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公園昆虫記

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コムラサキ

コムラサキは、撮ろうと思って撮れる蝶ではないと思う。
柳が食樹だし、だいたいの出現期はわかるのだが、たくさん群れているようなことはなく、
偶然羽化したときに遭遇するか、産卵に来たときに遭遇するかしないと撮れない。
あるいは、誰かが見て教えてくれたときとか。

今日は鳥を撮っていて、偶然であった。
川岸にタチヤナギがあちこち生えているような場所だったし、時期がぴったりだったからだろう。
たぶんメスと思われる個体が2~3頭飛び回っていたが、動きがとても速く、なかなか止まってくれないので、結果は散々。

↓コムラサキのメス。2009年6月9日。埼玉県
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↓ぼけているが、たぶん、産卵しているところ。
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タチヤナギの隙間から見上げるようにしたりして撮ったので、こんな写真ばかり。
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近所の公園でも5月中に羽化していたという情報があったが、私の今季初見は今日だった。
いつか、幼虫や卵なども見つけてみたいものだ。
# by 2008oharu | 2009-06-09 20:47 | | Comments(0)

ミドリ2種

ミドリシジミがもう出ているという情報を頼りに、再度N公園へ。
早い時間に行こうと思ってはいたのだが、結局10時半ごろの到着となってしまった。

しかし、目当ては翅を広げているミドリシジミだったが、開翅はおろか、ミドリシジミの姿そのものが見つからない。
今日は、植物の観察会もあるようで、人はたくさんいるが、蝶を探しているような人はあまりいないようだ。

6月2日に行ったときはまだ開いていなかったクリの花が開いていて、
アカシジミ2頭、ウラナミアカシジミ(翅破損)1頭が吸蜜に来ていた。
2日に見たミズイロオナガシジミは見当たらなかった。

ハンノキのあるところと下草をチェックしまわったが、見つからないので、
諦めて別の昆虫をチェックしていると、オレンジ色の濃い蝶が道に降りている。
ツマグロヒョウモンのオスかなと思いつつも、カメラで覗くと裏翅が見えて、
ミドリヒョウモンだとわかり、激写。

↓ミドリヒョウモンのオス。2009年6月7日。N公園
ミドリ2種_d0146854_21265973.jpg
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地面で吸水しているので、オスだろうと思ったが、念のために手元のポケット図鑑で確かめる。
表翅の黒い線も、オスの特徴らしい。
翅の褄が少し破損しているが、やがて元気よく頭上彼方に飛んでいった。

ミドリ違いではあるが、ミドリヒョウモンが見られたことにちょっと満足。
ぶらぶらと木道に戻ると、いきなり足元のハンゲショウに飛んできて止まった蝶。
ミドリシジミだ!
翅を開いたり閉じたりしたので、輝く緑が目に入り、オスだとわかる。
しかし、カメラを構えたときは、閉じたままで、結局開翅は撮れなかった。

↓ミドリシジミ(オス)。2009年6月7日。N公園
ミドリ2種_d0146854_21344032.jpg


今日は、ミドリ2種が見られたので満足。
ミドリシジミのシーズンは始まったばかりだと思うので、開翅の撮影は、次回に期待しよう。
# by 2008oharu | 2009-06-07 21:37 | | Comments(0)

卵から生まれたのは…。

チャバネアオカメムシが、家のガラス戸に産卵した。

↓チャバネアオカメムシの産卵。2009年5月11日。マイホームのガラス戸にて。
卵から生まれたのは…。_d0146854_2323394.jpg

なんでこんなところに産卵するのかと思いつつ、孵化の様子が見られるかもしれないとちょっと期待もした。

↓孵化しそうな卵。2009年6月1日。
卵から生まれたのは…。_d0146854_2354540.jpg

卵の中に何かが透けて見える。いよいよ孵化だろうか。

↓何かが生まれた!2009年6月3日。
卵から生まれたのは…。_d0146854_2374370.jpg

卵の一つの上が破られていて、何かが動いている。
でも、カメムシには見えない。
カメムシの孵化のイメージは、一斉に小さなカメムシがうじゃうじゃと出てくるというものだが、
何かが1匹だけへばりついている。
それに翅もある。
ルーペでよくよく見ると、蜂の形をしているようだ。

