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井の頭池のトンボたち ⑦ ハグロトンボ

今年初めてハグロトンボの成虫を見たのは6月14日だった。
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しかし、この場所は池からかなり離れた林縁で、たぶん玉川上水から羽化したものだと推測される。

また、6月21日には、神田川の流域でも何匹か見られた。
ハグロトンボのオス
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ハグロトンボのメス
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ここはハグロトンボが羽化してから成熟するまでを過ごす場所のようで、毎年多数が集まっているのが見られる。
これらも、池で羽化したのではなく、川から羽化したものだろう。
実際、川で羽化した様子や、交尾産卵している様子なども見てきている。

昨年撮った神田川源流付近での交尾(2015年7月28日)
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昔撮った羽化の酷い写真(遠くの被写体を倍率の低いコンデジで撮った)
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ハグロトンボはカワトンボ科の仲間なので、流れのある川に生息しているのは当然だ。
しかし、井の頭池でも、産卵している場面も見られたし、幼虫のヤゴも確認されている。

池で産卵するハグロトンボ(水草に卵を産みつける)
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池で見つかったハグロトンボのヤゴ(2015年10月24日の若齢)
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終齢ぐらいのハグロトンボのヤゴ(2016年6月20日)
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実際に池から羽化している場面は見たことがないが、池の周辺の藪の中にいるハグロトンボは最近見ている。このことから、池に生息するトンボと言っていいだろう。

井の頭池は池とは言っても、その水が神田川へ向けて緩やかに流れているので、水草があればハグロトンボも生息できるのかもしれない。

ハグロトンボに関しては、その生活史のサイクルがかなりわかってきている。
6月ごろ羽化し、しばらく成熟するのを待って、夏に産卵。幼虫で越冬する。

しかし、依然謎なのは、ハグロトンボの翅の動かし方だ。
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このように翅を開いたり閉じたりするのは何のためなのだろう。
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by 2008oharu | 2016-07-20 09:19 | 蜻蛉 | Comments(0)

ホソオチョウ

外来種のアカボシゴマダラは地元で大繁殖しているが、同じく外来種であるホソオチョウは地元では見られないので、見たことがなかった。
丘陵地では見られる場所があるそうなので、ヘムレンさんに案内してもらった。

ホソオチョウのオス
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開けた丘の上の草原で、最初に目に入ったのはジャコウアゲハだったが、少し目を凝らすと、白っぽいチョウがふわりふわりと飛んでいるのが目に入った。ホソオチョウだった。

飛びものに挑戦してみたが、やはり私の腕では無理なので、止まった個体を撮る。

ホソオチョウのオスの裏翅
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ホソオチョウのメス
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丘の上の草原には、よく見るとウマノスズクサがいっぱい生えている。
産卵行動をとるメスもいた。

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メスは、1本のウマノスズクサにずっと止まって、たくさんの卵を産み付けていた。
ジャコウアゲハも何個か産み付けるが、その比ではなく多い。
ま、この卵がすべて孵っても食草が足りなくなりそうだが。

また、卵を撮るため、葉を引き寄せたりしてみても、メスは全然逃げずに産みつづけていた。
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風があったりして、卵の写真はぶれぶれだが、これは途中経過で、卵の数はもっともっと増え続けそうだった。

傍のウマノスズクサには、幼虫(終齢→前蛹状態)も見られた。
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ジャコウアゲハの幼虫と比べると地味だった。

同じ食草のウマノスズクサを巡り、ジャコウアゲハとホソオチョウが競合している現場を実際に見ることができてよかった。この現場では、一度ホソオチョウを駆除したそうだが、それでも、ホソオチョウの方がどう見ても優勢のようで、やはり今後の展開が心配になった。
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by 2008oharu | 2016-07-15 09:37 | | Comments(2)

丘陵地のトンボたち

7月8日は、ふたたびヘムレンさんとみき♂さんのお誘いを受けて、丘陵地へ出かけた。

キイトトンボ
キイトトンボのオス
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キイトトンボのメス
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交尾
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ヘムレンさんに案内していただいた場所は、湿地のまわりが草原になっている場所で、キイトトンボが、あっちにもこっちにも実にたくさん見られた。

私が初めてキイトトンボを見たのは、10年前ほどの昭和記念公園のトンボの湿地という場所で、やはりキイトトンボはその場所にたくさん見られた。しかし、数年後にはほとんど見られなくなり、その後行っていない。
地元でも一度見たことがあるし、近隣の公園でも見られるが、これほどたくさんのキイトトンボが生息している場所は初めてだ。

