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井の頭池のトンボたち ⑥ ショウジョウトンボ他

ショウジョウトンボもごく普通の種で、井の頭池でも毎年必ず見られる。

今年の初見は5月24日だった。
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羽化したてで未成熟状態の色だ。
オスは成熟すると見事に真っ赤になる。

成熟したオス
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ヒマワリの花のように真夏を思わせ、遠目にも目立つ。
明るく開けたところで多く見かけ、猛暑の時は、腹を高く持ち上げ、逆立ち姿勢を取っていることが多い。

逆立ちするショウジョウトンボ(過去写真。7月末)
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メスは真っ赤にはならず、地味な茶色っぽい色合い。
交尾後離れて、打水産卵する。
その様子は、なかなか写真には撮れない。

打水産卵するメス(雰囲気で)
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今季は、ヤゴも確認できた。

ショウジョウトンボのヤゴ
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ヤゴの時から、腹の先を心持上げている感じだ。何か意味があるのだろうか。

ショウジョウトンボも今季とても多いように思う。

オオシオカラトンボ 6月8日 井の頭池にて
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オスは頭が黒く、体はきれいな青灰色。メスはムギワラトンボ・タイプだが、黒と黄色のコントラストが非常にはっきりしている。体つきもシオカラトンボと比べると大きくごつい。
シオカラトンボより、若干暗いところを好むようにも思えるが、同じ場所にいることもある。

このトンボのヤゴは、シオカラトンボのヤゴと似ていて、未だよく識別できないので割愛。

サラサヤンマ

この個体は残念ながら死んでいる。
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6月18日に井の頭池の周りで発見された。
私が記録をつけ始めてから、サラサヤンマが確認されたのは2例目だ。
以前は2013年6月17日に発見されているので、この時期に出現するようだ。
どの辺に生息しているのかはよくわからない。

その他、ヤンマ類では、ヤブヤンマもいる可能性があるが、今季はまだ確認できていない。
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by 2008oharu | 2016-06-28 10:54 | 蜻蛉 | Comments(0)

モートンイトトンボのいる公園

6月7日、あいにくの天気ではあったが、モートンイトトンボの見られる公園へ行った。
前々から一度は行ってみたいと思っていたが、今回は友人とそのお仲間に案内してもらって、ポイントを巡り、地元の公園では見られない昆虫を見ることができた。

モートンイトトンボ

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ハートの眼紋
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オスは数匹見つかったが、残念ながらメスは見つけることができなかった。
次回の課題だ。

その他初見の昆虫いろいろ。

ヤハズカミキリ
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触角が入りきらない。
枯葉を食べるらしい。

ムネアカツヤコマユバチ
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寄生蜂。カミキリムシの幼虫に産卵するらしい。この公園はカミキリムシも多いようなので、こうした寄生蜂も多いのかもしれない。

ムネクリイロホタル
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あまり光らないホタルらしい。

クロフヒゲナガゾウムシ
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よく動き回るので、こんな写真しか撮れなかった。

ヒメジンガサハムシの幼虫
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初見ではないが、その他見られた昆虫の一部

ミドリシジミ
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雨上がりのしっとりとした空気の中で美しく輝く。

ウラナミアカシジミ
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オオミドリシジミもいるそうなのだが、午前中でないと見られないとのこと。またゴイシシジミもいるらしいが、この日は残念ながら見られなかった。

クロヒカゲ
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クロヒカゲは地元の公園では見られないチョウだ。

コミミズク
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幼虫はよく見かけるが、成虫にはなかなかお目にかかれない。この個体は下翅がはみ出しているような感じ。

その他、アワフキやヨコバイの仲間、ゾウムシの仲間、コメツキの仲間、ジョウカイボン、ヤマトシリアゲ等々も見たが、ここでは省略。

ぜひもう一度行って、見逃したものを探したいとは思いつつ、季節はどんどん過ぎていく。
同行してくださった方々、お世話様でした。
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by 2008oharu | 2016-06-22 10:00 | Comments(2)

井の頭池のトンボたち⑤ コフキトンボ

コフキトンボのメス(オビトンボ型) 2016年6月17日 井の頭池にて
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今日はコフキトンボのオビトンボ型メス(翅に赤味のある帯状の斑紋が入ったタイプ)を少なくとも3匹は見た。
これは多分例年にない多さだと思う。

井の頭池でこのタイプのメスを見たのは、前回のかいぼりのあとの2014年のことだった。(2015年には私は確認していない。)

そもそもコフキトンボが井の頭池に生息しているかどうかすら、それ以前には気づいていなかった。

オビトンボ型のメスは遠目でも赤い翅が目立つが、普通のコフキトンボは、遠目に見るとシオカラトンボに似ているし、シオカラトンボはあまりにも普通種なので、目に入っても詳しく観察しなかったので、もしかしたらコフキトンボをシオカラトンボと思い込んでいたという可能性はあるだろう。

今年、コフキトンボのオビトンボ型を初めて確認したのは6月4日で、それ以来見に行くたびに目にしたので、オビトンボ以外のコフキトンボをちゃんと確認することにした。
メスがオビトンボ型になる割合はそれほど多くないと聞いているので、それが数匹も見られたということは、全体の数がかなり多いはずだと思うからだ。