つまり、この卵は蜂に寄生されていたのだ。
そういえば、産卵後、そばに小さな虫が動いていたのを見たような気もする。

その後毎日少しずつ卵の殻が破られ、出てきたのはみんな蜂だった。
ネットで調べたら、クロタマゴバチという名前らしい。

蜂の親は、どうやって卵の在処を見つけるのだろうか。
何か匂いが感じられるのだろうか。
それは、卵からなのか、産卵しているメスからなのか。

昆虫の一番の天敵は寄生蜂だとつくづく思ってしまう。

エサキモンキツノカメムシのように親が卵を守れば少しは防げたのだろうか。
# by 2008oharu | 2009-06-06 23:16 | 総合 | Comments(4)

キマダラセセリ

キマダラセセリは6月の蝶というイメージだ。
もちろん、ゼフィルスと違って、見られるのは6月ごろだけではない。8月や9月にも見られる。
でも、初めて見られるのが6月初めごろなので、この蝶を目にすると、6月になったのだと思う。

↓今季初撮りのキマダラセセリ。2009年6月2日。井の頭公園クリの花に。
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アカシジミを探しているときに見つけた。
今日は定番のヒメジョオンで吸蜜しているところ。
↓キマダラセセリ。2009年6月4日。玉川上水三鷹区域
キマダラセセリ_d0146854_2212860.jpg

このように翅を半開きにしているのがセセリチョウの特徴だが、ぴったりとあわせるときもある。

↓翅を閉じるキマダラセセリ。同日同場所。
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キマダラセセリがハルジョオンを好むのか、この時期にハルジョオンがよく咲いているからか、この組み合わせがとても多い。
セセリチョウは地味だが、よく見ると目が大きくてかわいい顔に見える。
幼虫の食草はイネ科で、イネ科の植物に止まっているところは見るのだが、産卵シーンも幼虫もなかなか見られない。
# by 2008oharu | 2009-06-04 22:08 | | Comments(0)

ミズイロオナガシジミ

平地性ゼフィルスのアカシジミとウラナミアカシジミは見つけたのだが、ミズイロオナガシジミはまだだった。
近所の公園で見たという情報もあるので、探していたが、天気が悪くなったりして、見つけられない。
そこで、もっと確率の高そうなN公園まで足を伸ばしてみた。

N公園で例年見つかりそうなところをチェックすると、まず、ウラナミアカシジミが見つかった。

↓N公園のウラナミアカシジミ。2009年6月2日。
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ここには昨年ミズイロオナガシジミがいたのだが、この日は見つからなかった。

昨年やはりミズイロオナガシジミがいたもう1箇所を探す。
しかし、なかなか見つけられなくて、諦めかけていた時、すぐ目の前のイラクサのような植物の上の白い蝶が目に入った。ミズイロオナガシジミだった。
あまりに近くて、望遠では撮れない。そっと近づいてコンデジで撮る。まったく逃げないので手に乗るかと試したが、それは拒否された。

↓今季初見初撮りのミズイロオナガシジミ。N公園。2009年6月2日。一眼300mmで。
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↓コンデジで接近して。
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アカシジミやウラナミアカシジミは、食樹のコナラ・クヌギ等やクリの花などを探すと見つかるのだが、
ミズイロオナガシジミは、割と意外なところで見つかることが多い。
それに、花に来ているところをまだ見たことがなく、いつも動きのない同じ状態の写真ばかり。

アカシジミやウラナミアカシジミは飛び回っているところもよく目にする。
この日も、出かける途中の栗の花でアカシジミ、帰り道でも飛んでいるアカシジミ、夕方木の高いところを飛ぶアカシジミを目にした。
ゼフィルスの最盛期のようだ。
N公園の栗の花はまだ開いていなかったが、開花するころには、ミドリシジミも見られるだろうか。
# by 2008oharu | 2009-06-03 09:51 | | Comments(0)