ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)

d0146854_22153479.jpg

↑ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ) 2008年6月8日。石神井公園にて。

ヒカゲチョウは、またの名、ナミヒカゲ。
「ナミ」がつくのは、貴重種ではないごく普通の種類だ。
例えば、アゲハはナミアゲハ、テントウムシはナミテントウ。

では、「ナミ」でないのは、何か。
クロヒカゲという似たような模様の蝶なのだが、これは山地・高山に生息するそうで、
私は見たことがない。

このヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)とヒメジャノメ・サトキマダラヒカゲの3種は、
華やかなゼフィルスとはまた別の意味で、今の時期を象徴するような蝶だ。
毎年5月末から6月上旬に出現するから。
ただし、ゼフィルスと違って、その後夏の間ずっと見られるのだが。

でも、よく観察していると、とても多く見られる年とそうでもない年がある。
2005年はヒカゲチョウだらけで、またかと思うほど目にしたが、
2006年・2007年はあまり見なかった。
幼虫の食草のメダケなどの生育状況が関係しているのだろうか。

今年は3種とも順調に見られるので、多い年になるかもしれない。
d0146854_2225595.jpg

↑表翅。地味だ。
[PR]

# by 2008oharu | 2008-06-08 22:27 | | Comments(0)

ミズイロオナガシジミ

d0146854_2142865.jpg


東京は梅雨入りしてしまった。
その貴重な晴れ間、なんとかゼフィルスを見たいとN公園へ。
自然観察園内を何度もぐるぐる。
クリの花もまだ開いていないので、無理かなぁと思い始めたとき、
白い蝶が止まっているのを発見。
ミズイロオナガシジミだった。
初め下草に止まっていたが、私の気配を感じたのか、
ミズキへ移動。その方が撮りやすくなった。
きれいに羽化した個体だった。
激写したあと、もう一度あちこち調べると、さらに一頭見つける。
これはなんとなく後翅が十分伸びきっていないような感じ。

↓羽化不全が疑われる個体
d0146854_21473754.jpg


ミズイロオナガシジミは去年見ることができなかったので、見られて嬉しい。
さらにうろうろしていると、赤い蝶が飛ぶのが見えた。
かなり高いところを飛んでいるが、アカシジミのような気がして、
必死で追った。
高いエノキの枝の中に止まってしまった。
遠すぎるが、一応証拠写真を撮る。
ウラナミアカシジミだった。
その後もっと遠くへ飛んでしまって見失う。

↓ウラナミアカシジミのぶれぶれの証拠写真。
d0146854_2151181.jpg


今年は羽化不全だったが、アカシジミ・ウラナミアカシジミ・ミズイロオナガシジミの
平地性ゼフィルス3種を一応見ることができてよかった。
アカシジミとウラナミアカシジミは、もう一度見たい。

しかし、羽化不全があちこちで報告されているのが気がかり。
気候のせいだろうか。

そうそう、N公園でも白いアカボシゴマダラが元気に飛んでいた…。
[PR]

# by 2008oharu | 2008-06-06 21:55 | | Comments(0)

キバラヘリカメムシ

d0146854_2229936.jpg

↑2007年8月28日。玉川上水縁のクズのつるに。

また、カメムシかと、蝶などが好きでここを覗く方には敬遠されそう。
しかし、このキバラヘリカメムシの色合いはなかなかしゃれていると思うのは私だけか…。

キバラヘリカメムシには、ごく普通のカメムシではあるが、私には思い入れがある。
昆虫観察の楽しみを教えてくれた虫の一つだからである。

キバラヘリカメムシを私が始めて見たのは、2004年5月15日。
やはり玉川上水縁を観察していて、初めてみるカメムシなので写真に撮った。
そして、家へ帰って、図鑑を見たり、ネットで確かめたりして、その名を知った。
このときは、それでおしまい。昆虫の名前を一つ識別できるようになっただけである。

次の年、2005年9月23日。同じく玉川上水縁で、黄色いカメムシの幼虫を1匹見つけた。
d0146854_2237523.jpg

カメムシは不完全変態をする昆虫だが、幼虫と成虫では感じが違うものが多く、
図鑑には幼虫はなかなか載っていない。
手がかりは、幼虫が見つかった草木の名前などだ。
ネットでいろいろ心当たりを調べて、キバラヘリカメムシの幼虫ではないかと思い至った。
図鑑を改めてよく見ると、キバラヘリカメムシは、「ニシキギ・マユミにつく」と書いてある。
そういえば、前年度の成虫もマユミにいたし、この幼虫もマユミにいる。
きっとキバラヘリカメムシの幼虫に違いないと。

その後2007年まで、キバラヘリカメムシを見るチャンスはなかった。
2007年時間的に観察を頻繁にできるようになって、
マユミとキバラヘリカメムシの関係を確かめようと思い、
玉川上水縁のマユミを定期的に見に行くようになった。
初めはなかなか見つからず、見つかればフェンスやクズにいたりする。