コフキトンボの普通のタイプのメス
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腹の副性器がないので、メスだとわかる。

まず、遠目に見て、「へ」の字型に腰を上げて止まっていたら、それはコフキトンボだと思ってよさそうだ。
(水平に止まっていることもある。しかしシオカラトンボは「ヘ」の字型には止まらない。)

↓「へ」の字型に止まるコフキトンボ。副性器があるのでオスだ。
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オビトンボ型も「へ」の字型に腰を上げて止まることがある。
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今日は、多くのコフキトンボが「へ」の字型に止まっていた。これは暑さのせいなのだろうか。

さらに大きく拡大してみると、
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副性器があり、オスだとわかる。
細かいところで、腹節の間に筋が入っている(→)が、それが4節まで入っているのがコフキトンボなのだそうだ。シオカラトンボは3節まで。しかしなかなかそこまでは確認できないが。

草のてっぺんに止まっているものが多く、池の中心の方を向いていて、顔面がよく見えないことが多かっが、目の色なども識別ポイントになる。

というわけで、コフキトンボの普通タイプのメスもオスもたくさん見つかった。というかオビトンボのいるあたり一帯にいるのは、ほとんどみんなコフキトンボだった。

コフキトンボがたくさん見つかった理由がかいぼりのせいなのかどうかははっきりわからないが、全体的にトンボの数や種類が多く見られるようになったとは言えそうな気がする。

参考までにシオカラトンボのオスはこんな感じ
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コフキトンボより腹が細くて長い。そして目が青いのも特徴だ。
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by 2008oharu | 2016-06-17 23:16 | 蜻蛉 | Comments(2)

井の頭池のトンボたち④ オオアオイトトンボ

オオアオイトトンボは、アオイトトンボ科のトンボで、翅を半開きにして止まるという特徴があり、名前の通り青い光沢のある色が美しい。

オオアオイトトンボのオス 2014年10月16日 井の頭公園内
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それほど珍しいトンボではなく、隣接する公園でも何度か目にした。
しかし、目にしたのはたいてい晩夏から秋にかけての時期(秋のかなり遅くまで見られるトンボとしても有名)で、しかも池からは遠い場所だったので、どのような生態なのかはよくわからないままだった。

かいぼり後の井の頭池の生物モニタリング活動をしている方から、見たことのないトンボが池から羽化していると連絡があり、見てみるとオオアオイトトンボのようだった。

池から羽化したオオアオイトトンボのメス 2016年6月8日
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モニタリングの結果を見せてもらうと、この時期に見つかったヤゴのほとんどがオオアオイトトンボのようだ。

オオアオイトトンボのヤゴ
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3枚の尾鰓の形や模様の入り方などに特徴がある。

さらに池の周りで次々に羽化しているオオアオイトトンボが見つかる。
池に入っている方にカメラを渡して羽化中のオオアオイトトンボを撮ってもらった。

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なぜ、今年はオオアオイトトンボが池からたくさん羽化してきたのだろうか。
その理由を私なりに推測してみた。

オオアオイトトンボは秋に産卵して卵越冬するトンボらしい。
メスの腹の先は大きく膨れているが、それは水面に張り出した木の枝の樹皮下に卵を産み付けるためのようだ。
卵は春に孵化して水中に入り(うまく水中に落下できなくても、ある程度とびはねて水のあるところまで移動できるらしい。)初夏に羽化する。

ということは、この冬井の頭池の水を抜いたことは、オオアオイトトンボには何の影響もなく、しかも孵化した後は、それを捕食する大きな魚はいない池になっていたはずだ。生き延びる確率が高い池になっていたと推測できる。

羽化したオオアオイトトンボは、これから秋まで生殖休眠個体として、林縁で過ごすのだろう。私が過去に見たのはそういう個体だったのだと思う。

産卵は夕方暗くなり始めたころに行うそうなので、なかなか観察はできそうもないが、来年もオオアオイトトンボが繁殖を続けられるような池であってほしい。
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by 2008oharu | 2016-06-14 11:09 | 蜻蛉 | Comments(0)

井の頭池のトンボたち③ コオニヤンマとウチワヤンマ

コオニヤンマもウチワヤンマも「ヤンマ」と名がついているが、ヤンマ科のトンボではなくサナエトンボ科のトンボである。とてもややこしいわかりにくい命名だ。

コオニヤンマ

6月11日井の頭池にて(初見は4日だった)
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大きくて、腹の模様がオニヤンマに似ているので間違われやすい。
ヤンマ科のトンボはこのように体を水平にして止まることはほとんどないし、よく見ると頭が極端に小さい。
私が初めてこのトンボを見たときは、キタキチョウを捕えていたのが印象的だったが、この日も、飛んできたチョウを獲物として追いかけていた。結構獰猛なハンターのようだ。

コオニヤンマのヤゴ(2015年11月のかいぼり時に見つかったもの)
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体が極端に平たく、枯葉のような色をしている。

コオニヤンマの抜け殻(2012年6月)
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抜け殻でもはっきりそれとわかる形だ。

