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公園昆虫記

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今年もウスバキトンボ

ウスバキトンボが舞う季節になった。
先週あたりから、広場や生産緑地など明るく開けた場所でたくさんのウスバキトンボが飛び回っている。
しかし、あいかわらず止まっている姿をなかなか見つけられず、そうかといって飛んでいる姿は撮れないので、乱舞している様子は伝えられない。これは、ビデオでないと無理かもしれない。

昨年のウスバキトンボの記事

少し朝早く行けば止まっている個体を見つけられるかと、それでも大して早くない8時代に見に行ったが、すでに飛び回っていた。そして、諦めて別の昆虫を探していた時、ふとみると、ウスバキトンボが止まっているのが目に入った。裏側からしか見られない場所だ。

↓ウスバキトンボ。2009年7月26日。玉川上水縁の生産緑地側。
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手を目いっぱい伸ばしてコンデジで撮ったものと、一眼で撮ったもの。
# by 2008oharu | 2009-07-28 11:00 | 蜻蛉 | Comments(0)

クヌギの木にて

↓ルリタテハ。2009年7月27日。善福寺
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このクヌギの木は、樹液を出していることが多く、よく虫が見られる。
今日はきれいなルリタテハを久しぶりに見た。
上から下から横から激写しても逃げず、よくモデルをつとめてくれる。
翅を閉じていると、いるのはわかっていてもファインダーを覗くと見失うことがある。
やはり見事なカモフラージュだ。

↓カブトムシ。2009年7月27日。善福寺
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これは別のクヌギの根元。樹液に来ているわけでもない。真昼間でぜんぜん動かないのでちょっと刺激してみたら、少し動いた。寝ぼけているわけでもないだろうが。
善福寺では最近2匹のカブトムシの死骸を見た。頭だけのと、お腹がそっくりないものと。
カラスなどの鳥に食べられたのだろうか。動かなければそれだけ見つかりにくいのかもしれない。

↓カナブン。2009年7月17日。善福寺
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こんなにカナブンがいたのかと驚くほど集まっている。

↓スズメバチ。2009年5月8日。 玉川上水縁
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ここは、よく樹液が出ている観察ポイントだが、こんなに早い時期に見られたのは初めて。この時期なので、女王バチだろう。スズメバチを撮る時はどうも手振れが激しくなってしまう。
# by 2008oharu | 2009-07-27 21:36 | 総合 | Comments(0)

ニイニイゼミだらけ

近所の公園では、一番に羽化したニイニイゼミはもちろん、最近はミンミンゼミやアブラゼミの声も聞かれるようになった。

↓羽化後のニイニイゼミ。2009年7月19日。善福寺
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ラクウショウの根元近くで羽化したらしい。すでに翅は伸びきり、色もしっかりついてきている。羽化後であることは、脱殻にくっついているからわかるだけだ。そして、公園を1周して戻ってきたときは、既に飛んでいったのだろう。脱殻しか残っていなかった。
時刻は午後2時すぎ。羽化してどのくらいたったのわからないが、朝に羽化した可能性がある。
というのも、過去に10時~11時ぐらいの時刻に、まだ色がちゃんとついていない羽化したてのニイニイゼミが見つかったことが2度ほどあるからだ。
ニイニイゼミは案外朝方羽化する場合が多いのかもしれない。
そういう報告はネットにも載っていないし、なぜそうなのか理由もわからないが…。

さて、今日は不安定な天気だったが、ちょっと雨が止んだと思われる昼過ぎに、公園へ足を伸ばしてみた。19日に見たラクウショウの周りで2匹のニイニイゼミが根元の高さに止まっていた。

水路の脇の木には、なんとざっと見ただけでも10匹ぐらいのニイニイゼミが止まっていた。やはり根元のすぐ上からちょっと見上げる程度の高さの範囲で、幹をぐるっと一回りするだけで10匹が見つかったのだ。