関東地方では減少傾向にあるというが、このような湿地が減ってきたからだろうか。

ハラビロトンボ
ハラビロトンボも、地元では見られない。
やはり以前昭和記念公園のトンボの湿地で初めて見たトンボだが、その後見られるかどうかはわからない。

ハラビロトンボの未成熟♂?
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名前通り腹が極端に広い。それと、顔面の額の部分が青く輝くのが特徴。

ハラビロトンボのオスは、成熟が進むにつれてだんだん体が黒っぽくなってくる。

黒化したハラビロトンボのオス
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最後に粉をふいた青色になる。(写真は、同丘陵地に6月10日にいったときのもの)
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ハラビロトンボのメス(だと思う)
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シオヤトンボ
ついでに、今回は見なかったが、6月10日に行ったときに見たシオヤトンボの雌雄。
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こうやって、地面などにべったり止まることが多い。
このトンボも地元では見ない。

これらのトンボが地元にいないのは、池の周りに開けた草原などが少ないからだろうか。

今回もヘムレンさん、みき♂さん、お世話になりました。
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by 2008oharu | 2016-07-14 10:13 | 蜻蛉 | Comments(0)

ホソミオツネントンボ他

ホソミオツネントンボの存在はかなり前から知ってはいた。
最初に見たのは自宅の庭で越冬態勢に入る状態の個体だった。(2003年)
その後も近所の公園で茶色っぽい地味な色合いになった晩秋の個体は見ている。
ネットなどで見ると、繁殖期にはとてもきれいなブルーになるようなので、ぜひ一度見たいと思っていた。

今回、ヘムレンさんたちが高原行きに誘ってくださったのは、そもそもこのホソミオツネントンボの繁殖場所を教えて下さることが主な目的だった。

ホソミオツネントンボのオス
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そこの葦の茂みには、ホソミオツネントンボのオスが集中的に集まっていて、テリをはりながら、メスを待っているようだった。
ターコイズブルーがとても美しい。

ペアリング状態も見られた。
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メスの方が少し淡い色だ。
念願がかなってうれしかった。
ヘムレンさん・みき♂さんに感謝です。

ヒメクロサナエ
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チョウを探しているときに目に入ったサナエトンボ。
サナエトンボは似たものが多くて、図鑑とにらめっこしないとなかなか識別できない、ヒメサナエかなとも思ったが、ヒメクロサナエということだった。

トラガ
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コトラガは以前に東京の郊外で見ているが、トラガは初めて。

キイロモモブトハバチ(キイロアシブトハバチ)
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大きなハチだ。
一瞬、ハチに擬態しているスカシバガの仲間かと思ったが、頭を見ると蛾ではなく、本家のハチだとわかった。
似たものが多いので、種名は確信をもてないが、コンボウハバチ科のハチであることは間違いないだろう。

その他、トンボのアカネ類(ミヤマアカネやマユタテアカネ・アキアカネ)、カブトムシ、シチョウのータテハやコムラサキ、バッタ類、種名の判明していない蛾なども見た。
たくさんの新しい虫たちが見られ、充実した遠征だった。
改めて、誘ってくださったヘムレンさん、みき♂さんに感謝です。
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by 2008oharu | 2016-07-13 09:02 | 総合 | Comments(2)

高原のチョウたち その他

ウラジャノメ
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ウラジャノメも初見。
目玉模様がたくさんある。逆光で翅が透けて見えるのも、なかなかきれいだ。
普通のジャノメチョウも見たが撮り逃がした。

クロヒカゲ
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東京でも少し高度の高いところでは普通に見られるチョウなので、ちょっとおざなりに撮ってしまった。
ナミヒカゲと混在している。

ヤマキマダラヒカゲ
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北海道で見たばかりだが、あいかわらず確信はもてない。同一個体。

スジボソヤマキチョウ
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これも逆光で美しい。
以前に見たものより黄色身が強く感じるので、オスなのだろうか。

ウラゴマダラシジミ
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今季東京では見逃したが、高原では今が旬で、なんとか見られた。

ゴイシシジミ
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これも、今季東京では見逃している。あまりよいカットは撮れなかったが久しぶりに見られてよかった。
ササをひっくり返してみると、アブラムシがいっぱいついていた。
幼虫や卵がないかどうかちょっと探してみたが、見つからなかった。