そして9月、私の予想に反して、別の植物にキバラヘリカメムシの幼虫の
大集団を発見した。
d0146854_2252884.jpg
d0146854_22524115.jpg

↑2007年9月4日。玉川上水縁にて。
何かの木の実の汁を吸っているらしい。マユミでもニシシギでもない。
いったいどうしてこの植物に集まっているのだろうか。
家に帰って今度は植物を検索。そして、この植物はツルウメモドキで
ニシシギ科の仲間らしいと思い至り、納得できた。
ここでは、幼虫の脱皮も見られ、脱皮直後は全身が黄色いこともわかった。

もう一つ疑問があった。
d0146854_2342833.jpg

↑2007年8月29日。 玉川上水縁。
何かの卵。予想としては近くにキバラヘリカメムシがいるのだから、その卵の確率が高い。

その疑問を一気に解決してくれたのが、井の頭公園のマユミの木だった。
その木には、葉という葉、実という実にあらゆる成長段階のキバラヘリカメムシがついている。
そして、またいたるところに玉川上水縁で見た卵も産み付けられていたのだ。
d0146854_2391378.jpg
d0146854_2392890.jpg

↑2007年9月24日~10月2日。

後残る疑問は、冬越しだ。
これだけいたキバラヘリカメムシも、秋が深まるとほとんど姿を消し、
マユミの葉は落葉し、ついに一匹も見られなくなった。
キバラヘリカメムシは成虫越冬だと書かれている。
成虫まで成長できなかった卵や幼虫は餌がなくなって死んでしまうのだろうか。
その死骸すらも見当たらない…。

そして、今年もまた、マユミの花が咲く頃となったある日、1匹のキバラヘリカメムシに再会した。
無事にどこかで越冬した個体なのだろうか。
d0146854_2316198.jpg

↑2008年5月9日。玉川上水縁。

今日はまた帰り道に玉川上水を通って、キバラヘリカメムシの交尾を見た。
大きい方がメスだろうか。カメムシのオス・メスの見分けは、腹の様子を見ないとわからないそうだが。
d0146854_22311743.jpg


そう言えば最近、ネットで別のことを調べていたら、
ヘリカメムシは「オスを中心にハーレムをつくるものがある」と書かれているのを見つけた。
キバラヘリカメムシの大集団も、ハーレムだったのかもしれない。

こうして、4年越しの観察で、キバラヘリカメムシの生態が少しずつ見えてきた。

図鑑や本で調べれば簡単にわかることなのだろうが、
回り道でも自分が実際に目で見たことをもとに調べていく方がはるかに楽しい。
そういうことを教えてくれたカメムシなのである。
[PR]

# by 2008oharu | 2008-06-04 23:23 | カメムシ | Comments(3)

アカスジキンカメムシ

d0146854_21523824.jpg


2008年6月1日。善福寺公園で今季初めて成虫を見る。
昨年はなかなか見られなくて、8月末にやっと見られたが、
今年は、予定通りという感じだ。

このカメムシはけっして珍しいカメムシではないが、成虫の模様は動く伝統工芸品ともいうべき美しさで、一年に一度は見たいと思う。

アカスジキンカメムシが一番好むのはミズキの実だと思う。

d0146854_21534188.jpg

↑ミズキの実の汁を吸う成虫。2006年7月8日。玉川上水。

d0146854_21585429.jpg

↑ミズキの葉裏に集まる幼虫たち。2007年9月3日。善福寺公園。

幼虫の模様もなかなかきれいだ。
d0146854_2203958.jpg

↑3令ぐらいの幼虫。2007年8月24日。善福寺

終令幼虫は、翅のもとができている。すっきりした模様。一番目に付きやすくもある。
これは、羽化間近だが、この5令の状態で越冬する。
↓2008年5月15日。玉川上水。
d0146854_2235675.jpg


カメムシは臭いから嫌いという人も多いが、
あまり飛び回らないし、おもしろいデザインのものが多くて、私は結構気に入っている。
[PR]

# by 2008oharu | 2008-06-02 22:13 | カメムシ | Comments(0)

サトキマダラヒカゲ

d0146854_21172871.jpg


5月27日、井の頭公園で今季初めてサトキマダラヒカゲを確認。
だいたい例年通りの時期だ。

サトキマダラヒカゲを初めて見たのは家に庭で、以来毎年近所の公園で確認している。
翅の模様はとても複雑できれいだが、花に来ることはなく、樹液などをもとめて
薄暗い林や藪の中を飛び回る蝶だ。

↓2003年8月22日。落ちて腐ったハナモモの実に集まるサトキマダラヒカゲ。
d0146854_21243257.jpg


産卵は幼虫の食草であるササなどにする。

↓2006年9月9日。善福寺にて。
d0146854_2126364.jpg


「サト」に対して「ヤマキマダラヒカゲ」というよく似た蝶がいるそうだが、
一度見てみたいものだ。
[PR]

# by 2008oharu | 2008-05-30 21:29 | | Comments(0)
line

近所の公園で見かけた昆虫についての雑記帳


by 2008oharu
line
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31