コオニヤンマも比較的どこにでもいるトンボで、井の頭池周辺や近隣の公園でもほぼ毎年見ている。

ウチワヤンマ

近隣の公園のウチワヤンマ(6月1日)
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腹の先にウチワ状の突起がついているので、ウチワヤンマと名付けられたようだ。
杭の右側にヤゴの抜け殻がついている。
生きているヤゴは前回のかいぼりの時に初めて見た。

ウチワヤンマのヤゴ(2014年1月)
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ウチワヤンマのヤゴは比較的水深の深いところに生息しているらしく、この1例しか見たことがない。

成虫は、井の頭池では以前にはだいたい毎夏見ていたのだが、次第に姿を消していた。それが2014年のかいぼりの後、やっとまた見られるようになった。
それで、今年も現れるのではないかと期待しつつ探していたが、今日(6月12日)なんとか見つけることができた。

今年のウチワヤンマ
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ウチワヤンマも決して珍しいトンボではないが、それすらもほとんど見られなくなっていたのが、なんとか復活したのは、やはりかいぼりのおかげだと思う。
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by 2008oharu | 2016-06-12 21:08 | 蜻蛉 | Comments(0)

井の頭池のトンボたち② コシアキトンボとモノサシトンボ

コシアキトンボやモノサシトンボはあまりにも当たり前のトンボなので、ここ数年まともに写真に撮ってさえいなかった。
井の頭池のトンボの生息状況を確認するために、今までわかったことをもう一度まとめておく。

コシアキトンボ
井の頭池のコシアキトンボの今年の私の成虫の初見は5月22日。
写真は5月29日のもの
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腰の部分が白いので「コシアキ」と呼ばれている。
羽化したてはこの部分が黄色い。またメスは成熟しても黄色味が強い。また、メスの黄色い部分の入り方がオスとは少し違う。
頭も腹もほとんど黒く、翅の付け根と先がほんの少し黒くなっているが、メスはその幅が広い。

雌雄は空中で交尾し、メスはオスと離れて打水産卵する。

産卵するメス
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産み落とされた卵
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ヤゴ
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全体的にごつい感じ。頭は五角形。背と側面に棘が並んでいる。
池のガサガサをすると、一番多く見つかるヤゴでもある。

背の棘の形状が分かる抜け殻
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都市部の公園ならどこででも見られるトンボだと思うが、シオカラトンボやアキアカネなどと比べると、案外知名度低いトンボだ。

モノサシトンボ
いわゆるイトトンボ型の体形。均翅亜目に属する。
今年の初見(私の)は、5月15日

連結した雌雄(5月28日)
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前がオスで後ろがメス。
腹にメモリのように均等な線が入っているので、モノサシトンボというのだろう。

産卵(同日)
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メスは水中に腹を差し入れ、水草などに産卵する。
オスは連結を解かず、直立していることが多い。(他のイトトンボでも見られるが)
ライバルを見張っているといわれている。

ヤゴ
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腹の先から尾鰓が3本出ているが、写真では1本取れてしまっている。
このように鰓が後ろに長く伸びているのが均翅亜目の特徴。
モノサシトンボは体と鰓の長さがほぼ同じぐらいなのも特徴だ。

以前(10年ぐらい前)に見た羽化の様子
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そのあとの抜け殻
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モノサシトンボは都市公園の池ではどこででも見られるような普通種だ。

今井の頭池ではこの2種が圧倒的に多く見られる。
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by 2008oharu | 2016-06-08 23:01 | 蜻蛉 | Comments(0)

ミドリシジミ

地元では見ることができないミドリシジミ。
先ずは一番近いポイントへ偵察がてら行ってみた。
そこで、なんとか1個体見ることができ、既に数個体出現しているという話も聞けた。

5月29日のミドリシジミ
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次に、もう少し遠いポイントへも足を伸ばしてみたが、そこでは残念ながら1個体も発見できず。
また元のポイントへ出向いてみると、たくさん出ているという話だったが、時間が遅すぎて高い場所に止まっている2個体ほどをかろうじて目にしたのみ。

そこで、やはり時間が大事と思い、朝の7時過ぎごろ現場に行ってみた。
すると、到着してすぐに、ミドリシジミが次々と現れて翅を開き、どれを撮ったらいいか迷うほど。

6月2日のミドリシジミ
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ミドリシジミのオスは、翅を開くとこのように美しく輝く青緑色になるはずなのだが、光の加減では緑に見えないことも多い。

下翅が光らない場合(一番多い)
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翅の片方しか光らない場合
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全体的に光らない場合
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これは、ミドリシジミの翅の色が構造色になっているからだ。

さて、今回は、初めてメスの開翅も見ることができた。
メスの表翅には4つの型があるそうだが、そのうちの2つかもしれない。

A型のメス
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B型のメス
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ここまで来ると、あとのO型とAB型も見たいという欲が出てくるが、チャンスはあるだろうか。

例年はちらっと見られればOKという感じだったが、今年はいつもより観察例が増え、ミドリシジミの生態に少し近づけた感じがした。
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by 2008oharu | 2016-06-02 20:24 | | Comments(0)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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