↓善福寺下池で見つかったニイニイゼミ。2009年7月22日。
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↓ひどい写真だが、幹の一方から写したもの。4匹見える。
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ニイニイゼミの羽化の最盛期なのだろうか。そして、雨のときはこんな風に休んでいるのだろうか。

ニイニイゼミの声は、合唱になると雑音のようにしか聞こえないが、すぐ側で1匹が鳴いたのを聞くと、確かにはっきり「ニイニイ」と聞こえた。

ところで、1匹、羽化失敗個体がいた。
↓羽化の途中で固まってしまった個体。
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こうなるともう生きてはいけない。一度は空を飛びたかったろうにとつい感情移入してしまう姿だ。

↓こちらはカマキリが狙っている。
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カマキリもまだ成虫にはなっていなから、無理だとは思うが。
# by 2008oharu | 2009-07-22 23:07 | その他の昆虫 | Comments(2)

直翅類の子どもたち

バッタ・コオロギ・キリギリスの仲間を直翅類と呼ぶが、この子たちもなかなか識別が難しい。
最近であった幼虫たちから。

↓たぶんセスジツユムシの幼虫。2009年7月16日。玉川上水縁
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ヒゲ(触覚)があまりに長く、全部画面に入れると体の細部が小さくなってしまうので切り取った。
もう少し大きく成長していれば判別もしやすくなるのだが。

↓セスジツユムシの幼虫。2005年5月28日。神代植物園。
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↓セスジツユムシの成長した幼虫。2005年8月7日。同場所
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ちょっと自信がない。

↓サトクダマキモドキの幼虫。2009年7月7日。裏高尾の林道にて。
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これも触覚が長い。
サトクダマキモドキは、幼虫の見かけが成長段階によってかなり違うので、間違えやすい。

↓サトクダマキモドキの弱令幼虫。2005年6月11日。
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体の横を暗色の線が横切っているのが特徴だ。

サトクダマキモドキの少し成長した幼虫。2008年7月7日。
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線が消えている。たぶん、これと同じ段階の幼虫だと思う。日にちもぴったりだ。

↓アオマツムシの幼虫。2009年7月13日。善福寺
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一見カネタタキかと間違われやすい。成虫の色とずいぶん違うからだろう。

↓成長した幼虫。2003年8月22日。
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この外来種の虫は秋になるとうるさいぐらいによく鳴く。

子どもたちは鳴くこともなく、小さくて緑の保護色をしているものが多いのでなかなか見つけられない。
# by 2008oharu | 2009-07-21 23:05 | バッタの仲間 | Comments(0)

クロウリハムシのトレンチ行動

クロウリハムシなんて、あまりにもありふれている昆虫なので、見つけても普通はカメラを向けない。
しかし、このときはちょっと面白い行動をしていたので、撮ってみた。

↓カラスウリの葉に噛み痕をつけるクロウリハムシ。2009年7月5日。玉川上水縁。
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↓4分後のクロウリハムシ。同日同場所。
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おいしそうにカラスウリの葉を食べている。
4分前に噛み痕をつけた行動は、どんな意味があるのだろうか。
家に帰って調べてみると、これは「トレンチ行動」と呼ばれるものだった。
カラスウリの葉は、虫などに食べられないように、師管液に摂取阻害物質を含んでいるそうだ。例えば苦味や粘性物質である。この物質を遮断するために、葉に傷を入れる行動を「トレンチ行動」というのだそうだ。

トホシテントウなどもカラスウリを好むが、やはり「トレンチ行動」が見られるらしい。過去に撮った写真を見ると、なんとなくそれらしき痕があるが、意図して撮らなかったので証拠写真にもならない。今度見たら、注意してみよう。

こんなレベルでも、植物と昆虫は互いに追いつ追われつの生き残り作戦を静かに繰り広げているようだ。
# by 2008oharu | 2009-07-19 23:11 | 甲虫 | Comments(0)