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公園昆虫記

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アカスジキンカメムシの羽化

5月10日に善福寺でアカスジキンカメムシの幼虫がたくさん集まっている場所を見た。
今にも羽化しそうな色合いのものも居たので、今日は様子を見に行ってみた。
すると、よそ疑わず、少なくとも3匹が羽化、そして、羽化し始めたものが1匹見つかった。

↓羽化し始めたアカスジキンカメムシ。2009年5月12日。善福寺。
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羽化の様子は、ヨコヅナサシガメと同じで、頭を下にして重力を利用するように殻から出てくる。
殻から出終わると、半回転して、頭を上にする。

羽化したてはオレンジ色をしている。(テントウムシと似ている。)
薄っすらと模様が浮き出てくるところで、観察をやめてしまった。
最初の写真から完全に脱皮し終わるまで1時間30分ぐらいかかっている。

↓この体勢で、少しずつ体の色がついてくる。
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↓先に羽化した個体と、まだ残っている終齢幼虫たち。
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近くにはまだ終齢幼虫がたくさんいるので、これから毎日観察できるかもしれない。
しかし、羽化の時期が少し早いような気がする。
# by 2008oharu | 2009-05-12 20:40 | カメムシ | Comments(0)

花と蝶 クロアゲハ

今季のクロアゲハの初見は4月10日だったのだが、写真にはなかなか撮れなかった。
だいたい、蝶は止まってくれないと撮れない。
蝶が止まってくれるのは、たいがい吸蜜しているときである。
晩春から初夏にクロアゲハが吸蜜する花は、今までの観察だと、ツツジやハリエンジュ。
ハルジオンでも吸蜜しているをみたことがある。
しかし、今公園で咲き誇っているツツジのオオムラサキには、あまり来ない。

そんな今日、ふと見ると、タニウツギの花にクロアゲハが来ていた。

↓タニウツギで吸蜜するクロアゲハ(♀)。2009年5月9日。井の頭公園。
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花と蝶 クロアゲハ_d0146854_1857917.jpg

下の写真では、頭を花の中に入れて吸蜜している。
タニウツギの筒状の花の蜜腺は、かなり深いところにあるのだろうか。

アゲハ類を写真に撮るのが難しい理由のもう一つは、
蜜を吸うときにも翅を小刻みに動かすので、ぶれた写真が多くなってしまうことだ。
また、クロアゲハは黒いので露出調整も難しい。

これから、本格的な夏になれば、アザミ、ネムノキ、ボタンクサギ、クサギ、アベリア、ヤブカラシなどの花が狙い目になるので、楽しみだ。
# by 2008oharu | 2009-05-09 19:02 | | Comments(0)

花と蝶 アカタテハ・キタテハ・ヤマトシジミ

今季の在庫から。

↓アカタテハ。裏高尾の林道。2009年3月30日。
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花と蝶 アカタテハ・キタテハ・ヤマトシジミ_d0146854_1959783.jpg

この春一番の裏高尾散策。期待したスプリング・エフェメラルは見られず、越冬蝶ばかりだった。
テングチョウとアカタテハが特に目立った。
写真のアカタテハは、スミレの蜜を吸っている。
夏のアカタテハは主に樹液を吸っているが、越冬開けは花の蜜も吸うことがわかる。

↓キタテハ。2009年3月29日。玉川上水
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花と蝶 アカタテハ・キタテハ・ヤマトシジミ_d0146854_2031937.jpg

ハナニラの蜜を吸っている。ストロー状の口が花粉で黄色く染まっている。

↓キタテハ。2009年3月30日。裏高尾の林道。
花と蝶 アカタテハ・キタテハ・ヤマトシジミ_d0146854_20184548.jpg

こちらのキタテハは、オオイヌノフグリの蜜を吸っている。
大きなキタテハと比べて、オオイヌノフグリはいかにも小さく、足場もなにので、キタテハは裏から口吻を伸ばしているのがおかしい。

↓ヤマトシジミ。2009年4月7日。小鳥の森
花と蝶 アカタテハ・キタテハ・ヤマトシジミ_d0146854_208261.jpg

ハコベの花の蜜を吸っている。小さな花に小さな蝶で、いかにもぴったり。
# by 2008oharu | 2009-05-07 20:21 | | Comments(0)

マユミの花の蜜

マユミの花が咲き始めている。
小さくて地味な花だが、蜜はたくさん出しているらしく、花の咲いているときはアリがたくさんたかっている。

↓マユミの花の蜜をなめるアリ(クロヤマアリ?)。2009年5月4日。玉川上水三鷹区域
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そういえば、毎年このマユミで蜜をなめるアリを観察していた。
↓同場所で蜜をなめるアリ。2007年5月5日(だいたい同じぐらいの日だ。)
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もう少し小さめのアリもたくさん見られた。

そして、そこここに、ナナホシテントウもいる。
初めはマユミにつくアブラムシを食べているのかと思って、ルーペでよく見てみたのだが、
アブラムシは見当たらなかった。

↓マユミの花に来ているナナホシテントウ。同日同場所。
マユミの花の蜜_d0146854_926204.jpg

写真ではよくわからないが、どうもナナホシテントウも、マユミの花の蜜をなめているらしい。

「テントウムシはアブラムシを食べる。」と固定観念に縛られると事実を見誤る可能性があるということだ。
昆虫の食べ物選びはかなり柔軟性があるようだ。
# by 2008oharu | 2009-05-05 09:41 | 総合 | Comments(0)

ナガサキアゲハ

今や東京の都市公園でも普通種になってしまったナガサキアゲハ。
今季もクロアゲハとともに元気に飛び回っている。
飛んでいる状態で、両者を一瞬に区別するのはとても集中力がいるので、
ナガサキアゲハの今季初見日ははっきりしない。
なんとかカメラで証拠を撮ったのは4月も30日になってからだった。

↓なんとかナガサキアゲハと識別できる飛翔個体。2009年4月30日。善福寺。
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しかし、今日は間違えようもないはっきりした個体を撮ることができた。

↓ナガサキアゲハのメス。2009年5月4日。玉川上水三鷹区地域
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初めこのモミジの枝の間で白い班のある黒い蝶がふわりと止まったのを目にして、
あわててカメラを取り出した。
翅を広げて休憩するメスで、つやつやと輝いている。
羽化したてかなと思ったのだが、そのうち蜂に追われるように飛んで場所を変えたら、
左の羽がちょっと欠けているのが見えた。

↓左の翅が欠けている。同日同場所。
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↓裏から見る。
ナガサキアゲハ_d0146854_2210021.jpg

ナガサキアゲハは昨年もこの辺りでよく見かけたし、
近くの柑橘系の葉に産卵しているところも目撃したので、
しっかり定着していることは確かだ。
# by 2008oharu | 2009-05-04 22:13 | | Comments(2)