジミを観察したあと、昨年ウラギンシジミが越冬した別の場所に様子を見に行った。
そうしたら、なんと昨年見た同じ樹にウラギンシジミがいるではないか。

11月4日 モチノキに1頭発見
11月7日 ツバキに1頭(みき♂さんが発見)
11月11日 モチノキにさらに1頭(計2頭)
11月13日 ツバキにさらに2頭が同じ葉裏に(みき♂さんが発見)

2015年11月13日 モチノキのウラギンシジミ
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ツバキのウラギンシジミ
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ツバキのウラギンシジミ2頭
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結局7頭のウラギンシジミを発見できた。

11月15日、このウラギンシジミを他の方に見てもらおうと案内していた時のこと、
まず、モチノキの2頭のうち、1頭の止まっている場所が変わっていることに気付いた。
また、ツバキの頭のうち1頭が、観察中に飛んでしまったのだが、しばらくしてみると、同じ場所に戻っていた。

この日は10月の陽気だったので、まだ飛ぶことが多々あるのだろうと思ったが、その後この陽気が続き、モチノキとツバキのウラギンシジミはどんどん姿を消してしまった。アオキとサカキのウラギンシジミは、この陽気の中でも動いていない。

ここまでの観察でわかったことは、11月のこの時期は、まだ越冬場所は確定してないものが多いということと、それでも、ウラギンシジミが越冬場所に選ぶ樹の立地条件はある程度決まっているらしいということだ。

今後また気温が下がってきたら、またもとの樹にもどってくるのかどうか、観察を続けたい。
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by 2008oharu | 2015-11-19 09:43 | | Comments(2)

ミノウスバ 2015

今年もミノウスバが飛ぶ季節になった。

ミノウスバのオス 2015年11月5日 井の頭公園
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飛んでいる姿は、体がオレンジ色の毛でおおわれていることから、ハチのように見える。擬態なのだろう。

ミノウスバは珍しい蛾でもないし、何度か集中的に観察したことがある蛾だが、年に一度晩秋のみに成虫が見られるので、確認したくなる。

昼行性の蛾なので、オスは幼虫の食草(ニシキギ科のマユミ・マサキなど)へ飛んできて、盛んに葉裏などをチェックする。メスを探しているのだと思う。

マサキに飛んできたオス 同日同場所
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交尾中の雌雄とそれを邪魔する別のオス 同日同場所
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真ん中に割り込んできているのがお邪魔虫だ。
でも、割り込みは不成功に終わる。

お邪魔虫がいなくなって、交尾を続ける雌雄
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こちらは果たして交尾しているのかどうか不明
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というのも、メスは産卵中のように見えるからだ。

こちらは、別の場所(マユミ)にて、産卵するメスたち
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メスたちは同じ場所で産卵することが多い。
この枝には4匹のメスが産卵している。
メス同士が重なり合ったり、卵が重なり合っていることも多々ある。

メスは、自分の体の毛を卵に張り付けて覆い、産み終わると毛のない寸詰まりの胴体になって、力尽きてその場で息絶える。

出現から産卵、終焉まであっという間の出来事だ。

春にだけ現れる昆虫を「すぷりんぐ・エフェメラル」(春の儚い命)というのであれば、ミノウスバは「オータム・エフェメラル」と言えるかもしれない。(そういう昆虫も実はたくさんいるのだが。)

ミノウスバについて、過去にまとめた記事はこちら

2008年の記事

2014年の記事
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by 2008oharu | 2015-11-16 10:56 | | Comments(2)

花とチョウ 在庫編

立冬も過ぎ、景色は次第に寂しい晩秋の気配が色濃くなってきた。
今まで写真は撮ったが、紹介しなかった花に来るチョウたちをアップして、名残を惜しみたい。

アカタテハ 8月の高原にて。
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アカタテハは成虫越冬チョウだが、どんなところで越冬しているのだろうか。

アカセセリ? 同日場所
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アカセセリらしきチョウは夏の高原でときどき見かけるのだが、同定に自信はない。

チャバネセセリ 8月
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キアゲハ 9月 近所
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アゲハ 10月 近所
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ツマグロヒョウモンのオスとメス 10月 近所
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ツマグロヒョウモンは、秋になると数が増えて目立つ。

ヒメアカタテハ 10月 近所
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ヒメアカタテハも秋になると急に目につくようななるチョウだ。

テングチョウ 10月 東京都低山にて
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テングチョウは成虫越冬。越冬前に栄養を補給するためだろうか、急にたくさん目につくようになる。

そして11月。
モンシロチョウ
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モンシロチョウは蛹越冬チョウだが、晩秋までけっこう活動している。
春のナナクサのはずのナズナの花とモンシロチョウの組み合わせは、季節感を狂わせる。

ベニシジミ
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こちらも、花はナズナでチョウは秋型模様。

キタキチョウやヤマトシジミもまだまだ活動していた。

これからは、フユシャクや越冬中の活動的でない昆虫が中心になってくる。
来春また、華やかな姿を見せてほしいものだ。
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by 2008oharu | 2015-11-14 10:48 | | Comments(0)

トンボ3話

今年は、トンボの成虫をあまり観察する機会がなかった。
その中で、最後にホソミオツネントンボを見られたのがうれしい成果だ。

ホソミオツネントンボ(メス) 
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ちょっと遠くで望遠で撮ったのだが、ピントを全身に合わせることができなかった。

ホソミオツネントンボは、観察仲間のAさんが、2013年の3月にこの付近でオスの個体を見ているので、もしかしたら例年このあたりで越冬しているのかもしれない。

私は、実に2003年以来の観察(家の庭で)になるし、その個体もメスだったので、いつかきれいな色に変わったオスも見てみたい。

2003年10月1日 庭にて。
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どこで生まれ、どのように越冬し、繁殖するのかも謎のままである。

次に、ルリボシヤンマの産卵行動が見られたこと。
ただし、遠くの暗い一角での行動だったので、写真はとても酷いが。

2015年9月4日 東京郊外
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ルリボシヤンマは、この場所で毎年見られるのだが、なかなか止まらないので写真には撮れない。それを撮るのが課題だ。

最後にギンヤンマの謎の行動を観察した。

大きな車道に面したマンションの植栽付近で、ギンヤンマが飛んでいるのが目に入って、なぜこんな場所にギンヤンマがいるのだろうと不思議に思い足を止めた。

2015年8月8日 三鷹市
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すると、驚いたことに、その植栽の葉の上で産卵行動を始めたのだ。
地面はかわいてからからだし、水のある場所も傍にない。
産卵場所選びを間違えたとしか思えない行動だが、何が間違いを引き起こしたのだろうか。

ちなみにあとで葉の上に載っている卵も確認したのだが、うっかり落としてしまった。

今年は、井の頭池のヤゴたちの識別や観察をしたいと思っていたのだが、なかなか手が回らず、未だ整理ができない。やはり育ててみないとわからないことが多いようだ。
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by 2008oharu | 2015-11-09 14:18 | 蜻蛉 | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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