セセリチョウもたくさんいた。ヘムレンさん・みき♂さんとともに、なんとかアカセセリが見られないかとセセリチョウをチェックして回ったが、残念ながら見つからなかった。

コキマダラセセリ
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ヒメキマダラセセリ
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擦れ擦れで、判別がつかないが、ペアリングしようとしているものもいた。
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チョウ以外の昆虫へつづく。
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by 2008oharu | 2016-07-12 11:17 | | Comments(0)

高原のチョウたち ヒョウモンチョウ類

高原のヒョウモンチョウ類は今まで何種かみたことがあったが、時期や場所が違えば見られる種類も違うようで、初見のものも見ることができた。

ヒョウモンチョウ
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ヘムレンさんが見つけてくださった。
コヒョウモンと似ているが、微妙に違う点があり、ヒョウモンチョウだった。
ヒョウモンチョウは初見。これも準絶滅危惧種らしい。

ウラギンスジヒョウモン
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西日がきつく、よい角度で撮れなかったが、ウラギンスジヒョウモンも初見。
地元でも見られるオオウラギンスジヒョウモンと似ているが、大きさが違う。
これも準絶滅危惧種。

ギンボシヒョウモン
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ギンボシヒョウモンは何度か見たことがある。
イボタノキの花に吸蜜にきていた。

ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンは高原に行けばたいていどこででも見られ、地元でもめにするし、繁殖している。
この高原でも優勢種のようだった。

ミドリヒョウモンのオス
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ミドリヒョウモンのメス
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この個体にオスが言い寄っていて、交尾成るかと思ったが、別のオスが来て成立しなかった。

その他のチョウにつづく
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by 2008oharu | 2016-07-11 08:28 | | Comments(0)

高原のチョウたち ミヤマシジミとヒメシジミ

7月7日の七夕の日、ヘムレンさんとみき♂さんの遠征に便乗させていただいて、山梨・長野方面の高原へ出かけた。

ポイントに着いて、あたりを見回しているとき、見たことのないシジミチョウの姿が目に入った。

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高原に出向く機会はめったにないので、高原で見られるチョウの種類にはまったくうとい私には、名前はもちろん、珍しいのかありふれているのかすらわからなかった。
別の場所にいらしたみき♂さんやヘムレンさんをお呼びして、見ていただいたところ、初めはアサマシジミかもしれないということだったが、結局ミヤマシジミだということになった。どちらにしても絶滅危惧Ⅱ類なので、珍しいようだ。

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メスの表翅は茶色い。ここにはこのメス1頭しか見当たらなかった。オスの表翅はきれいな紫青色らしい。

その場には、もう1種、別のシジミチョウも来た。

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これも私には初見で、違いがよくわからないが、ヒメシジミという名前で、このあたりでは割とよく見られるらしい。準絶滅危惧種。

場所を移動して、ヒメシジミがたくさん見られる草原へ行った。

少し擦れているメスのヒメシジミ
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オスのヒメシジミ
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藪の奥で、オスがメスに言い寄っているのが目に入った。
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残念ならが恋は実らなかったようだ。

あっという間に未見だったチョウ2種に出遭うことができて、うれしい遠征のスタートになった。
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by 2008oharu | 2016-07-10 07:42 | | Comments(2)

北海道で目にした昆虫

今年も鳥観が目当てで北海道へ行った。
北海道には本州では見られないチョウがたくさんいるので、もしかしたら見られるかもとちょっと期待もあったが、結果は惨敗。たまに何だかわからないチョウが飛んでいたが、確かめる時間もなく、諦めた。

そんな中で偶然目にしたわずかな昆虫を紹介。

ミヤマクワガタ
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マイマイカブリ
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山間の宿で早朝蛾をチェックしたが、あまり収穫はなかった。

モンキシロシャチホコ
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他にも数種地味な蛾がいたが、状態がきれいではないので省く。

たまに白い蝶が止まったりするので、撮ってみた。

エゾスジグロシロチョウか。
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ピクセル等倍に拡大してみると、エゾシロチョウかもと思われるチョウ。
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ヤマキマダラヒカゲかサトキマダラヒカゲか迷うキマダラヒカゲ
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というような具合で、めぼしい収穫なしに終わった。
二兎を追うものは一兎も得ずなので、今回は鳥撮りに専念した。
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by 2008oharu | 2016-07-09 13:30 | 総合 | Comments(2)
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近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
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