近所の公園では、一番に羽化したニイニイゼミはもちろん、最近はミンミンゼミやアブラゼミの声も聞かれるようになった。
↓羽化後のニイニイゼミ。2009年7月19日。善福寺
ラクウショウの根元近くで羽化したらしい。すでに翅は伸びきり、色もしっかりついてきている。羽化後であることは、脱殻にくっついているからわかるだけだ。そして、公園を1周して戻ってきたときは、既に飛んでいったのだろう。脱殻しか残っていなかった。
時刻は午後2時すぎ。羽化してどのくらいたったのわからないが、朝に羽化した可能性がある。
というのも、過去に10時~11時ぐらいの時刻に、まだ色がちゃんとついていない羽化したてのニイニイゼミが見つかったことが2度ほどあるからだ。
ニイニイゼミは案外朝方羽化する場合が多いのかもしれない。
そういう報告はネットにも載っていないし、なぜそうなのか理由もわからないが…。
さて、今日は不安定な天気だったが、ちょっと雨が止んだと思われる昼過ぎに、公園へ足を伸ばしてみた。19日に見たラクウショウの周りで2匹のニイニイゼミが根元の高さに止まっていた。
水路の脇の木には、なんとざっと見ただけでも10匹ぐらいのニイニイゼミが止まっていた。やはり根元のすぐ上からちょっと見上げる程度の高さの範囲で、幹をぐるっと一回りするだけで10匹が見つかったのだ。
↓善福寺下池で見つかったニイニイゼミ。2009年7月22日。
↓ひどい写真だが、幹の一方から写したもの。4匹見える。
ニイニイゼミの羽化の最盛期なのだろうか。そして、雨のときはこんな風に休んでいるのだろうか。
ニイニイゼミの声は、合唱になると雑音のようにしか聞こえないが、すぐ側で1匹が鳴いたのを聞くと、確かにはっきり「ニイニイ」と聞こえた。
ところで、1匹、羽化失敗個体がいた。
↓羽化の途中で固まってしまった個体。
こうなるともう生きてはいけない。一度は空を飛びたかったろうにとつい感情移入してしまう姿だ。
↓こちらはカマキリが狙っている。
カマキリもまだ成虫にはなっていなから、無理だとは思うが。